アメリカンショートヘアはとても人気が高い猫で、その丸っこい顔やくりっとした目、そしてとても綺麗な縞模様の柄が魅力的ですね。そのかわいらしさに加えて活発的で、よく飼い主さんに懐くことでも人気が高い猫だと言えます。アメリカンショートヘアはあまり鳴かないと言われていますが、だからといって全く鳴かないというわけではありません。きちんと自分の気持ちを、声を出して鳴くことで言い表してくれているんですよ。うちも昔、ペットとしてアメリカンショートヘアを飼っていて、ご飯の時などとってもかわいく鳴いてくれていましたね。この記事では、アメリカンショートヘアが普段の生活の中でどのように鳴いているのか、声の種類や、その意味について解説していきます。
鳴き声をご紹介
アメリカンショートヘア(英語ではamerican shorthair)は活発ではありますが、元々あまり大きな声で鳴かないので、ペットとしてとても飼いやすい猫だと言われています。実際に飼うとその鳴き声は大きくないので、マンションなどの集合住宅でも心配することなく飼うことができるとされています。私も集合住宅でアメリカンショートヘアを飼っていましたが、やはりあまり声が大きくないので、とても飼いやすかったですね。もちろん個体差はありますが、鳴き声に関してはおとなしめの猫が多いと考えておくと良いでしょう。そして、成猫時代よりも子猫時代の頃の方が、やはりたくさん鳴いてくれる傾向にあります。それでは、アメリカンショートヘアが鳴く時の声や、その意味をご紹介していきます。声は大きくないけれどしっかりと自分の気持ちを意思表示してくれていますよ。ぜひ、愛猫が鳴いた時にその鳴き声と照らし合わせてみてくださいね。
「ニャーニャー」何かしてほしい時など要求があるという意味
アメリカンショートヘアは、何かの要求がある時に鳴きます。「ニャーニャー」と、まるで「ねぇねぇー!」といった具合でしょうか。他にも「周囲を綺麗にしてほしい時」や「飼い主さんに遊んでほしい時」などもこの鳴き方をします。アメリカンショートヘアが何を要求しているのか、よく見極めて対応してあげてくださいね。この動画では、水が欲しくて「ニャーニャー」と鳴いています。
うちのアメリカンショートヘアは、ご飯の時間が近づくとよく「ニャーニャー」と呼んできて、ご飯のある場所まで誘導してくれました。愛猫に道案内してもらえるなんて、なんとも幸せすぎますよね。
甘える時に鳴く、「ニャーン」
飼い主さんに対して甘えたい時やナデナデしてほしい時などに「ニャーン」と鳴きます。この動画では、甘えん坊のアメリカンショートヘアが飼い主に遊んでほしくて「ニャーン」と鳴いています。
声が出ていないサイレントニャーをしてくれる場合もありますし、飼い主さんがとにかく大好き!の気持ちがしっかりと現れていますね。飼い主さんに甘えて膝の上にトンッと乗ってきたりする時には「グルニャーン」などの声を出したりもしますね。うちのアメリカンショートヘアもよく甘えて来てくれていましたね。私の膝の上が大好きで、よく「グルニャーン‥」と鳴いてくれていたものです。膝から私を見ている、あの上目遣いがたまりません。とてもかわいく甘えてきてくれるので、飼い主さんは本当に癒やされますね。
「ニャッ」は飼い主さんに対する挨拶の意味
アメリカンショートヘアが飼い主さんと目が合って対面した時、その瞬間に「ニャッ」と鳴いてくれたなら、それは飼い主さんに挨拶をしてくれています。猫というのは本来は声を出さなくてもコミュニケーションや挨拶ができますが、大好きな飼い主さんだからこそわざわざ鳴き声を出して挨拶してくれているんですね。ところどころで、飼い主に「ニャッニャッ」と鳴いています。
他にもサイレントニャー「声を出さない猫の挨拶」で、猫同士の挨拶を飼い主さんに対してしてくれることもあります。残念ながら、うちのアメリカンショートヘアはこの挨拶の鳴き方はしていなかったです。やはり個体差があるということですね。
ビックリした時に出る声、「ヘキャ」
アメリカンショートヘアは元々活発な動きをする猫ですから、走り回っていることが多いです。そんなアメリカンショートヘアがビックリした時には、ピョーン!と飛び上がったりすることがあります。猫がビックリした時には目が真ん丸状態になりますし、そのままダッシュして遠くに逃げてしまったり、口が半開き状態になって固まってしまうこともあります。
この動画では、雷の音にびっくりして、目が真ん丸になり、床の上を歩き回っています。この時のアメリカンショートヘアはリアクションのみでほとんど声を出しませんが、稀に「ヘキャ」や「ギャアアァァァ」などの奇声に似たような声を出すことがあるので、注意しましょう。
「ウー」は威嚇する時
