私は海の世界が大好きで海遊びを色々します。海は楽しい反面、危険なことも盛りだくさん。だいたい、海の危険生物といえば、鮫を思い浮かべる人が多いと思いますが、それよりも危険な生物がいました。それは「ダツ」です。それって魚の名前?と、初めて知った時、名前からは何も想像出来ませんでした。ですが、海が好きなら知っておくべき魚だったのです。今日はどういう魚かご紹介しましょう。
どんな魚?生態は?
ダツ科です。サヨリやサンマと同じく前後に細長い体を持ちますが、ダツは両顎が前方に長くとがるのが特徴で、英名のNeedlefish(針の魚)もここに由来しています。また顎には鋭い歯もあります。湾岸域の表層(水面に近い所)に群れをなして生活します。尾びれをすばやく振って高速で泳ぎ回ります。
生息地
全世界の熱帯・温帯域に生息していて、日本では浅い海に生息しています。
大きさ
ダツは体長が1mほどまで成長します。かなり細長い魚ですね。また、ダツの仲間のオキザヨリは体長1.3mまで大きくなります。同じダツ目でもメダカは3.5cm前後と小さいです。
確かに目やヒレが似ています。
餌
おもに小魚を餌として捕食します。先ほども述べた通り、なんと、メダカもダツ目です!
メダカは淡水魚ですが、表層で群れをなす習性も、似ています。さてここまでは結構普通のお魚。見た目もサンマに似ていて、口が少し長い程度。でも実はとんでもない危険が隠されていたのです。
寿命
海中で野生での寿命は2年前後です。飼育下では3年ほど長生きすることがあります。
実はとても危険?
捕食の際、小魚が鱗で反射した光に敏感に反応し、突進する性質があります。光りに反応してしまい、人が身に着けているアクセサリーやライトの光りに突進してきてしまうのです。浅い海域に生息しているので、海水浴を楽しんでいる時や、ナイトダイビングの際、ライトに反応してしまうのです。突進してくるスピードは最高で時速70㎞近くにもなります。時速70㎞って一般道で走る車よりも速い!それが私たちに突進してくると考えるとそれは恐ろしいことですね。
実際に起きたこと
沖縄県の漁師には鮫と同じくらい危険視されていて、そんな沖縄ではサーフボードにダツが突き刺さり貫通させられたことも起こっています。死亡に至った事故も過去には起きました。サーフボードって結構堅いと思うのですが。。。ただの魚なのに刺さってしまうほどスピードが出てしまうということに驚きですね。私もナイトダイビングをしたことがありますが、光に集まってくる魚って他にも結構います。私がナイトダイビングをしたときには、「きびなご」という小さい魚がたくさんいました。光に集まってくるので体にポコポコあたるのですが、それがダツだったらと思うとゾッとします。きびなごは小さい魚だし、ダツほど速くは泳ぎません。では、そんな魚であるダツを防ぐことはできるのでしょうか?
対処法とは
ダツは先にも紹介したように、光に集まってくる習性があります。ということは、海水浴の際には光っているものは身に着けない、夜間にライトを海に向けて照らさない、ナイトダイビングの際には事前にダツが目撃されているか確認する等、気を付ければ防げますね。
食べたら美味しい?
サンマやサヨリの仲間なので、食べたら美味しいのでは?ということですが、はい、食べたら美味しいようです。人それぞれ好みはありますが、クセがない味で、脂身は少なく淡泊な白身魚です。お刺身や焼き魚、天ぷらなんかにするのがオススメのようです。私は離島に住んでいて、定置網漁も行われているので、さっそく明日港に見に行ってみようかな。入っていたら、是非食べてみたいですね。
水族館で見れる?
海に魚釣りに行くのもいいです。2009年までは美ら海水族館で展示していたようですが、現在は展示されていないようです。葛西臨海水族園にはダツの仲間のオキザヨリが展示してあります。定置網漁や沿岸漁業でよく漁獲されるようなので、港に行ったら出会うことが出来るかもしれませんね。ですが、泳いでいる姿が見られないのが残念。
ペットにできる?
ダツは全長1mと、意外と長いです。それが時速70kmで泳ぐので、観賞魚として育てるには、かなり巨大な水槽が必要です。水族館の水槽で飼育することも困難です。そのため、個人でペットとして飼育するのは、ほぼ不可能です。
まとめ
私は海が大好きで、マリンスポーツを結構します。ダイビングに、サーフィン、シュノーケリングや釣りも好きです。ですが、意外とダツの生態を知る機会がありませんでした。習性などを知ると知らないとでは遊び方がだいぶ変わりますね。私たちが気を付けられることは気を付けて、楽しく海遊びがしたいですね。