ハナゴンドウは一般的にはイルカだと思われています。でも顔だけ見るとマッコウクジラに似ているし、ゴンドウクジラという種類のクジラもいます。考え出すと、イルカなんだかクジラなんだかどんどん混乱してきます。

また、ハナゴンドウはハンドウイルカとの間に交雑種が生まれることもあります。南知多ビーチランドで飼育されている、ハナゴンドウとハンドウイルカのハイブリッドの「プリン」ちゃんが有名です。今回、へんないきもの大王タイトルマッチに出場しています。

そのほか、ハナゴンドウにはまれにアルピノが生まれることもあります。

これから、ハナゴンドウの生態のことなどについて調べながら、イルカとクジラの違いは何かについても考えていきます。

まずは生態から。

ハナゴンドウ

生態について

体長は大きくなると4m弱まで成長します。体重は大きいハナゴンドウになると600kgに達することもあります。このことを見ても、大型のイルカなのか、小型のクジラなのか迷いますね。

世界中の温暖な海域に生息しており、かなりの頭数の群れで生活しています。500頭以上の群れとなることもあるようです。ハナゴンドウはハクジラの一種なのでイカや小魚などを主食としています。オキアミなどを食べるのは、ヒゲクジラの種類です。

ほかのイルカや魚などと接触したさいに、皮膚が掻把され白っぽくなります。その白さが花が咲いたように見えるため、ハナゴンドウといわれるようになりました。線が松葉ににていることからマツバイルカとよばれることもあります。上の写真でも、白いすじが見えますね。

日本では地域によってはクジラと思われることもあるようです。英語圏では「Rissos-Dolphin」とよばれ、ドルフィンなのでイルカと思われています。国や地域差がありますね。

顔はなんとなく、マッコウクジラに似ています。

出典Wikipedia マッコウクジラ

上の写真はマッコウクジラです。大きさは全然違いますが、潜水艦みたいにちょっとずんぐりした頭の形が、ハナゴンドウと似ていますね。

ゴンドウクジラ属にヒレナガゴンドウという種類があります。体長は7m以上、体重は3500kg程度に達する個体もあります。大きさだけ考えると、当然クジラです。

英語圏では「Long-Finned-Pilot-Whale」といい、ホエールなので、やはりクジラと思われています。これも国によって違いがあります。

しかし、日本ではヒレナガゴンドウは最大級のイルカと表現されることもあります。結局、英語にしたがっていればいいような気がしてきました。

下の写真はヒレナガゴンドウです。

出典Wikipedia ヒレナガゴンドウ

ヒレナガゴンドウの巨体が宙を舞っています。

イルカとクジラの違いは?

クジラ目はまず、ヒゲクジラ亜目ハクジラ亜目に分かれます。ハクジラ亜目からの分岐でいろいろな種類のイルカが分類されています。当然、ハクジラ亜目のなかにはクジラの種類もいます。

結局、クジラの一部とイルカはハクジラの一種で、その中で明確な違いはありません。主にオキアミを食べるヒゲクジラと、主にイカや小魚を食べるハクジラの違いのほうが、よっぽど大きいです。

伝統的に4m程度までをイルカといい、それより大きいものをクジラということが多いようです。

しかし、大きさによる分類もまちまちで、日本ではイルカといわれているのが英語圏ではクジラだったり、また逆だったりします。

結論としては、クジラとイルカはどちらもハクジラの一種で同じ仲間です。各国や地域で伝統的に呼び方がクジラだったりイルカだったりします。

次は、アルビノについてです。

アルビノのハナゴンドウ

白いハナゴンドウ

アルビノというのは、メラニン色素が欠乏し、白く見えることです。さらに目がピンク色あるいは赤く見えるのは、眼球の色素も乏しくが透き通っているため、毛細血管が見えるからです。

ハナゴンドウは群れの頭数が多いため、まれに確率の低い白い赤ちゃんが生まれます。もし見ることができたら、かなりラッキーですね。アメリカ西海岸の海全体では一万頭以上のハナゴンドウがいて母集団が大きいため、まれにアルビノを見ることができるそうです。

次は、日本でみるためにはどうするかです。

水族館

神奈川県では新江ノ島水族館や横浜八景島シーパラダイスで飼育されています。あとは、福岡県のマリンワールド海の中道のイルカショーも有名です。

愛知県の南知多ビーチランドには、ハナゴンドウとバンドウイルカのハイブリッドがいます。 バンドウイルカについてはこちら。

バンドウイルカの寿命や知能はどれくらい?その生態を知ろう!

最後に、かわいらしい顔で人気のハナゴンドウでしたが、イルカかクジラかについては、英語のドルフィンにしたがってイルカということにしておいたほうがよさそうです。あまり気にしても意味がないですけどね。できたら、ぜひ、水族館だけでなく、世界の海に見に行きたいところです。