アメリカンショートヘアが威嚇をする時には「フゥー」「アォーオ」「ウー」などの低い鳴き声を出します。この時は横歩きをしたりもします。大抵しっぽもブワーッと逆立っていることでしょう。しっぽを逆立てることで自分を大きく強く見せようとしているんですね。そして身体全体を丸くすることで自分の身体を守ろうとしています。そこからすぐに飛び掛かれる体制になっているというわけです。そしてたまに「シャー」と大きな口を開けてさらに威嚇してきます。アメリカンショートヘアは基本的にフレンドリーですが、知らない人に出会ったり、犬と対面した時にもこの反応をすることがあります。普段はあまりこの威嚇の声を聞くことは少ないかもしれません。成猫と子猫でいうと、子猫時代の頃の方が威嚇をすることが多い傾向があります。この時の猫の反応や鳴き声、態度などが珍しいからとそのまま対策をしない人もいるかもしれませんが、愛猫からの信頼を失くすことになりかねないので、止めておいてください。ちなみにうちのアメリカンショートヘアの場合は、基本的に穏やかな性格だったこともあり威嚇をするようなことは1度もなかったですね。普段からとても活発的で性格がはっきりしているタイプほど、威嚇しやすい傾向にあると言えるでしょう。
寂しがっている
普段は大人しくそこまで大きな声では鳴かない猫が多いと言える、アメリカンショートヘアですが、いつもの様子からは考えられない程大きな声で鳴いている場合は、注意が必要です。一見すると自分の側を離れたがらないことで「かわいい!」と感じるかもしれませんが、もしかすると、あなたの愛猫は寂しがっているのかもしれません。この動画では、飼い主が部屋のドアを開けて出ていき、ひとりぼっちになったアメリカンショートヘアがやや大きな鳴き声を出しています。
寂しがっているときは、このような行動をします。
- 飼い主さんが見えなくなると、声が枯れるまで鳴き続ける。
- 普段は失敗しないのに、粗相する。
- 留守番の時に動き回る。
- 留守番の時にご飯を食べなくなる。
まず、飼い主さんが猫の目の前からいなくなると何時間でも声が枯れるまで鳴き続けてしまいます。普段のアメリカンショートヘアの声よりもはるかに大きいのが特徴です。そうすることで飼い主さんが自分の元にやって来てくれるんじゃないか、と期待して起こる行動なのです。猫が留守番をしている時にご飯をあまり食べなくなることもあります。飼い主さんが日ごろから気を付けてあげることとしては、
- 猫が落ち着けるスペースを作る。
- とにかく猫をかわいがりすぎることをやめる。
- 出かける時に猫に声を掛けない。
猫は、自分が落ち着けるスペースが大好きです。1つではなく2~3個あると安心しやすくなります。落ち着く場所でゆっくりとくつろげるように、お気に入りのスペースを作ってあげてください。これがあると飼い主さんへの依存度が下がりやすくなります。そして、いつでも猫からの「かまってサイン」に対応していると、猫の飼い主さんへの依存度は少しずつ高くなってしまいます。そうならないために、毎回対応しないように注意することでかわいがりすぎるのをグッと我慢しましょう。さらに、飼い主さんがお出かけをする前に「行ってくるよー!」などと声をかけてしまうと猫は「今から1人になってしまう、寂しい!」と思ってしまいます。なるべく猫の不安な気持ちを育てさせないように配慮してあげてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。アメリカンショートヘアは普段から大きな声であまり鳴かない猫ですが(もちろん個体差はあります)、小さめの声で鳴くことでしっかりと自分の気持ちを意思表示をしてくれていることが分かりましたね。成猫よりも、子猫の頃の方が鳴き声をより多く聞かせてくれる可能性が高いでしょう。
- 何かしてほしい時の「ニャーニャー」。
- 甘えてくる時の「ニャーン」。
- 挨拶をしてくれる時の「ニャッ」。
- ビックリした時の「ヘキャ」。
- 威嚇をする時の「ウー」。
- 寂しい時の声。
アメリカンショートヘアは色々な時にかわいらしい鳴き声を出してくれることが分かりました。とても甘えんぼでかわいらしい性格の猫なので、私もまたアメリカンショートヘアをペットとしてお迎えしたくなりましたね。日頃からなるべく猫にかまいすぎてしまわないように気を付けましょう。いつでもアメリカンショートヘアの言うことを聞いていると、飼い主が不在の時に寂しさが増すことがあります。寂しくなることでご飯を食べなくなったりもするので、日頃から「愛猫がいつもと様子が違っていないか?」などチェックするようにしてくださいね。その鳴き声の意味をしっかりとチェックして、今どんな気持ちでいるのかを把握することで、かわいらしいアメリカンショートヘアとの幸せな生活をより一層楽しめますように。