塔斯马尼亚恶魔宝宝
塔斯马尼亚恶魔宝宝

2016年に多摩動物公園にやってきたことで一躍人気者になった「タスマニアデビル」

 

通称「黒い悪魔」と呼ばれており一見怖そうな動物ですが、その生態はどんなものなのでしょうか?絶滅も心配されている希少な動物「タスマニアデビル」の正体に迫ります!

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まずはその可愛さから!

タスマニアデビル写真集

あくびをするタスマニアデビルくん

debiru

「ふぁ〜〜〜。ねむいぞ」

赤ちゃんデビル

赤ちゃん

赤ちゃんですぞ!

お座りをするタスマニアデビル

お座り

今にも「お手」しそう。笑

ちょっぴり見えている歯がチャームポイントかも?

 

悪魔と呼ばれている割には、かなりかわいい動物ですよね。では、なんで悪魔と呼ばれているのか?その辺りも含め、タスマニアデビルの生態に迫ります。

タスマニアデビルの生態

タスマニアデビルの名前の由来は悪魔のような鳴き声と、死んだ動物を貪る姿から来ているようです。まずは大きさから見ていきましょう。

大きさ

尾を含めないで、体長50〜60センチ。なので尾(20〜30センチ)を含めると70〜90センチですね。

 

オスメスでは大きさが少し違っていて

オス 10〜12キロ

メス 6〜8キロ

 

中くらいの大きさの動物ですね。

寿命

5〜6年です。飼育下では6〜8年と言われます。

やや短命といったところ。ですが、野生のデビルより飼われているデビルの方がいくらか長生きします。あとは、個体差で寿命の長さが変わります。

生息地

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タスマニア島にのみ生息しています。

かつては、タスマニアタイガー(フクロオオカミ)と同様オーストラリア全土に生息していましたが、野犬オオカミ「ディンゴ」の出現で滅び、タスマニア島にのみ生息するだけとなりました。

食生活

肉系の食べ物であればなんでも食べ、食べる量は力士並み!

なんと、1日に自分の体重の15〜40パーセントもの食事を食べるとか。仮に20パーセント食べるとすると、60キロの人が12キロ食べる計算です。もはや力士以上ですね笑。

 

基本的には死肉を食べるそうですが、自分よりも2、3倍大きなウォンバットまで捕獲して食べることがあるみたい。さらに、内臓や骨まで全て食べるそうなので、その食べっぷりは他の動物を寄せ付けません。

性格

非常に凶暴!

特にデビル同士は激しく、相手の体に怪我をさせるまで戦います。しかし、人間など自分よりも大きな生き物には臆病で、威嚇だけして終わりのことが多いようです。

 

ここまででも他の動物との違いが際立つタスマニアデビルですが、次は独特の特徴を見てみましょう。

特徴

2分くらいのタスマニアデビルの動画です。鳴き声と、歩き方に注目!

なんだか、ちっちゃいクマって感じです。

鳴き声

これでも威嚇しているらしいですw

悪魔の声がどんな声なのかは分かりませんが、怖い鳴き声というほどではありませんよね。腹の中から頑張って絞り出しているような声がまた可愛らしさも感じさせます。

 

でももし、夜中にこの声が聞こえたとしたら不気味かも?

足と爪

足は前足よりも後ろ足の方が短くなっています。そのせいで、ミニチュア版クマのようなあの走り方になるらしいです。

また、四肢に鋭い爪が生えています。これは、巣穴を掘るためのもので攻撃用ではないとのこと。大人になると見ての通りずんぐり体型になるので、木には登れませんが、子供時代は木登りもできるみたいです。

 

確かに多くの人もきっと子供時代は身軽だったのでしょう・・・

強靭な顎

顎の力は半端なく、体の大きさに対する噛む力が哺乳類界で最強なのです。

 

かわいいからってくれぐれも噛まれないようにしたいところ。

実はお腹に袋がある有袋類

以外と知られていないことですが、タスマニアデビルはカンガルー、コアラなどと同じ有袋類です

袋は後ろ向きについていて、走った時や穴を掘り返す時に土が袋の中に入らないようになっているそう。袋の中で子育てをするので、袋の中身を大事にしているんですね。

 

しかし、その袋の中で繰り広げられる子育てが衝撃的でした!

