ほっぺたのまぁるいチークカラーがなんとも可愛らしいオカメインコ。
「インコ」と名付けられていますが、実はオウム目オウム科に分類される鳥類の一種です。
もちろん、オウムの中では一番小さい種類になります。
オウム科とインコ科の大きな違いは「冠羽」と呼ばれる頭の上のトサカのような羽根の有無です。
表情が豊かでペットとしても人気のオカメインコの魅力についてご紹介します。
この記事では、
- 生態
- 種類
- 飼育方法
などについて書いています。
生態

日本では、特徴である頬の橙色のチークパッチ(斑点)がおかめに似ていることから、オカメインコと呼ばれています。英語ではcockatielです。
全長の半分を占める尾羽と、頭頂部にある冠羽も特徴的ですね。
この冠羽は精神状態によって立てたり寝かせたりし、リラックスしている時は寝ていることが多いです。
生息地

オカメインコは主にオーストラリアの内陸の乾燥地帯に生息しています。
一か所に定住せず、水場やエサを求めてかなりの長距離を移動しながら生活します。
大きさ

体の長さは、尾羽を入れると30~33cm、体重は80~110g程度。
体長だけでいえば、ハトほどの大きさになりますが、尾羽と冠羽の長さがなければ、ヒヨドリと変わらない程度です。
孵化後2か月経つとほぼ親と同じぐらいの大きさになります。
餌

野生ではアカシアの花や実、草、小さな昆虫などを食べます。飼育下では粟や黍などの穀物のペレットやシード、ヒマワリの種などを与えます。
羽の色は?

明るい色の品種がたくさんいますが、原種は少し地味なグレーです。
ノーマルやシナモン、オリーブ、ルチノー、イエロー、ホワイトなどの種類があります。
オスとメスの色の違いは?
グレーの場合、ヒナの羽から大人の羽に変わる時に、メスはグレーの羽のままです。
オスは、顔に黄色い羽がはえます。

オスのほうが、鮮やかですね。
寿命は?

オカメインコの1歳は人間では18歳程度と言われています。
繁殖が可能となる時期もこれくらいから。
寿命は15年から25年程度です。
稀に30年を超える個体もいます。
長生きですね!
どんな鳴き声?喋る?
オカメインコの鳴き声は、オスとメスで若干の違いがあります。

オスは機嫌がいいとおしゃべりをするかのように囀ります。
変わってメスは普段はおとなしい性格の個体が多く、オスほど囀りません。
ペットとして飼育されている場合、飼い主への要求から鳴くことが多いです。
小型の鳥に比べると中型のオカメインコの鳴き声は結構大きいです。
「モカちゃん」「スパイシーちゃん」などと、名前を呼ぶように喋っています。
オスは短い単語であれば数語、覚えてしゃべる場合もあると言われていますが、基本は口笛を得意としています。
ペットとしての飼育方法

オカメインコを飼育する際に最低限必要なものとしては、ケージ(鳥かご)、冬場や病気のときのためのヒーター、病院への通院など移動のためのキャリーケースなどです。
最近は、ケージに餌入れ・水入れ、止まり木、おもちゃなどが最初からついていますので、もしケージについていない場合には別途用意しましょう。
<最低限必要なもの>
- ケージ
- 餌入れ
- 水入れ
- 止まり木
- ヒーター(電球タイプ、パネルタイプ)
- キャリーケース
- 雛用ケース(雛から飼うとき)
- 餌(主食、副食)
です。ペット関連の販売コーナーにいくと大抵揃います。
なつく?

オカメインコは野生でもつがいや群れで生活することが多く、一人でいることが苦手で寂しがり屋な性格の一面を持っています。
とても人懐っこい鳥で、飼い主とのコミュニケーションを好み、カラダを掻いてほしいそぶりを見せたりします。
雛のころから飼育すると、手乗りオカメインコになるほど、なつきます。
臆病な面を持っていることでも知られており、地震や大きな物音でビックリしてケージ内で大暴れして怪我することもあります。
通称『オカメパニック』と呼ばれています。
ケージ内はシンプルにしてあげ、もしもの時に備えてあげましょう。
値段は?
ノーマルやルチノーの値段は10000円~20000円です。シナモンなど珍しい色となると30000円程することもあります。
まとめ。オカメインコは甘えん坊で可愛らしい!
オカメインコはとにかく甘えん坊でコミュニケーションが好きなので、ペットとして飼育しても、とても癒しを与えてくれる存在となるでしょう。
オスであれば、歌を覚えてくれることもありますので、遊びとしての楽しみもあります。
ぜひ、オカメインコの歌の動画をご覧になってみてくださいね♪