メガネグマ(英語ではSpectacled bear)についてです。私は今まで全く知らなかった動物です。こんなユニークなクマもいるんですね。木登りが大好きなので、どんな生活をしているのかを探ってみました。
どんな動物?生態は?

メガネグマは哺乳類ネコ目クマ科です。目の周りや喉の辺りに白い斑紋が入っていて、見ていてユーモラスです。でも色の付き具合によっては「パンダみたいになっていたのかな?」と思ってしまいました。夜行性なので昼間は木の上に枝を組み合わせた巣で休んでいます。メガネグマは1回に1~3頭の子供を産みます。性成塾までは、オスが5年ほどでメスは4~7年程度です。
生息地

メガネグマは南アメリカにいる唯一のクマで、ベネズエラ西部からコロンビア・エクアドル・ペルー・ボリビアなどに生息しています。標高1800~3300mほどのところに生息しますが、草原や砂漠でも生息することができます。
大きさ

メガネグマの体の大きさは、
- 体長120~200cm
- 体高70~80cm
- 体重130~200㎏(オスの場合)
くらいです。他のクマと比較すると、ツキノワグマより大きく、コディアックヒグマよりは小さいです。
餌

食べ物は、主には果物が中心ですが、その他のものを餌として食する場合も多いです。例えば、樹皮や昆虫や小型の動物も食べているようですし。また、ウサギや・シカ・ラマまで食べるという報告もあります。特にメガネグマの好物とされているのは、プロメリアという植物です。プロメリアの根元には甘い糖分がたくさんあり栄養豊富であり、メガネグマ1日80個ほど食べる場合もあるようです。
寿命

メガネグマの寿命としては25年~36年で、飼育下では36年5か月という記録が残っています。すっごく長生きだったメガネクマもいるのですね。「他のメガネグマも長生きしてくれるといいなあ~」切なる願いです。
絶滅危惧種
農地開発や道路建設のため、生息地が分断され減少しています。そのため絶滅危惧種となっています。
性格はどんな感じ?

性格はいたって温厚です。また、人と会ったりするとその接触を避けて、慌てて木に登りやり過ごすようです。
特徴

特徴といえば、何といっても目の周りにある、白い眼鏡のような模様でしょう。なんであのような模様になったのか?は残念ながら不明です。メガネグマの場合、交尾期以外は1人で行動する動物です。自分のテリトリーを示すために、匂いを使って縄張りを主張します。また、手が器用で木の実を食べる時など、木の上の方までしっかり手を伸ばして手先で果実などをもぎ取り、上手に手を使いながら食べています。昼間はのんびりしているメガネグマですが、夜行性なので夜になるとエサ探しが始まります。メガネグマは鼻が利きますから、匂いを頼りに食べ物を探すために木から降りてくるのです。
見れる動物園は?

大阪の天王寺動物園で見ることができます。また名古屋の東山動植物園でも見ることができます。名古屋のメガネクマは2002年11月に、姉妹都市であるメキシコ市のチャプルテペック動物園から1頭が贈答されたものです。すでに東山動植物園にいるミカエラとのペアリングを目的としています。メガネグマと同じように、メガネをかけたような顔をしたメガネフクロウもいます。
ペットにできる?

メガネグマは絶滅危惧種で、生息地のペルーでは、中国でのパンダと同じくらい大事にされています。また、熊は特定動物で、飼育するには都道府県知事の許可が必要です。設備などのことを考えると、個人でペットにするのは、ほぼ不可能と言えるでしょう。もし自宅の庭にメガネグマがいたら、危ないと近所が大騒ぎとなるでしょう。
まとめ

世界には、まだまだ知られていない動物がいっぱいいるのですね。しかも知られていない動物ほど絶滅危惧種である場合が多いです。メガネグマも絶滅危惧種で、動物園では何とかペアリングさせようと頑張っている様子です。上手くいくといいですね。そして一度見に行ってみたいなあ~!