日本は国際捕鯨委員会(IWC)を退会してしまいました。残念なことですが、脱退することもあれば、再入会もできます。また今後、再入会するといいですね。このように、ミンククジラは生息数などのことで、何かと話題になります。また一度はホエールウオッチングにいって、見てみたいです。そんなミンククジラの大きさや生息域、生息数などを調べてみました。
生態は?

ミンククジラはヒゲクジラ亜目です。別名は小鰯鯨です。英語ではMinke whaleと書きます。まずはどんなクジラなのか?見ていきましょう。
大きさ

オスとメスで大きさが違います。ミンククジラの平均体長と最大体長を調べました。
- ♂オス 平均6.9メートル 最大10.7メートル。
- ♀メス 平均7.4メートル 最大9.8メートル。
平均体長はメスの方が大きいのに、最大体長はオスの方が大きいんですね。動物の世界も大きさに関して興味深いものがあると感心しております。ちなみに赤ちゃんは生まれた時すでに2.5メートルほどあります。人間と比べるとでかい!
特徴。
特徴らしい特徴といえば、頭がトンガっているくらいでしょうか?ナガスクジラ科で、別名コイワシクジラと呼ばれますが、イワシクジラとは特に関係ありません。
餌は?
オキアミ・・・と思われがちですが、実はサンマなどの小・中型の魚を主な餌とします。オキアミも食べますが。ミンククジラはマッコウクジラなどと違い、歯が生えていない方の種類のヒゲクジラ亜目なのですが、好物のストライクゾーンがかなり広いそうです。
平均寿命

ミンククジラの寿命は約50年です。だいたい50年前後だと言われているようです。哺乳類の中では、クジラは結構長生きです。
種類
ここが重要なのですが、北半球に生息する普通のナミミンククジラと、南半球に生息するドワーフミンククジラがいます。北半球の種類はさらに、キタタイヘイヨウミンククジラとキタタイセイヨウミンククジラの二種に分かれます。ここら辺については、種類の違いは分かりづらいです・・・学者さん分かりやすくしてくれ!
生息地

主に北半球の海域が生息域です。低緯度の海域から高緯度の海域まで回遊します。先ほども述べましたが、南太平洋にもいます。
生息数は?
生息数についてですが、多く見積もる派閥と、少なく見積もる派閥がいて正確には測定できないようです。とりあえず、一般的な生息数を載せておきます。比較データが少なかったので、ここではクロミンククジラのデータになります。
- 1985年〜1990年の調査 72万頭。
- 1992年〜2003年の調査 51万頭。
どちらかというと、徐々に減ってきたとの見方が強いそうです。先ほども言った通り、増えたと言う派閥と減ったと言う派閥がいるので、ここら辺の判断は難しいですね。
増えすぎた?

そんななか、北西太平洋でミンククジラが増えすぎたと言う声があちこちで聞こえるようになりました。これを否定する学者もいるそうなので、なんとも言えないところではありますが、「増えた!」のだそうです。もちろん、クジラの個体数や生息数は回復していないという説もあります。これに関しては、難しいところですよね。個人的にはシロナガスクジラには絶滅して欲しくないです。
絶滅危惧種なの?
違います。ここはよく間違えられるところですが、クジラが全て絶滅危惧種というわけではありません。しかし、同じナガスクジラでそのデカさで知られるシロナガスクジラは絶滅危惧種です。
日本の水族館にいる?

話をいきなり別の方向に持っていきますが、日本国内でミンククジラを観れる水族館はあるのでしょうか?結論はと言うと、ありません。もちろん、世界中での水族館でもありません。理由は、単純に飼育するのは困難だということです。あの巨体ですし、餌が特殊で大食いなのであまり現実的ではありませんね。どうしても見たい場合は、スキューバダイビングやホエールウォッチングなどで見れる可能性があるそうです。もしかしたら、数十年後に水族館で見れる日が来るかもしれませんね。同じ鯨偶蹄目で人気のイッカクもいます。
ホエールウオッチング

一般的に想像しているクジラの潮吹きは、ザトウクジラです。どうしてもクジラを見たかったら、ホエールウオッチングにいくのがいいでしょう。沖縄から小笠原諸島、北海道まで、ホエールウオッチングのツアーを開催しているところがあります。必ずとは限りませんが、見れます。
ペットにできる?
先ほど述べた通り、ミンククジラは高緯度海域から低緯度海域まで世界中の海を回遊しています。10m前後の大きさがあるミンククジラが回遊できるような個人向けの巨大な水槽はありません。なので、個人でペットにすることは不可能です。
今後は。まとめ
クジラたちの今後の生存を願うばかりです。個体数が増えてきているという報告もあるので、あまり心配なさそうです。世界の海にクジラは約80種います。その中で、ミンククジラが増えすぎると、シロナガスクジラが激減する可能性もあります。なので、同じクジラとして共存していく道を見つけて行ってもらいたいところです。