Whirlwind circuit of Tasmania with Donna in Jan 08
Whirlwind circuit of Tasmania with Donna in Jan 08

子育て

タスマニアデビルはカンガルーなどど同じく、大量に米粒ほどの未熟な子供を産みます。

デビルの場合、一度に産み落とされる赤ん坊は20〜40匹と言われます。そしてここからがさらに衝撃で、生き残る赤ん坊は2〜3匹なのです

これは、母親の乳が4つほどしかないためで最初にしがみついた赤ん坊が独占するため。他の赤ん坊たち全ては育つことができないというわけです。

 

産まれてから4ヶ月ほどは袋の中で育ち、200グラムほどに成長し、ちゃんとしたタスマニアデビルの形になった頃に袋から出ます。それからさらに3ヶ月ほど、授乳されながら掘った巣の中で過ごします。そしてそれから3ヶ月ほどしてやっと独り立ち。

約10ヶ月の子育てでした。

その後

しかし、タスマニアデビルは独り立ちしてからの1年間を生き延びるのはほんの少しで、なんとも悲しいことに巣立ったものの半数が死んでしまうんです。野生ってやっぱりきびしいな・・・

 

こんな感じで大人になるのにも一苦労のタスマニアデビルですが、現在絶滅が心配されています。

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タスマニアデビル絶滅の危機

絶滅なんて大げさじゃないの?と思ったそこのあなた。意外にもそうではないんです。タスマニア大学によると”野生のタスマニアデビルが絶滅するのはほぼ確実”と言われているのです。

 

けっこうやばいですよね。

 

これにはいくつかの理由があります。1つ目は大量虐殺。

駆除という名の虐殺

ディンゴの出現でオーストラリア全土にいたタスマニアデビルがタスマニア島に住むのみになったことは前述しましたが、タスマニア島内でも数が激減する出来事があったのです。

それが、駆除という名の虐殺です。

1830年頃から、悪魔という名前、また家畜を襲うことが原因でタスマニアデビルとフクロオオカミの駆除が奨励され始めますその結果、1936年にまずフクロオオカミが絶滅。

 

「あれっ?永遠にフクロオオカミを見れなくなったぞ・・・」とやっと気づいた人々は、いかんということでタスマニアデビルの保護に走り始めます。

フクロオオカミのおかげもあって、1941年に保護方がやっと制定されました。

 

これで、ひとまず安心と思いきや・・・さらにひどい出来事が起こったのです。

恐怖の病気!デビル顔面腫瘍性疾患(DFTD)

タスマニアデビルだけに影響を与える強化版のガンのようなイメージの病気DFTDの流行です。エイズとガンが混ざった感じの病気?のイメージかも。

これにかかると、顔面全体に腫瘍ができ死に至ります。どういうところがガンの強化版かというと、驚異の感染力です。普通のガンなら、移ることはないので良かったのですが、どういうわけか接触した個体間で伝染してしまうのです。

 

進行具合も驚異的で、1996年の病気発見から2009年までにデビルの生息数は70%減ったと言われているほど。人間がかかってしまったらと想像しただけでヤバイです。

 

この病気の研究が進められて原因などは少しづつ解明されつつあるのですが、治療法はまだ見つかっていないとのこと。早く治療法を見つけていただきたいと願いたいところです。

 

しかし、治療法が見つかったからって安心できるわけではありません。たとえDFTDの治療法が見つかっても、タスマニアデビルはタスマニア島で生き延びることはできないと言われています

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タスマニアデビルがタスマニア島で生き延びれない理由

非常に残念ですが、人が持ち込んだキツネが繁殖し、規模拡大を続けているのです。

もともとハンティングを楽しむ目的で、違法に持ち込まれたキツネ。そのキツネがタスマニアデビルの食物連鎖の地位を奪おうとしているのです。

これは、既に示したディンゴが現れた時と同じ現象です。ほとんどの場合で肉食系の動物は、トップに君臨するものしか生き延びられません。

 

キツネによって生態系が変わってしまったタスマニア島では、いずれタスマニアデビルは滅びる運命です。あるとしても、キツネを全て駆除するなどでしょう。

でも、現在の野生では厳しい状況でも、なんとか人の手で絶滅を防ぐことは可能かもしれません。

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タスマニアデビルの保護活動

現在多くの保護活動が活発になってきています。

 

大学、動物園、自然公園を巻き込んだ保護活動もあり野生保護区を作ったり、人工飼育を行ったりと政策は様々。生息数回復と、飼育環境の整備を進めてほしいものです。

その保護活動の1つとして、日本の多摩動物公園にタスマニアデビルがやってきました!オスメスのつがいということで子供誕生に期待大ですが、ひとまず元気に生き延びて欲しいですね。

 

今後もタスマニアデビルを見守ってあげましょう!

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