最近は、「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」などのテレビ番組でも、紹介されることがおおくなりました。静岡大学の加藤英明先生が、楽しそうに巨大なカミツキガメを手づかみで持っている映像が印象的です。その生態や大きさ、寿命、ペットとして飼育できるかなどを調査していきます。
生態

爬虫類のカミツキガメ科です。背甲の甲板には凸凹の盛り上がり(キール)がやや発達しますが、ワニガメほどではないです。夜行性です。冬は冬眠をします。英語ではSnapping-turtleで、漢字では噛付亀と書きます。
生息地。
カナダ南部から、アメリカ合衆国の中部から東部、メキシコ、エクアドル、コロンビア、コスタリカ、グアテマラなどに生息しています。

淡水域の水棲の亀です。
静岡大学での研究は?
静岡大学の加藤英明先生は外来種であるカミツキガメやワニガメも研究しています。本来の生息地であるアメリカ大陸にはワニなどの天敵がいます。日本の池や河川にはワニなどがいないため、むしろ外来種であるカミツキガメが繁殖しやすいと、加藤先生は説明していました。
大きさ

赤ちゃんは小さくてかわいいですね。大きいカミツキガメとなると、甲長は49cm、体重は35kgほどになります。成長したカナダオオヤマネコが14kgほどなので、カミツキガメはその二倍の重さです。

ワニガメと比べると、やや小さいですが、それでも、大きな亀です。
噛む力。

顎が大きいため、噛む力が非常に強い亀です。同じカミツキガメ科でもワニガメのほうが大きいため、ワニガメのほうが噛む力が強いです。大きな木の枝でも口にくわえて持ち上げます。噛む力が強いのですが、加藤英明先生は池で発見すると、手づかみで持ち上げまが、意外と嬉しそうでおとなしくしています。
餌。
水槽の中で水面から顔を出しています。

動物食が強い雑食です。魚や両生類などの水中の小動物を餌として食べます。水底を歩いて餌を探します。
寿命

カミツキガメの野生での寿命は80年ほどです。さすが亀なので長生きです。
なつく?

子亀の小さいうちなら、なつくかもしれません。しかし、大きくなってしまうと難しいでしょう。カミツキガメは動物食が強い雑食で、性格もワイルドです。噛む力も非常に強い亀です。動きも素早いです。そのため、あまり人には、なつかないです。それでも静岡大学の加藤英明先生は大好きです。むしろ、加藤先生がカミツキガメに懐いています。
ペットにできる?

コンクリートの池の中で生活している二匹のカミツキガメです。外来種のため、国内でペットにすることはできません。また、たとえ飼ったとしても、噛む力が強すぎるので大変危ないです。最近は、外来種として、印旛沼など国内の池や沼で繁殖しているという問題があります。
どこの動物園や水族館でみれる?

みさとワールド夢見ヶ崎動物公園や、野毛山動物園、茶臼山動物園、東山動植物園、大牟田市動物園などで、カミツキガメを飼育していて、見ることができます。
まとめ

最近は、「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」などのテレビ番組でも、カミツキガメがワニガメとともに紹介されることが多くなりました。 その番組で、静岡大学の加藤先生が嬉しそうに説明しています。ワニガメと比べると、やや小型ですが、やはり噛む力は非常に強いです。外来種のため、国内で飼育することはできませんでした。ぜひ動物園に見に行きましょう。