以前、ワシミミズクについてご紹介したのですが、今回はその中の一種類をご紹介しようと思います。
その名も「ベンガルワシミミズク」(英語ではRock eagle owl)です。
ミナミワシミミズクとも呼ばれる種類で、一度見たら忘れられないほどのインパクトと格好良さにあふれます!
私は掛川花鳥園で初めてこれを見て、一目ぼれしてしまいました(笑)
タカやワシのように鋭い視線にぜひ射抜かれてほしい……そんな思いをこめながら、ご紹介していきますね。
生態や特徴は?

フクロウの一種です。別名はミナミワシミミズク。
英語ではRock Eagle Owlと呼ばれていて、直訳すると「岩山のワシのようなフクロウ」という意味になります。
羽の色は白色をベースに、オレンジ色と茶色と黒のまだら模様。掛川花鳥園にいるベンガルワシミミズクはもっと白っぽい色をしているんですよ。
目の上に生えている耳のような羽毛を「羽角」というのですが、この羽角が発達しています。
大きさもあいまって、とってもキリッとした印象があり、格好いいです。
瞳の色はオレンジ色。
吸い込まれそうなほど澄んでいて、初めて見た時は「べっこう飴みたい!」なんて思ってしまいました(笑)
くちばしは黒く、くちばしの周りを覆うようにこまかな羽毛がはえています。
ワシのようなミミズクの所以
ベンガルワシミミズクは、その体つきに恥じないほどに立派な爪をもっています。

その爪で、小動物をとらえるんですね。
実はこれ、獲物をぐっと丸のみするのが得意なんだとか。
「それじゃあ、毛とか骨とかも一緒に食べてしまうの?」と疑問に思うところですが、そこは大丈夫。
小型の獲物を丸のみしたあと、毛や骨は「ペリット」という状態にしてあとから吐き出すんですよ。
生息地は?
ベンガルワシミミズクはインド、パキスタン、ヒマラヤ、西ミャンマーなどに住んでいます。

山岳地帯の岩山や森林、峡谷などに巣を作って生活しています。
一羽、あるいはつがいで行動することが多く、ヒナを作る数も多いのだとか。
繁殖期には一度に数個の卵を産み、抱卵します。
ヒナが産まれるとメスがヒナの世話をし、オスがエサを運んで、協力しあいながら育てるんですよ。
ほんのり!ヒナは1、2か月するともう飛べるようになり、そのあと親から飛び方やエサのとりかたなどを教わって、2、3か月で巣立ちします。
さらに、夜行性で、昼間は巣で目を閉じて眠り、夜になると狩りに出かけます。
大きさはどのくらい?

ベンガルワシミミズクの大きさはだいたい40~60cm。

重さは1~2kgほど。
私は実際に腕に乗せたことがあるのですが、近くで見ると本当に迫力満点です‼その割に軽くて、とってもびっくりしてしまいました。
体を厚い羽毛で覆われているので、実際の体重はそんなに重くないんです。
撫でてみると、指の第二関節くらいまですっぽりと埋まってしまうくらいの厚さの羽毛なんですよ。
かわいい。
餌
餌は小動物や昆虫です。
小動物や昆虫を音もなく狩り、まるっと飲んでしまうのですね。すごい!
寿命はどのくらい?

飼育下での寿命はだいたい20~30年といわれています。
鳴き声は?

スタイリッシュで格好いいベンガルワシミミズク。一体どんな鳴き声なのでしょうか?ネット上の動画で確認してみましょう。
こちらはノースサファリサッポロにいて、名前はミックといいます。
最初に「ギニャー!」と鳴いたあと、「ホホーウ」と鳴いてくれたり「ワーン」と鳴いてくれたり。
鳴き声のバリエーションが豊かで、思わず笑顔になってしまいますね。
撮影している方の声も入っていますが、確かに「可愛い‼やばい!」今すぐに北海道に飛びたくなるほどの吸引力のある鳴き声です!
グローブの上に留まって、羽ばたいています。
お次はヒナ
「ピギャッ」と鳴いていますね。
これは威嚇をしているのでしょうか?それとも普通の鳴き方?
成鳥のようには鳴きませんが、なんとなく「ピギャッ」には前の動画で上げたミックの「ギニャー」の面影が感じられるかも……?

それにしても、ヒナのころの姿はなんだかへちまを思い出してしまいます。もちろん、乾燥させて皮をむいたやつですよ(笑)
ペットにできる?値段はどのくらい?

店舗や育成状況によってことなるのですが、大体30~40万円ほどです。
そのほか飼育用具などもそろえると結構お値段が張ってしまいますが、一生の友ができると思えば、妥当な値段といえるでしょう。
性格は?なつく?

個体によっての差はあるものの、基本的には明るく活動的な性格で、人に馴れやすい種類だといわれています。フリーフライトという、フクロウを屋外で放って呼び戻すといったことにも向いているので、そういう風に触れ合いたいと思っている方には最適な種類です。

車の中で、じっと飼い主の帰りを待っています。
どこで販売しているの?
猛禽類を取り扱っているペットショップや専門店、生体販売を行っているふくろうカフェなどで購入することができます。
購入するときは店員さんにどういった性格なのか、飼育方法や注意点をしっかりと聞いて、納得してから購入しましょう。
出会える動物園などの場所は?

さて、ここまでご紹介してきましたがいかがでしたか?
格好いいと可愛いの両方を兼ね備えたパーフェクトバードであるベンガルワシミミズク。
実はいろいろな場所で出会えるんです。
ここでは、そのうちのおすすめ一つをご紹介しますね。
掛川花鳥園(https://k-hana-tori.com/)
私の記事では数ある動物園の中でも毎度おなじみの、静岡にある掛川花鳥園。
本当に本当に何度だっておすすめしたい場所だから仕方がない‼なんて開き直りつつあります(笑)
100羽以上のフクロウと、美しい花々に囲まれた空間は、好きな人にとっての聖地と言っても過言ではありません。
こちらにいるベンガルワシミミズクはバードショーや、ふれあいイベントで活躍中。
頭上すれすれをベンガルワシミミズクが飛んでいくバードショーは必見!
予約などは必要なく、指定の時間に指定の場所に行けば見ることができますので、気軽に立ち寄ってみてくださいね。