後ろはウマ、前はシマウマという不思議な模様を持つ動物です。
現在は、約140年前に絶滅をしており、目にすることはできません。
しかし科学者たちの試みで、絶滅したはずのクアッガが復活か?と注目されています。
その復活や再生の詳細などをまとめました。
生態
ウマ目(奇蹄目)ウマ科ウマ属サバンナシマウマの一亜種である。南部アフリカの草原地帯に生息していたが、すでに絶滅した。クアッハとも表記される。
ウマの中でもサバンナシマウマの亜種です。
以後説明する文章でこの「亜種」という点が、復活の鍵を握るので覚えておいてください。
英語ではQuaggaです。
大きさ
動物の体高は135センチほど。
サラブレットの高さが160〜170センチほどですからどちらかというと小柄の種ですね。
寿命

野生でのサバンナシマウマの寿命は25年前後で、動物園での飼育下では30年ほど生きます。
クアッガはサバンナシマウマの一亜種なので、クアッガの野生での寿命も25年ほどだったと考えられます。
生息地
南部アフリカの草原地帯に生息していました。
テレビなどでよく見かける光景と同じ。
もし仮にクアッガが生きていたら、テレビで見ることができたのでは?と思うと残念です。
生活スタイル
サバンナで群れを作って、暮らしていました。
他の種類のシマウマとは、別々の群れで行動していたという記録があります。
ですから、別々の種類だと自覚していたことは確かです。
絶滅の歴史

残念ながらクアッガは1883年に絶滅してしまいました。
ほかの絶滅動物と比べて最近のことですね。
なんとかならなかったのでしょうか。
野生では
最後のクアッガが死ぬ約20年前に、野生では全滅しています。
その多くは人間によって乱獲されたものでした。絶滅、種の保存など頭の隅にもない人間が、自分たちの利益のために乱獲を繰り返す。
その結果、知らないうちにクアッガは野生から姿を消していたのです。
同じ地域に住んでいた、バーチャルサバンナシマウマも同じ運命でした。
狩るにしても、「ある程度個体数残さないと来年の分、10年後の分が残せないな。」くらい思って欲しかったなぁ・・・。
おバカ!
最後の1匹
最後の1匹は動物園で息絶えました。
昔は、情報が回るのも遅く、絶滅という概念が薄かったのか、最後の1匹という認識はなかったとのこと。
その最後の1匹が死んだ後に、「動物園に、野生のクアッガを1匹送ってくれ!」と言った記録も残っているよう。
今21世紀を生きている身としてはため息が出るばかりです。「はぁ・・・」
思ったこと
クアッガの絶滅にかかわらず、昔に絶滅した種は人が関係しています。よく恋人、家族などを失くした時に「大切なものは失ってから気づく」と言いますが、現代人が絶滅に対して思うのはその感覚に近いのではないでしょうか?
昔の人はこの感覚が薄かったのかもしれません。
現在の絶滅危惧種は、今の人間にかかっているということもあるので、なんとか絶滅を防ぎたいところですね。
しかし、「絶滅した種が復活する!?」
という情報がありました。
再生復活!?その真偽
まず、前提としてwikiに掲載されていた記事を見ていただこう。
1984年になってクアッガの剥製から採取した肉片によってクアッガの遺伝子配列が分析され、クアッガに近縁なシマウマを集めて交配することでクアッガを復活させようという「クアッガブリーディングプロジェクト」が1986年に発起された。
事務局は南アフリカ共和国ケープタウンに置かれ、カルー国立公園やエランズバーグの農場などにて繁殖がおこなわれており、2005年には良く似た縞模様の個体が誕生している。
出典:wikipedia
これ以上の記事は書かれていませんでしたが、さらに調べるとこんなことが分かってきました。
科学者たちは交配で復活を目指した
最初の方で、話したが科学者はクアッガが、サバンナシマウマの亜種であることに目をつけ、交配によって復活させようと試みました。
すると・・・
クアッガに近い特徴を持つシマウマが誕生したのです。
クアッガはやや茶色がかった色をしているのですが、交配を重ねるにつれ前方に縞模様、全体的に茶色味を帯びた個体が生まれ始めました。
「ラウ・クアッガ」と名付けられました。
科学者さすがです。
しかしこのラウ・クアッガ、「本当のクアッガなのか」疑問を持ちませんか?
シマウマに似ていますが、オカピにも似ています。
シマウマ?
この問題に関しては、この研究に参加している科学者も真実は不明確だと言っているようです。
どういうことかというと、外見的にはクアッガに限りなく近づいたものの、それは「外見だけはクアッガだけども、中身はシマウマそのものではないのか?」といったものです。
これについて科学者は「遺伝子は違っているかもしれない」と自信なさげな様子です。
しかし、まだ研究は途中の段階。
今後、ラウクアッガの個体が十分に揃った段階で、群れにして飼育。生態の調査をして、以前存在したクアッガかどうかを確かめていくということでした。
現在は4~5世代の交配を繰り返し、クアッガの特徴が強く表れるようになりました。
他にも、人間のせいで絶滅した動物たちがいます。
まとめ

この研究には、
「人間の生物操作である!」
などの批判の声もあがっている様子です。
もちろん、賛否両論あるのは仕方ないことでしょう。
個人的には、ワトソンなどの人工知能によるスカイネットが現実味を帯びてきた今、
「キメラなど作ったってどうってことないだろ!(ラウ・クアッガは違いますが。)」
と思ってしまいます。笑。ですが、
「そんなこと科学者たちにお任せして、今を生きていきたい」
と思ったクアッガの復活についての話でした。