アオバズク

野鳥のアオバズクについてです。英語では「Brown hawk owl」と呼ばれています。直訳すると、「茶色のタカのようなフクロウ」ということですね。

以前からペットとして飼育できるフクロウについてたびたびご紹介しているのですが、フクロウの中にはペットして飼育できないフクロウもいます。

野鳥のためです。

フクロウのなかで野鳥は夏鳥の「アオバズク」や「シマフクロウ」が特に有名です。

今回はそのアオバズクついてご紹介しますね。

アオバズクの特徴は?

アオバズクはフクロウ目フクロウ科アオバズク属に分類されるフクロウです。

漢字で書くと「青葉木菟」です。これは青葉が芽吹くころによく見かけられることが由来で、俳句では夏の季語にもなっているんですよ。

アオバズクには羽角がなく、頭と羽の付け根、それからしっぽが黒と褐色、おなかは白い羽毛と茶褐色の色でまだらっぽくなっています。

虹彩の色はコキンメフクロウやアメリカワシミミズクと同じような黄色。

頭の黒色と対照的で、とっても鮮やかです!

大きさは?

20~30cmくらいで、翼を広げると70~80cmほどです。

ハトと同じくらいの大きさ、という表現もあるので、想像しやすいですね。

寿命は?

大体7~10年ほどです。

飼育下ではなくて野生での話なので、やはりほかのフクロウと比べて短く感じられます;;いろいろなフクロウやミミズクの寿命についてはこちらも。

どんな鳴き声?

アオバズクの鳴き声は、まるでハトの鳴き声のようです。

短く「ほっほっほっ」と規則正しく繰り返して鳴きます。

アオバズクは日本の南のほうでも見かけることができます。夜行性なので、もし夜にハトのような鳴き声が聞こえてきたら、それはアオバズクの鳴き声の場合があります。

そう考えると、夜に耳を澄ませるのが楽しくなってしまいますね。

フクロウやミミズクの鳴き声についてはこちらも。

アオバズクの生態は?

石垣島のアオバズク

青葉のころに見かけるというのも納得ですね。食べるものは大型の昆虫やカエル、小型の小鳥などです。

ちなみに頭もとてもよく、夜行性なので街頭の光に集まっている蛾を食べにくることも。さすがは知恵のフクロウ。効率的に餌を食べるすべを身に着けていますね!

生息域は?

鹿児島の森林にいるアオバズク

アオバズクは日本や中国、インドネシアなどのアジアの東部や南部、ロシアの南東部に生息しています。

夏には日本や中国、韓国などで繁殖し、冬になるともっと暖かな場所に渡りを行って越冬します。

どんな場所に巣を作るの?

巣の中にいるアオバズクの雛

アオバズクは大きな木の穴に巣を作ります。人の家や、橋などに巣を作ることもあります。

ですので、細い木がたくさん生えている林よりは、ご神木などの大きな木が生えている寺社地で見かけられます。上の画像でも、木の穴の巣にいるアオバズクの雛がかわいいです。

餌をとりに出かけるときには、先に紹介したとおり、光に集まってくる昆虫を食べたりもするので、市街地の電線の上に音もなく止まっていることもあります。

そう考えると、なんだかぐっと身近に感じられますね。

越冬をするために東南アジアのほうに行くのですが、その時にはマングローブの木に巣をつくります!

フクロウとマングローブ。なんだかすごくミスマッチな感じがしますが、私はとっても見てみたい組み合わせだなって思います。

下の写真は、若いアオバズクです。

出典:photo-ac

個体数の減少

アオバズクですが、近年繁殖に適した大木が減ってしまっていることから、その生息数も少なくなっています。ワシントン条約基準ではまだ「Least Concern」(軽度懸念)として、絶滅の可能性は薄いとされていますが。

大正時代には東京でもその姿を確認できていたというアオバズク。また街中で見かけることのできる身近なフクロウになってくれたら嬉しいです。

アオバズクのいる動物園や花鳥園は?

群馬県の桐生が岡動物園や上野動物園、富士花鳥園、掛川花鳥園で、アオバズクを飼育しています。東山動植物園にも、6月ごろにアオバズクが渡ってきます。

最後に

アオバズクは

身近ながらも身近じゃない、そんな風に思われるかもしれませんが、知っていくにつれて愛着の湧く動物になること間違いなしですよ。

夜の市街地で、「ほっほっほっ」と鳴き声が聞こえたら、もしかしたら近くにアオバズクがいるかもしれません。そんな機会が私にも皆さんにも訪れることを願っています。ほかのフクロウやミミズクの種類についてはこちらも。