小さい頃の呼び名は「ゼニガメ」と呼ばれることもあり、知名度はなかなか。それは、日本にいる「クサガメ」です。そしてついにはポケモンの名前にも。(ちなみにポケモンの最終進化系は「カメックス」で、ゴツくなります)そんなことはどうでもいいですが、長生きの秘訣などを調査して、まとめてみました!
寿命
現在、クサガメ(英語ではChinese three-keeled pond turtleあるいはReeve’s pond turtleです。漢字では草亀です。)は数が減少しておりペットとしては、ミドリガメに次いで名高いです。寿命は長いのでしょうか?それとも、ミドリガメよりも短いのでしょうか?
平均寿命。
クサガメの寿命は25年ほど!ミドリガメと同じくらい生きるようです。というのも、水棲ガメと言い、リクガメとは違う種類。大きさ、成長スピードもミドリガメとあまり違わないようですね。25年は、なかなかの年月です。ですから、ペットとして飼育するさいは、「四半世紀共に過ごすこと」を心に誓った方が良さそうです。せっかく飼育するのであれば、飼いきれなくなり川に放すなどしないようにしないといけませんね!しかし、子亀はあまり長生きしないことがあるので注意が必要です。その原因、理由についてはミドリガメについての記事で説明しています。こういった理由があるので、生後1年ほどが長寿の分かれ道です。数年生きたらあとは大丈夫なので、20年以上は生きる可能性大ですね。そんな25年でも長寿ペット筆頭の亀ですが、すごく長生きをしたクサガメさんがいたそうです。
約半世紀!最長寿命のカメコさん。
残っている限り最長の寿命を記録したクサガメは、石川良輔さんが書いた本に登場する「カメコ」さん。なんと寿命は45歳!こんなに長生きする水棲ガメはほんとーに稀で、滅多にこんなに長生きはしないようです。それにしてもの話ですが、もし仮に小学生の時に飼ったのであれば、50歳すぎていても生きているのですからその長生きぶりがわかりますね!しかし!本当かは分かりませんが、さらに上もいたもよう。
100歳!?
博物学者の南方熊楠氏(1867~1941)の飼育していたクサガメ「お花」です。氏は、カメを60匹飼っていたそうですがその内の1匹、クサガメの「お花」は、氏が亡くなった後も生き続け2001年7月に亡くなったそうですが、なんと、享年100歳といわれてます。
*引用
なんとなんとこんな情報を発見。お花さんすごい長生き!博物学者であり、カメを60匹も飼育いたとのことですから、カメの生態を熟知していたのかもしれませんね。ペットとして飼っていると、このくらい長生きしてもらうことができるかもしれないです。それでは、これほど長生きさせるにはどうしたらいい?!
ペットとして長生きの秘訣
クサガメを飼育することは簡単そうに見えて、意外に複雑。甲羅干し、水槽の掃除、水の交換などなどカメの日課を大切にしてあげることが大切です。夏場は温度にも注意してあげましょう。雑食で、餌は水中の貝類や甲殻類、水草などです。30年以上生きたのであれば立派に育てたと自慢してもいいくらいです。ペットとして懐きます。
幼亀のゼニガメ。
この画像は幼体のクサガメのゼニガメです。子亀でも、やはり顔が似ていますね。
大きくなっても放流しないよう!
現在ペットとして飼われていたカメが野生化し、生態系を崩していることが問題になっています。その原因のほとんどがミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)ですが、クサガメも例外ではありません。特に古来から日本に生息していたニホンイシガメに大きな影響を及ぼしているようです。ですから、ペットとして飼うからには大きくなっても20年以上飼うことを前提にしましょう。
動物園で見れる?
国内のほとんど全ての動物園の爬虫類コーナーでクサガメを見ることができます。近所の池や河川では、あまり見ることができなくなっています。
まとめ
幼い頃は「ゼニガメ」としてとても可愛らしく、そして成長するにつれて大きくなり、「可愛い!」というよりは「長年過ごした相棒」としてのペットであるクサガメ。最長年齢は100歳?または45歳という記録も残っているペットです。せっかく縁があって一緒になったので、長い年月をゆっくりと過ごし、思い出を分かち合う仲になって欲しいと勝手に願う筆者です。そんな長生きなペットであるクサガメとスローで楽しい日々を送ってもらえれば幸いです。