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皆さん、海へ遊びに行かれる際、危険生物がいるかも!?と思いながらお出かけしますか?私は海が大好きなのですが、まったくそんなことを考えずに遊びに行っていました。

しかし、意外とたくさんの危険生物が潜んでいるのです。海の危険生物と聞いて、だいたい思い浮かぶのはサメとか(実際に海水浴場で見かけることはほとんどありませんが)クラゲですよね。ですが、とても危険な貝がいるのです。

貝!?と思ったかもしれませんが、今日はそんな危険生物、『アンボイナガイ』をご紹介しましょう。

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アンボイナガイってどんな生き物?

アンボイナガイはイモガイ科に分類させる巻貝の一種です。

アンボイナガイの最大の特徴は猛毒を持っているということです。そして沖縄ではアンボイナガイに刺されて死亡してしまうという事故も多数起きています。

貝に刺されて死んでしまうなんて誰も思わないですよね。というか、貝って刺すんだ!?ってそこが驚きです。

アンボイナガイはイモガイ科の中でも大きい方で、殻高10cm前後、大きいもので13cmを超えます。貝殻はコレクションをする人がいるほど綺麗で、何も知らない人が

「わぁ、綺麗な貝だなー☆」

と手にとってしまい、刺されるということもあるとか。確かに綺麗なものって手にとって見てみたくなりますよね。それに貝に猛毒があって、刺されてしまうなんてなかなか思わないだろうし。

 

アンボイナガイにはどんな毒がある?

イモガイは食性が『魚』『虫』『貝』と3つに分かれていて、アンボイナガイは魚食性です。そしてこれがやっかい。脊椎動物を麻痺させる神経毒を持っており、同じ脊椎動物である人間にもこの毒の効果があるからなのです。そして、その魚食性の中でも一際毒が強いのがアンボイナガイなのです。

このコノトキシンという神経毒は、毒性の強いインドコブラの37倍と言われています。

…37倍って!!大き目とはいえ、こんな小さな貝なのに、ヘビよりも37倍もの毒を持っているなんて誰も思いませんよね。

刺されてすぐは痛みはそんなにありませんが、数十分すると激しく痛み、毒によって手足がしびれるなどの症状が現れ、嘔吐やめまい、そしてひどい場合には目のかすみ、運動失調、呼吸麻痺により死亡することもあります。

このことから、海の殺人貝や、海のスズメバチなどと呼ばれ、沖縄では猛毒ヘビのハブにちなみ『ハブガイ』、刺されると浜の半ばで死んでしまうことを意味し、『ハマナカー』とも呼ばれています。

手当する前に浜の半ばで死んでしまうからっていう由来がすごいですね。おそらく実際に昔浜の半ばで死んでしまった人がいたんでしょう。恐ろしすぎる、アンボイナガイ…。

またアンボイナガイは獲物の小魚を獲るために歯舌歯(しぜつし)と呼ばれる銛のようなものを持ち、ウエットスーツも貫通させてしまうほどの威力を持ちます。

ダイビングのウエットスーツって5mmあるんですけど、それを貫通してしまうとは強いですね。ですので、手袋をしているから安全。ということは一切ありませんね。

アンボイナガイの生息地は?

暖かい海に生息していて、日本では伊豆諸島・紀伊半島以南に分布しています。日本でも結構広く分布していますね。浅海のサンゴ礁に多く生息していますが、夜行性で昼間は石の下などに潜み、人目には付きにくいようです。なので、通常のダイビングやシュノーケリグでこの貝を見ることはほとんどありません。ですが、夜行性なので夜に行うナイトダイビングでは海底をのそのそ歩いている姿を目撃する場合もあるそうです。

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アンボイナガイにもし刺されてしまったら?

刺されて、手足が麻痺してしまい溺れてしまうということもあるようなので、まずは刺されたと分かった時には速やかに浜へ戻りましょう。

刺されたところが分かっている場合は刺された部位を切開して毒を吸い出します。

刺された部位と心臓の間で圧迫し、毒が全身に広がらないようにします。安静にして病院などに運びます。

アンボイナガイの血清はありません。ですが、中枢神経や心筋への障害はないため、人工呼吸器で呼吸を補助し、毒が抜けるのを待ちます。ですので、もし刺された人がいて、呼吸が止まってしまっても、人工呼吸を続けることが大切です。

 

アンボイナガイは食用になる?

実は食べると美味しいようです。売られているものは安全のようですが、自分で獲るのは大変危険ですので、やめておいた方がよさそうですね。

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おわりに

アンボイナガイから人を襲うことはなく、被害の多くは、食用の貝と間違って拾ってしまったり、綺麗な貝があるといって思わず手を伸ばした際に刺されるケースです。また、拾った貝をポケットや袋に入れて、その袋越しに刺されてしまう場合もあるようです。知らない生物をむやみやたらに触らない、持ち帰らないほうが良いということですね。

最後に、こんな恐ろしい殺人貝と言われているアンボイナガイですが、実は人間の役に立っていることもあります。

先にご紹介した神経毒のコノトキシンが新薬開発に役立っているそうです。コノキトシンには痛覚をブロックする鎮痛効果があり、モルヒネなどの鎮痛剤が効きにくい、進行癌などの激痛に対応すると言われています。その効果はモルヒネの百倍から千倍とも言われるようです。これは医学の世界にとっては大変ありがたいですね。殺人貝と言われる一方で、人助けにもなっている。人間は身勝手だなと思ってしまいました。

ですが、海に遊びに行く際には気を付けて遊びたいですね。

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