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<出典>

その目を逸らしたくなる醜い容貌から、知っている人にも初めて知った人にも、大半の人に嫌われているヌタウナギ

ところが、実は結構注目を浴びているらしい。

いったい奴のどこにそんな注目すべき点があるのか。

ヌタウナギ(棒アナゴ)って何?生態と特徴

そもそもヌタウナギって何よ?というわけで生態などについてまとめてみた。

ウナギじゃない

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勿論アナゴでもない。厳密にいうと魚類ですらないが便宜上魚類(無顎類)の仲間に入れてもらっていることが多い。

脊椎動物に分類されているが背中を通るのは脊椎ではなく、軟骨の脊索というもので、

「硬骨魚類より下等な軟骨魚類よりももっと下等な円口類に属し、脊椎動物の最下等に位置付けられる」

という、そこまで「下等」と繰り返さなくても、と軽く同情を覚えるくらいに下等な脊椎動物らしい。

なので名誉のために付け加えておくと、3億年その姿を保っている「生きた化石」であり、また「染色体放出」という、生物学的な役割が不明な現象を示すことが分かった初めての脊椎動物でもあり、脊椎動物の起源や進化を考える上では重要な生物なのだ。

生息地

ヌタウナギは約60種に分かれ、主に南北両温帯海域の深海に生息する。

口など、見た目は恐い

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細長い体についているのはほぼ口だけという容貌。ヒレも尾ビレしか無く、口があっても顎がない上に目も皮下に埋もれている。極め付けに、ヌタと呼ばれるヌルヌルした粘液に覆われているという不気味な生き物。

英語ではHagfish(醜い老婆、魔女の魚)と呼ばれている。

目は、3億5千万年前の化石で見ると、もっとしっかりしたものがあたが、進化の過程で埋没したらしい。

埋まっているが一応光には反応する。

粘液はサメにも嫌われている

名前の由来になっているヌタという粘液は、繊維状の蛋白質で、体に一列に並ぶ70〜200個の放出孔から放出される。

ヌタウナギは危険を感じるとこのヌタを分泌し、放出されると海水と反応し自分の体積の何十倍ものゲル状の物質になる。

そのネバネバ感は半端無く、サメさえも捕食を諦める。食べようとしたら、口の中が粘液だらけになってしまうのだ。

更に、その粘液は敵のエラを詰まらせ、窒息させることもある。

ある意味最強なのであった。

あと、ネバネバが網についたり、網にかかった魚を食べちゃったりするので人間の漁師にも嫌われている。

食べ物

基本腐肉食。大型魚類の死骸に群がり、吸着して内部を侵食する。

食べ方すら気色悪い。

ゴカイ、頭足類、甲殻類など生きた獲物を捕食することもあるらしい。

次は大注目のヌタウナギの粘液!

結構注目のヌタウナギの粘液

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サメもたじろぐネバネバだが、「これなんかの役に立つんじゃない?」と考えてしまうのがうのが人間。

大量の水分を一瞬でゲル状に変えてしまうヌタウナギの粘液には微細な繊維が含まれている。

その繊維は直径わずか1ミクロンで人間の髪の毛の100倍以上も細く、ナイロンの10倍もの強度があることが分かった。

ヌタウナギの粘液は、新たなヒドロゲル開発や繊維製品への応用などの研究対象となっている。

ヌタウナギのお陰で物凄く吸収力の良いポリマーや、軽くて破けにくい繊維製品などが開発されるかもしれない。

棒アナゴだけじゃない。韓国では人気のヌタウナギ料理。その味は?

日本では秋田県でクロヌタウナギを干したものが「棒アナゴ」として食されている他、一部地域で食用にされているが、全国的にはほとんど流通していない。

ところがお隣韓国では滋養食として昔から食用になっており、日本やアメリカからも輸出されているそうだ。

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料理の仕方は、炒め煮や唐揚げ、焼肉もあるらしい。

東京大久保の韓国料理屋でヌタウナギを出している店もある。

食感はプリプリで、味は淡白、とても美味しいとのことなので、この際見た目は忘れて、一度試してみてもいいかもしれない。私は試さないが。

ヌタウナギの皮

ヌタウナギの皮は、イールスキン(eel skin)と呼ばれて財布やバッグになっている。牛革よりしなやかで強度があり、防水性に優れた皮革として韓国やアメリカで流通している。

誰かにイールスキンのバッグをプレゼントした時は、その素材の正体を明かさないように気をつけよう。

まとめ
  1. ヌタウナギは見た目も生態もグロい生きた化石。
  2. 脊椎動物の起源や進化を知るために研究されている。
  3. 粘液が新素材の研究材料として注目されている。
  4. 韓国では昔から食べられていて味はおいしい。
  5. 皮も利用されている。

と、愛情は決して湧かないが同情を覚える生き物だった。