豚は身近で、誰でも知っている有名な動物です。しかし、ペットとして飼うとなると、あまり聞いたことがありません。欧米では、ペットとして流行しているようです。その寿命や大きさなどの生態や、なつくかについて調べました。大学での研究や、動物園で見れるのかについても。
生態

英語ではmini-pigです。ほとんどのミニブタは、ベトナムに生息していたポットベリーピッグが、起源です。1950年にフランス人がベトナムからヨーロッパに運んで、動物園で飼育しました。そこから、ヨーロッパでペットとして飼育することが流行しました。その後、1985年にカナダやアメリカでも飼われるようになりました。2000年ころに、日本にもやってきました。生態としては、他のブタとほとんど同じです。また、原種のイノシシとも似ています。
生息地。
ポットベリーだと、本来の生息地はベトナムです。上記のように他にも、フロリダ半島やメキシコなどが原産のミニブタの種類もいます。
種類

- ポットベリー:先ほど述べた通り、ベトナム原産です。ペットとしてはメジャーな品種です。
- ゲッチンゲン:ドイツで開発された品種です。
- オーミニ:日本家畜研究所で開発された品種です。
- クラウンミニ:鹿児島大学で開発された品種です。
- アイヅ:会津成人病研究所で開発された品種です。
- ピットマンムーア:アメリカのフロリダ半島の在来種です。
- メキシカンヘアレスピッグ:メキシコ原産です。
大学での研究は?
鹿児島大学では、クラウンミニブタを飼育しています。そこでは、体細胞クローニング技術を用いて、移植用の臓器の研究をしています。ほかにも、動脈硬化など成人病の研究などもしています。
大きさ

ミニブタは大きいもので体長が100cmほどになります。100kg以下のブタをミニブタ呼びます。ブタとしては小さいです。ペットとして飼う際は、40~70kg程度がちょうどよいようです。当然、餌を与えすぎると100kgを超えることもあります。土佐犬の重さが35~60kg程度ですから、それと比べると、やはりミニブタはかなり大きいですね。さらに、体重40kg以下のものを、マイクロブタと呼びます。最近はマイクロブタカフェもあり、人気が出てきています。
餌。
野生では、土を掘り返して、根菜類や球根、昆虫などを食べます。雑食性です。飼育する際は、市販の餌や野菜、穀物も与えます。
寿命

ミニブタの寿命は10~15年です。他の豚と同じくらいの長さです。ペットとして、より長生きしてもらうためには、適度な運動をさせることが重要です。また、あまり太りすぎないようにして、餌も自然に近い物を与えましょう。
鳴き声
可愛い四頭のミニブタたちに、餌を与えています。
「ブッブッ、グッグッ」と、短く鳴いています。飼い主さんが餌を差し出したら、寄ってきて嬉しそうに餌を食べていますね。
なつく?

豚の知能は犬より高く、チンパンジー並みに良いといわれています。そのため「おすわり」などの芸を覚えることもできます。また、きれい好きで、トイレも良く覚えます。飼い主の後をついて歩いて可愛いです。飼い主が頭を撫でたら、ぐっすりと寝たりもします。
ペットにできる?

元々、家畜としての歴史も長く、知能も高いため、ペットとして飼うと甘えてきます。人懐っこい性格です。毎日、愛情をもって話しかけてあげたり、ブラッシングをしてあげたりすると慣れてきます。人を見分けることもできます。上の動画のように、飼い主の足や手に、すり寄ってきます。
値段は?
ペットとしてのミニブタの値段は、5~10万円ほどです。
動物園で見れる?
大宮公園小動物園や小諸市動物園、宇都宮動物園でミニブタを見ることができます。ぜひ、お近くに立ち寄った際は見に行きましょう。
小諸市動物園にミニブタを見に行った。

長野県の千曲川を渡りつつ、小諸市動物園を目指します。天気は、あいにくの雨です。

小諸城にある懐古園の中に小諸市動物園があります。

懐古園の入り口に行く途中に蒸気機関車も展示してありました。

児童遊園地と動物園の分かれ道です。雨のため児童遊園地は休園でした。

懐古園の入り口の石垣です。立派な野面積です。小諸城の大手門も重要文化財で立派です。仙石秀久が築きました。

懐古園の入り口に到着しました。なんと、小諸市動物園は再整備工事のため臨時休園中という案内の看板がありました。残念!今回はミニブタを見ることができませんでした。気を取り直して、入り口だけでも見ようと、動物園に向かいます。小諸城の中を歩いていると、途中に蕎麦屋さんがありました。蕎麦屋の主が、小諸市動物園は大正15年創業のため大変古いから再整備工事をしていることを教えてくれました。

蕎麦屋さんには文豪である川端康成の写真が掲げてありました。

小諸市動物園の入り口にきました。やはり休園中でした。

観光のため、小諸城の最上部まで登りました。今度また、開園したら、ミニブタを見に来ます。
まとめ
ミニブタのほとんどは、ベトナムのポットベリーピッグを起源としていました。小さいので、欧米でペットとして飼育することが流行し、近年、日本でも飼われています。体重100kg以下といっても、やっぱり大きいですよね。知能も高く、人懐っこい動物でした。