ダチョウは、動物園では、よく見かけます。色々な牧場でも飼育されていることがあります。似たような動物にエミューもいます。現在の鳥類では最大です。卵も大きいようです。最近は、大学で抗体の研究もされているようです。もしかしたら、人類を救うかもしれません。今回は、その生態や大きさ、卵、大学での研究などについて調べてみました。
生態

鳥類の中でも平胸類(走鳥類)に分類されています。小さな翼はありますが、飛べない鳥です。ダチョウ科です。漢字では駝鳥で、学名はStruthio-camelusです。翼と尾の羽は、白っぽく、胴体の羽は黒です。鳥類の中で、もっと視力が良いです。一羽のオスと複数羽のメスで群れを形成して生活しています。
生息地。

野生では、アフリカの中部と南部のサバンナに生息しています。
足が速くて、キック力も強い!
ダチョウは最高速度となると、時速70kmで走ることができます。ヒョウは時速60kmほど、チーターは時速70kmほどなので、ダチョウは、いかに足が速いかがわかりますね。キック力は100㎠あたり、4.8トンもの圧力があります。うかつに近づくことはできません。
寿命

ダチョウの野生での寿命は、50年~60年ほどです。70年以上も長生きすることもあります。
大きさ

ダチョウは成鳥になると、体高が230cm程度、体重は135kgを超えることもあります。大きく成長したゴマフアザラシほどの体重があります。現存する鳥類の中では、最大です。絶滅した鳥の中で、最も背の高い鳥は、ジャイアントモアでした。やはり、石を飲み込む習性があり、それが絶滅の原因となりました。最も重たい鳥は、エピオルニスでした。
餌。
草食です。石も一緒に飲み込んで、胃の中で草をすりつぶすのに利用します。
ダチョウの卵の大きさ。

ダチョウの卵は現存する鳥類の卵の中では最大です。卵の中の細胞も世界最大です。長さは15cm~18cmで、重さは約1.5kgです。重さでいうと、鶏卵の25倍ほどです。殻の厚さは2mmほどで、かなり硬いです。絶滅した鳥類も含めると、エピオルニスの卵が最大でした。その卵は重さが10kgほどありました。
幸運のシンボル。
ダチョウの卵は大きくて、雛が孵るため、古代より復活のシンボルとされてきました。また、たくさんの卵を産むため、家庭運や金運にもよいと言われています。
大学での抗体の研究は?
人類を救う?京都府立大学では、ダチョウの卵を用いた、抗体の研究をおこなっています。ダチョウの親鳥にワクチンを使用しておくと、親鳥の体の中だけでなく、その卵の中にも、たくさんの抗体が存在するようです。ダチョウの卵は大きいから、たくさんの抗体を生産できますね。もしかすると、新型コロナウイルスなどから、人類を救うかも。
ダチョウとエミューの違いは?
エミューは体高が2m程度、体重が60kg程度で、ダチョウよりやや小型で二番目に大きい鳥です。また、エミューは野生ではオーストラリアに生息していて、分類もヒクイドリ科です。そのため、種類や生息地、大きさが違います。
鳴き声

喉を大きく膨らませながら「グゥーグゥー」と鳴いています。
喉を鳴らすときは、口は閉じていますね。ちょっと、怒っているのでしょうか。怒って、威嚇のためか口を大きく開けています。舌も出して可愛いですね。
なつく?

ダチョウは雛のうちから育てると懐きます。子供のうちは大丈夫ですが、いくら人懐っこくても、大きくなると、キック力もあり、うかつに近づけないです。
可愛い雛の画像。

メスは一年間に50~100個の卵を産みます。多産ですね。生まれたばかりの雛でも、体重は1kgほどあります。エミューの雛とも似ていて、可愛いですね。
ペットにできる?
ダチョウを個人でペットとすることはできます。飼育するためには、最低でも400㎡ほどの敷地が必要です。また、ジャンプ力もあるため、塀の高さは2m以上にする必要もあります。これだけの設備を個人で用意するのは困難ですね。また、長寿のため、一生付き合うつもりで飼育しないといけません。
動物園で見れる?

一般的で人気なので、全国ほとんどの動物園でダチョウを見ることができます。タイミングがよければ、雛と触れ合うことができることもあります。多摩動物公園で育てているダチョウです。目が真ん丸で可愛いですね。
まとめ
ダチョウは現存する鳥類のなかでは、最大でした。足も速くて、キック力もかなり強かったです。卵も現存する鳥類のなかで最大でした。大学で研究をして、その卵が、人類を救うかもしれません。