日本石亀であろう亀が登場する伝説や童話は「浦島太郎」や「うさぎとかめ」などたくさんあります。また日本における亀と関わりのある歴史上の人物もたくさんいます。椎根津彦や阿曇磯良など日本の昔のえらい人は亀に乗っていることが多いんです。

だれそれ?って感じでしょうけど、古事記では結構な有名人なのです。亀に関する神社や遺跡を調べました。

また、ニホンイシガメの生態や準絶滅危惧種である現状も調べていきます。まずは、生態から調べていきましょう。

生態

主に、本州や四国、九州の河川や池、沼地などに生息しています。もちろん、ニホンイシガメは日本の固有種です。日本固有の亀を総称して和亀ともいいます。

上の写真を見てもわかる通り、わかりやすい一番の特徴は、手にオレンジ色のラインがあることです。また、瞳や腹甲が黒いのも特徴的です。

幼体のときは銭に似ていることから「ゼニガメ」と呼ばれます。クサガメの幼体もゼニガメと呼ばれることがあるので混同しやすいです。野生下では寿命は20年ほどで、保護的な飼育下では30年ほどです。

冬は冬眠をします。大事に育てていきたいところですね。飼育するさいはヒーターを用いて、冬眠しないように気を付けることが多いです。

カミツキガメのように特定動物ではなく、ペットとして個人で飼育することは可能です。飼育下では水ガメ用配合飼料に加えて、乾燥エビやアカムシ、水草類を与えます。

野性下では雑食で小魚や昆虫、エビ、貝類、ミミズなどに加えて、水生植物の藻や陸上の野菜なども食べます。結局、何でも食べるんですね。

メスのほうが大きく育ち、22cmほどの体長にまでなります。オスは育っても、15cmほどです。他にメスとオスの判別のしかたとしては、メスは腹甲が大きい割に尻尾が細くて短いです。オスは腹甲が小さい割に尻尾が太く長めです。

準絶滅危惧種

ニホンイシガメは準絶滅危惧種です。

河川周辺の開発や護岸工事などにより生息域が減少したことや、水質の汚染、外来種のミシシッピアカミミガメの増殖などが原因です。また、輸出するためにたくさん捕獲されてもいます。海外でも人気のようです。

こう考えると、人為的な要素が大きいと思えてきます。

さて次は本題の古代の歴史にどう関わってきたかです。

出典Wikipedia

椎根津彦

京都府宮津市に丹後国一の宮である籠神社があります。上の写真は、そこにある椎根津彦(シイネツヒコ)の像です。別名を倭宿禰(ヤマトノスクネ)といったり珍彦(ウズヒコ)といったりします。

しっかりと亀の上に乗ってますね。玉も持っています。神武東征のときに活躍した神様です。

岡山県にも椎根津彦が立ち寄ったとされる亀石神社があります。そこには、大きな亀の形をした岩があります。後で述べる志賀海神社の亀石と似ています。亀は昔から大切にされていたのがわかりますね。

次は桃太郎に関わっているといわれる遺跡についてです。

出典Wikipedia

楯築遺跡の旋帯文石

上の写真は岡山県(吉備国)倉敷市の楯築遺跡で発掘された亀の彫刻のある石です。この旋帯文石は国の重要文化財に指定されています。時代的には卑弥呼のいた時代前後だと思われます。また、この遺跡は桃太郎のモデルである吉備津彦が関わっているといわれています。ここで吉備の鬼と戦ったそうです。しかし、これはあくまで一説です。

この石には細かい流水状の弧帯文という彫刻が施されており、それが集まって亀の甲のような文様になっています。当時の技術水準の高さがうかがえます。焼いてバラバラに割れた亀石も発掘されています。そのため、亀の形に彫刻した石を焼いて占ったのが亀甲占いの元祖なのかなと思えてきます。同じような文様の板などが、奈良県の纏向遺跡からも発掘されています。

レプリカが東京国立博物館に展示してあります。できれば見に行きたいところです。

出典Wikipedia

志賀海神社

福岡県の志賀島にある志賀海神社です。なにをかくそうあの漢委奴国王の金印が発見された島です。時代は変わって、ヤマトタケルより少し後の仲哀天皇や神功皇后のいた時代に活躍した安曇磯良を祀った神社です。上の写真は、その安曇磯良が神功皇后に会うために乗ってきた亀と言い伝えられている亀石です。

一説によると、日本では船のことをホニャララ丸というのは、磯良が乗っていた船のことを「イソラ丸」といっていたことが始まりです。また、舞いや猿楽の祖ともいわれています。とにかくえらい人でした。

ここまで、ニホンイシガメの生態や生息数が減少していること、古代の歴史について書いてきました。護岸工事や捕獲などによって減少しているのは悲しいことです。。また少しだけ亀に関わる神社を説明してきましたが、日本各地には他にもたくさんの亀に関する神社があります。神社にお参りに行った際は、できれば亀を祀ってないかも調べたいところです。大昔から亀は大切にされていたのですね。