ジャイアントモアの天敵?怪鳥「ハルパゴルニスワシ」とは?

近い時代で最大の大きさを誇った巨鳥をも喰らう鳥がいたとしたら、あなたは信じるでしょうか?その巨鳥であるジャイアントモアの生息地にとてつもなく大きな怪鳥がいたと言います。その怪鳥が、本当に襲ったのか、その真実に迫ってみましょう!

生態

ニュージーランドの南島の風景 出典:PIXTA

かつてジャイアントモアが生息していた、ニュージーランドの主に南島に生息していた鳥です。北島からはあまりその鳥の骨が発見されていません。残念ながらすでに絶滅したと考えられています。英語ではHaast’s-eagleと呼ばれており、マオイ族には「Pouakai」「Hokioi」などと呼ばれていました。また、マオリ族にはテラーバードという伝説もあり、大きな鷲の彫刻が残っています。

大きさは?

翼を広げた大きさはなんと3メートルにも及びました。(猫ひろし2人分)ちなみによく知られるイヌワシでも開翼2メートルほどですから、かなりでかいことがわかりますね。さらに、鋭いクチバシと大きな爪をもっていました。ニュージーランドの南島では、最強で、食物連鎖の頂点に立っていたと考えられています。そのため、ジャイアントモアさえも狩っていたという説もでてくるほどです。アラブ諸国には、エピオルニスを襲うロック鳥の伝説があります。似ていますね。

近い仲間は?

Booted eagle (aquila pennata), greece. 出典:123rf

最近の遺伝子分析の研究によると、ヒメクマタカと近いことがわかっています。約180万年前、ケアシクマタカ属から分岐しました。ケアシクマタカ属は本来は小型のタカです。ニュージーランドに渡ったのちは、天敵がいなく、かつ、餌が豊富であったため、長い時間をかけて大型に進化しました。同じケアシクマタカ属で、現在生存しているヒメクマタカは鷹の中でも小型です。ヒメクマタカも絶滅亜種であり、生息しているアフリカやロシアでも、めったに観察されません。

飛び方

化石による検証では羽の形から、器用な飛び方ができたことが分かっています。トンビのようにヌーっと飛ぶのではなく、方向移動なども瞬時にできた様子です。この飛び方により、森林に住む生物を捕食しやすくなっていました。しかし、ジャイアントモアを捕食していたかどうかには疑問が残っているようです。

本当にジャイアントモアの天敵?

あまりにも体が巨体なワシだったので、ジャイアントモアを襲っていたとしても全く違和感がありません。しかし、実際にジャイアントモアを捕食していた。という説は説得力が欠けるそうです。

化石から検証

ジャイアントモアの化石を分析したところ、ハルパゴルニスワシが襲った痕跡はごくわずかでした。仮にジャイアントモアを捕食していたとしても、死骸を餌にしていたという説の方が優勢のようです。しかし、ジャイアントモアのオスの大きさはメスよりも随分と小さかったので、ハルパゴルニスワシがオスを襲っていたということは考えられますね。

ダチョウとワシの関係から検証

ダチョウはジャイアントモアよりも割と小さいです。もし仮にハルパゴルニスワシがモアを襲っていたのなら、現存するワシはダチョウを襲ってもいいのでは?と考えられた説。これに関して結論を言うと、ワシはダチョウを襲いません。よって、ロマンのない話にはなるのですが、やっぱりハルパゴルニスワシはジャイアントモアを襲っていなかったと考えられます。しかし、ジャイアントモアは襲ってはいないと考えられますが、モアは幾つかの種類がいてそのうちで50センチほどの小さな種のモアは襲っていた可能性は高そうですね。

餌と考えられていたジャイアントモアが絶滅した時期と重なって、ハルパゴルニスワシも絶滅した理由を探ります!

絶滅の理由

原因は人間でした。ジャイアントモアの絶滅の原因とほとんど一緒。マオリ族が島にやってきたことが絶滅の原因でした。マオリ族がニュージーランドに渡ったのは、10世紀ころと考えられています。モアの場合は、そのまま食料にした結果滅びました。一方ハルパゴルニスワシの場合、15世紀ころ、ワシの餌をマオリ族が取り尽くしたり、森林破壊による環境の悪化のため絶滅しました。かわいそうな運命を迎えました。ほかにも、リョコウバトやジャイアントモア、オオウミガラス、エピオルニス、ディアトリマ、ドードーなど絶滅してしまった鳥類がいます。

まとめ

Mt Cook and Lake Pukaki, South Island, New Zealand. 出典:123rf

他の絶滅動物にもいえることですが、やはり、絶滅には人間が関わっています。残念でなりません。もし生存していたら、大きく羽をのばして、ニュージーランドの空を飛んでいるところを見たかったです。以上、ジャイアントモアの天敵「ハルパゴルニスワシ」の検証でした。

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