ハムスターがケージの柵や巣箱の入り口部分をかじる原因はいくつか考えられます。一番多いのはやはり「ストレス」です。ハムスターの仕草をよく理解して、安心して過ごせるように飼育してあげましょう。ハムスターの習性をよく知ると、どんなことが不満になっているのかが理解できるようになります。また、どのように接するとそれを発散させることができるのかを知ることもできます。
ハムスターがケージの柵をかじる原因は?「ここから出して!」

ペットとして、価格的にも飼育のし易さ的にも、お迎えしやすい動物といえばハムスターですよね。それは鳴き声が大きいわけでもなく、場所を取るわけでもないので、子供に生き物の大切さを感じてもらう意味でも、とってもペットとして人気の高い小動物です。今回は、そんなハムスターの仕草について詳しく紹介していきたいと思います。ハムスターと言えば、大きな細い前歯でケージの柵を噛んだり、巣箱の入り口を噛んだりして、ボロボロにしてしまうことがあります。ハムスターの習性だと思って今までは気にもとめていなかったのですが、実はそういった噛む行動には明確な理由があるという事がわかりました。
ケージの柵を噛むのはストレスが原因。

実はケージの柵を噛む理由として、それに対しての何らかのストレスがかかってるという事がわかりました。ケージはハムスターにとって、固くて頑丈なものですので大切な前歯を傷めてしまう危険性が伴います。気づいた時には、何が原因にあるのか考慮し、なるべくケージを噛まないように、そのケージの中を作り変えてあげる必要があるでしょう。ハムスターの種類によっても、大人しかったりと性格が違うため、ケージを噛む度合いは変わります。
原因が「ケージから出たい」時の対処法。

それでは、次に紹介するのは「ケージの柵を噛む」ことです。これも、わたしはよく見かけた行動にも思いますが、実は明確な理由が存在していました。それはハムスターが「ケージから出たい。」という気持ちです。そもそもハムスターがケージを噛むという行為は、その場所に何らかの原因があることが多く考えられます。上記でお伝えしたケージの場合もそれに不満を持っていることが多く、ケージの場合はその場所から出たいと思っていることが多く影響しているでしょう。そして、とっても賢いところは飼い主がいない間に、より多くケージを噛むという行為です。まさしく脱走したいという気持ちの現れですので、こちらも環境改善を考えたほうが良いかもしれません。
巣箱の入り口をかじって広げようとしている。

ハムスターが巣箱の入り口部分をかじる理由を細かくまとめてみましたので参考にしてみて下さい。巣箱の中が暑い、巣箱が狭い、等他にも別の理由でイライラしているというときにも、巣箱を噛む行動が見られる事がわかったのです。巣箱が狭いと感じている場合には、巣箱を噛んで広げようとする知能さえ兼ね備えていることもわかりました。とっても賢いですよね。ですので、広げようとしている姿が確認されたのであれば、巣箱が小さいという事に不満を持っている可能性が高いので、より大きな巣箱を用意してあげる必要もあるでしょう。巣箱はプラスチックや木材でできている製品が多く、プラスチック製だと噛み続けることで「不正咬合」になってしまうリスクが高くなるのです。不正咬合になってしまうと、フードを上手に食べられなくなることは勿論です。巣箱を噛み続けることでやがて歯が弱って折れてしまったなんて時がきたら大惨事ですよね。そうならないためにも日頃のハムスターとの関係性は密にとっていなくてはいけません。
おすすめの巣箱の素材について。
では、巣箱の入り口を噛んでやめないハムスターへの対策として、噛んだとしても安全な素材について紹介していきたいと思います。巣箱の大きさはハムスターの高さ位で、木材や陶器製の巣箱がよいです。大きければストレスが無いかというと、そうでもないのがハムスターです。顔のヒゲ部分が壁などに触れていないと落ち着かないのもその習性なので、ただ広くても安心して過ごしてくれません。そこで理想の大きさは「ハムスターが前足を上げて立った時の高さ。」位が理想的とされています。ですので、ホームセンターなどでも様々な形や大きさの巣箱を置いていありますが、一緒に生活するハムスターに合わせた大きさの巣箱を選ぶ事をオススメします。他にも、形状は取り出しやすいシンプルなタイプの物が理想的でしょう。複雑な形状の巣箱だと、なかなか巣箱から出てこなくて大変なこともあります。屋根や底の部分が取り外せるタイプがオススメです。素材は木材が理想的です。たとえ噛んだとしても安全であることと、歯の伸び過ぎを防ぐことができるというメリットがあるからです。ただし、木材はデメリットもあります。それは「洗えない。」というところです。そのため、臭いやカビには十分注意する必要があるのです。木材は劣化がつきものです。劣悪な環境になる前に、ある程度使用したら交換してあげることをオススメします。他にも、陶器製の巣箱があります。これもとってもオススメです。陶器は雑菌が繁殖しにくい一面もあり、掃除の時に簡単に洗えることができるからとてもオススメなのです。
まとめ
今回はハムスターがケージの柵や巣箱の入り口をかじる原因について細かくお伝えしてきました。最後になりましたが、まとめとしてハムスター自身が不満を感じやすい事柄を紹介したいと思います。
- 温度。ハムスターにとっての適温は25℃前後です。夏場はクーラーが必須ですし、冬場はヒーターも必須です。
- 音。ハムスターは人間と一緒に生活することでたくさんの音を聞かされています。そして、その中でも自分にとって安全な音なのか危ない音なのかを聞き分けている場合があるため、常に気を張っている状態にあると言えるのです。テレビの真横だったり、人が多く出入りする玄関付近に置くなど、ビックリするような場所は飼育場所に適していません。
- 明るさ。自然界では夜行性のハムスターですので、暗闇での生活が中心です。日中はケージにタオルやダンボールをかけたり、夜間は電灯を消したりして、極力暗い空間を作ってあげることを心がけて下さい。
- 他のハムスター。実は、とても縄張り意識が強いハムスターは多頭飼育することが難しいと言われています。そのため、基本的には1ケージに1匹での飼育をオススメします。
- 臭い。ハムスターは人間の約40倍もの臭いを嗅ぎ分けることができると言われています。室内の芳香剤や料理の匂いなどが、ハムスターにとっては刺激になってしまうこともあるので十分注意しなくてはいけません。
ハムスターの飼育についていろいろ紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?せっかく出会った可愛いペットですので、お互いの日々が楽しく過ごせることを願っています。