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アオバズク!夏が来たどこに来た?身近な野鳥の紹介。動物園にいる?

  • 2023年4月11日
  • 鳥類
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野鳥のアオバズクについてです。以前から、ペットとして飼育できるフクロウについてたびたびご紹介しているのですが、中にはペットして飼育できないものもいます。理由は野鳥のためです。その中で、夏鳥の「アオバズク」や「シマフクロウ」が特に有名です。

特徴や生態は?

Bird (Northern Boobook, Ninox japonica) is a species of bird in the true owl family. It was split from the brown hawk-owl perched on a tree in a nature wild. 出典:123rf

アオバズクはフクロウ科アオバズク属に分類されます。英語では「Northern boobook」あるいは「Brown hawk owl」と呼ばれています。直訳すると、「茶色のタカのようなフクロウ」ということですね。漢字で書くと「青葉木菟」です。これは青葉が芽吹くころによく見かけられることが由来で、俳句では夏の季語にもなっているんですよ。青葉のころに見かけるというのも納得ですね。羽角がなく、頭と羽の付け根、それからしっぽが黒と褐色、おなかは白い羽毛と茶褐色の色でまだらっぽくなっています。虹彩の色はコキンメフクロウやアメリカワシミミズクと同じような黄色。頭の黒色と対照的で、とっても鮮やかです!

大きさは?

Bird (Northern Boobook, Ninox japonica) is a species of bird in the true owl family. It was split from the brown hawk-owl perched on a tree in a nature wild. 出典:123rf

アオバズクの体長は20~30cmくらいで、翼を広げると70~80cmほどです。ハトと同じくらいの大きさ、という表現もあるので、想像しやすいですね。

餌は?

食べるものは大型の昆虫やカエル、小型の小鳥などです。ちなみに頭もとてもよく、夜行性なので街頭の光に集まっている蛾を食べにくることも。さすがは知恵のフクロウ。効率的に餌を食べるすべを身に着けていますね!

寿命は?

Brown hawk-owl in a temple of Tokyo. 出典:123rf

野生でのアオバズクの寿命は大体7~10年ほどです。飼育下ではなくて野生での話なので、やはりほかの種類と比べて短く感じられます;;

どんな鳴き声?

鳴き声は、まるでハトの鳴き声のようです。短く「ほっほっほっ」と規則正しく繰り返して鳴きます。アオバズクは日本の南のほうでも見かけることができます。

鹿児島の森林に生息 出典:PIXTA

鹿児島県の森林で、夜に撮影されたアオバズクの画像です。夜行性なので、もし夜にハトのような鳴き声が聞こえてきたら、それはアオバズクの場合があります。そう考えると、夜に耳を澄ませるのが楽しくなってしまいますね。

生息地は?

Brown hawk-owl (Ninox scutulata) also known as The Brown Boobook perched on branch in the jungle of Thailand, Predator bird. 出典:123rf

アオバズクは日本や中国、インドネシアなどのアジアの東部や南部、ロシアの南東部に生息しています。夏には日本や中国、韓国などで繁殖し、冬になるともっと暖かな場所に渡りを行って越冬します。

どんな場所に巣を作るの?

巣の中にいる雛 出典:PIXTA

大きな木の穴に巣を作ります。人の家や、橋などに巣を作ることもあります。ですので、細い木がたくさん生えている林よりは、ご神木などの大きな木が生えている寺社地で見かけられます。上の画像でも、木の穴の巣にいる雛がかわいいです。餌をとりに出かけるときには、先に紹介したとおり、光に集まってくる昆虫を食べたりもするので、市街地の電線の上に音もなく止まっていることもあります。そう考えると、なんだかぐっと身近に感じられますね。越冬をするために東南アジアのほうに行くのですが、その時にはマングローブの木に巣をつくります!フクロウとマングローブ。なんだかすごくミスマッチな感じがしますが、私はとっても見てみたい組み合わせだなって思います。

個体数の減少

アオバズクですが、近年繁殖に適した大木が減ってしまっていることから、その生息数も少なくなっています。ワシントン条約基準ではまだ「Least Concern」(軽度懸念)として、絶滅の可能性は薄いとされていますが。大正時代には東京でもその姿を確認できていたといいます。また街中で見かけることのできるほど身近になってくれたら嬉しいです。

見ることのできる動物園や花鳥園は?

群馬県の桐生が岡動物園や上野動物園、富士花鳥園、掛川花鳥園で、アオバズクを飼育しており、見ることができます。東山動植物園にも、6月ごろに渡ってきます。

ペットにできる?

出典:PIXTA

アオバズクは野鳥です。鳥獣保護法という法律があるため、個人でペットにすることはできません。

まとめ。野鳥に愛着が湧きます
Brown Hawk-owl, Bird perching on tree. 出典:123rf

身近ながらも身近じゃない、そんな風に思われるかもしれませんが、知っていくにつれて愛着の湧く動物になること間違いなしですよ。夏にかけて、夜の市街地で、「ほっほっほっ」と鳴き声が聞こえたら、もしかしたら近くにアオバズクがいるかもしれません。そんな機会が私にも皆さんにも訪れることを願っています。

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