モルモットがキュルキュルと鳴き声を出すときにはどのような意味があるのでしょうか?怒っている?それとも喜んでいる?意外にも、鳴いて意思表示をしてくるモルモットの気持ちを紹介します。モルモットは英語ではGuinea pig、和名ではテンジクネズミで、漢字では天竺鼠と書きます。キュルキュルと鳴いているときにはどんなスキンシップをしてあげるといいのでしょうか?さらに仲良くなれるといいですね。
モルモットは喜ぶとキュルキュルと鳴き声をだす

モルモットは小さくて動きものんびりしているので、とても静かで大人しい生き物というイメージを持っている人も多いと思いますが、実はよく鳴くという特徴があります。本来モルモットは集団で暮らしていたので、いろいろな種類の鳴き声を使い分けて仲間とコミュニケーションを取る性質があります。そのため、ペットとして人間と一緒に生活をするようになっても、鳴き声で感情を表現します。モルモットを飼い始めたばかりの人は、こんなに鳴くと思わなかったと驚くこともあるそうです。中でも高い声でキュルキュルと鳴く声を聞く、という飼い主が多く、どのような気持ちを表現しているのか気になっているという声があります。
モルモットがキュルキュルと鳴くときは、飼い主に甘えたいという気持ちを表現しています。慣れてくると、キュルキュル鳴きながら飼い主の方に近付いてきたり、足元にすり寄ってくる姿も見られるので可愛さが倍増です。

「ルルル」と鳴くときや、「クックック」と鳴いているときも「キュルキュル」と同じように、甘えの気持ちを表現しています。
甘える表現でも鳴き声に種類があるのですね。甘えたい気持ちの強さによって、鳴き声を変えているのでしょうか。
キュルキュルと鳴き声を出しているときの接し方。

キュルキュルと鳴き声を出しているときは、基本的に機嫌がいい様子です。モルモットの方から近くに寄ってくるときには、愛情を持って抱っこしてあげたり、撫でたりしてコミュニケーションを取ってあげましょう。きっとさらに喜んで鳴き声を聞かせてくれるはずです。撫でるときは、目の間から額に向かって、頭から背中にかけてをゆっくり優しく撫でてあげます。よほど気持ちが良く満足なのか、だんだん目を細めてうっとりした表情でキュルキュルと鳴き声を聞かせてくれます。リラックス状態になっているついでに、ブラッシングで毛並みを整えてあげてもいいですね。ブラッシングには毛並みを整えるだけではなく、モルモットの健康をチェックする大切な意味もあります。お尻の近くは感覚が敏感なため、嫌がる子も少なくはありません。お尻の近くを避けて、頭から腰にかけてゆっくりブラッシングして下さい。
もっと聞きたい!仲良くなる方法。

モルモットともっと仲良くなって、可愛いキュルキュルという鳴き声を聞きたいという飼い主さんは、モルモットの性格を活かしたコミュニケーションを試みましょう。仲良くなるには、最初が肝心です。モルモットは草食の小動物なので、外敵に狙われやすい存在です。そのため非常に警戒心が強く、臆病な性格をしています。飼い始めの頃は環境に慣れることで精一杯なので、構われたり見つめられることは恐怖なのです。最初は静かに過ごさせてあげ、ここは安全な場所で敵もいないということを理解させてあげましょう。慣れてきたら優しく名前を呼び、手から餌を与えてみます。この人は餌をくれるいい人だ、とモルモットに覚えてもらいましょう。時間はかかりますが、根気よく接していれば、なついて信頼関係が築けます。何の躊躇もなく手から餌を食べるようになったら、抱っこをして撫でてあげるスキンシップが出来そうです。長時間のスキンシップは得意ではないので、5分程度の時間にしましょう。よほど信頼していないと抱っこはさせてくれないので、ここまで出来ればもうモルモットとはお友達と言える関係性です。
怒っているときの鳴き声とは

ではモルモットが怒って機嫌の悪いときは、どのような鳴き声で感情を表現するのでしょう。
キーキー、キュイーキュイーと甲高く鳴くときは、非常に怒っている様子が伺えます。威嚇するときにもこのような鳴き声を出しますが、いずれにしても不快な気持ちを感じていることに間違いありません。この鳴き声をまるでサイレンのようだ、と感じる飼い主もいるほどなので、よほど強いストレスや嫌悪感を感じているということでしょう。体調が悪いときにも、この鳴き声で知らせるので、モルモットに恐怖を与えないように細心の注意を払って様子をみてあげる必要があります。警戒して体を見せてくれないときは、獣医へ受診することをおすすめします。

グルルル、ドゥルルルと低めの声で鳴いているときは、怒りというよりも警戒していることが多いです。
外で犬や猫の鳴き声が小さく聞こえる程度でも、モルモットにとっては身の危険を感じることがあるので、飼い主にとっては大したことではなくても鳴き声をあげることはあります。
モルモットが嫌がることはしてはダメ。

当然ですが、モルモットと仲良くなるためには、モルモットが嫌がることをしてはいけません。臆病なモルモットにとって、驚かされたりすることは、本当に嫌なことです。仲良くなれないだけではなく、ストレスから体調を崩してしまったり、ときには寿命を縮めてしまうこともあるので、モルモットの気持ちに寄り添ってあげることが大切です。
大きな音はNG。

大きな物音や声、振動はNGです。テレビや出入り口、キッチンなど物音が発生しやすい場所からは、モルモットを離してあげましょう。故意に大きな音を出しているわけではなくても、その事情をモルモットは理解出来ません。音を聞かせない、という方法が一番です。
まとめ

モルモットの鳴き声の種類をまとめてみました。
- 「キュルキュル 」「ルルル」、「クックック」と鳴くときは、飼い主に甘えたい気持ちを表現している。
- 「キーキー」、「キュイーキュイー」と甲高く鳴くときは、怒っているとき。
- 「グルルル」、「ドゥルルル」と低めの声で鳴いているときは、警戒していることが多い。
キュルキュルと鳴いて機嫌がいいときは、ブラッシングなどのケアをしてあげたら、よりなつきます。