さて、オカメインコが鳴くことでサインを発していることがあります。
構ってほしい時やご機嫌な時、あるいはご機嫌斜めな時、モノマネをしている時などがあります。ぜひ聞いてみたいです。
ここではオカメインコの鳴き声のパターンと、そこに隠された気持ちや意味をご紹介します。また、喋るかどうかも!
鳴き声をご紹介
これから、その種類と、それぞれの意味や気持ちを説明していきます。
共通の鳴き声もありますが、私が思うに、例えば電子レンジの音だったり、蛇口をひねる音だったり・・その家庭の音をモノマネする子もいるので、そういう意味では鳴き声のバリエーションはかなりのものではないでしょうか?特に変わったものだと犬の「わんわん!」があります。
冠羽も一緒に見ると気持ちがよくわかる
オカメインコは鳴き声以上に、「冠羽」と呼ばれる、オウム科の鳥だけにある、頭頂部の長い羽毛の状態を見るとよりどんな感情かわかりやすいです。立っているなら喜んでいたり緊張していたり興奮している状態です。寝ているならリラックスしている状態です。鳴き声と同時に冠羽を見ることで、オカメインコの気持ちがよく分かります。
「ピュイ!」は地鳴き
オカメインコのオーソドックスな鳴き方でもあります。
我が家では「わかった!」、または話しかけた時に「ピュイ!」とお返事してくれたりします。
「ピィー!」「ピィーピィー!」は、主に「構ってー!」の気持ち
通称「呼び鳴き」です。
オカメインコに限らず、群れで暮らす鳥はひとりぼっちが大の苦手です。飼い主さんの気配がなくなると、寂しくて不安になり、「どこにいるの?ひとりにしないで、一緒にいてよ!」と大声で呼びます。「構ってー!」の呼び鳴きは、音量としてはそこそこボリュームがあります。ですが、飼い主が席を立ったり他の部屋に移動したり、出かけようとしたり・・その時の「ひとりにしないで!一緒にいてよ!」の声は大ボリュームです。
家の子の場合、隣の部屋くらいなら普通に聞こえますし、外出から帰宅する際、鍵を開ける音でも反応して呼び鳴きします。流石に玄関の外にいても大きく聞こえるまでではないですが・・
オカメインコの場合かなり大きな音です。本気の呼び鳴きを近くで聞くと、私は「耳をつんざくような音量」だと思っています。今では慣れてしまいましたが。
そのため、オカメインコをお迎えする際は、飼える環境であるか?が非常に大事になってきます。賃貸マンションやアパートだと、ちゃんと鳥を飼えるか管理会社に確認する、大家さんに確認をとること、とかですね。中には、犬や猫は大丈夫でも鳥はNG!というペット可の物件もあるそうです。また、ケージに防音シートを被せるというのも有効です。冬場でしたら防寒対策にもなりますし、我が家でも防音シートを使っています。我が家では2000円くらいの防音シートを使っていますが、実際ある程度防音できてます。ですが、大ボリュームが中ボリュームになる程度なので、本気の防音対策を考えるならアクリルケージがお勧めですね。アクリルケージは防音シートからすればかなりコストがかかりますが、その効果は抜群です。
ちなみ、不思議なんですが「人間に聞こえる範囲」までしか呼び鳴きしないです。家の中のどこかにいれば「ひとりにしないで!一緒にいてよ!」ですが、飼い主が外出している時は呼び鳴きしないです。なのでこの声は「飼い主が近くにいる」とわかった上で出してるんですね。
この呼び鳴きを抑えるには、「呼ばれても反応しない」、「呼ばれても行かない」のが大事になります。それに対して反応すると、オカメインコにとっては「反応してくれた!」という認識になります。
「呼び鳴きをする=飼い主が反応してくれる」となってしまうんですね。
なので、呼び鳴きを抑えたい場合は、それをしても反応しない・・つまり無視するのが一番とされています。かわいそうですが、飼い主が心を鬼にする必要がありますね。
「コー」これは共通とは言えない、家の子オリジナルの鳴き方
とにかく超ご機嫌な時や、新しいご飯に変えてご飯を食べているときなどに鳴きます。・・どこで覚えたんでしょうね?
「ギャッ!」「ギャー」は、機嫌が悪い時や拒否するとき
「ギャッ!」と鳴いて、クチバシを向けて噛もうと威嚇してきます。
その声とともに体を使って拒否するその姿は、我が家では「やんや、やんやなの?」と、それ以上は構わず、一旦距離を置いてます。
ちなみに家の子の場合、ものすごく嫌な時や飼い主に抗議する時などは、「ギャーギャー!」と最上級のイヤイヤを発します。拒否の反応を示したら、それ以上深追いすることなくそっとしてあげるのがべターです。家の子は現在絶賛反抗期なので、頭を撫でることも「ギャー!」と言って許してくれません。それでも無理矢理撫でようとした時は、きっと私たち夫婦と家の子の間に深い溝ができるでしょうからね。
15〜20年以上という長いオカメインコ人生ですし、深い溝を作るくらいなら飼い主が引くのが得策ですよね?
オカメインコのオスのさえずりや歌(求愛ソング)
オカメインコの場合、簡単な歌なら教えればどんな歌でも歌えるようになる、というのが私の持論です。我が家では私の口笛で、教えたい歌を何度も聞かせて教えました。
これはオカメインコだけでなく鳥全般にも言えることですが、鳥は覚えた歌の90%をそっくり真似て、残り10%をオリジナルで仕上げるんです。なので、家の子の覚えた曲もどことなくオリジナルが入っています。中には完コピしているように聴こえる子もいます。
歌を教える際は、歌を覚えて歌おうとしたら目一杯褒めてあげましょう。さて、ここでは家のオカメインコのレパートリーを例で描いていきます。
幸せなら手をたたこう
一番最初に教えた歌です。選曲は嫁です。最初は私は「ミッキーマウスマーチ」を教えたかったんですが、嫁は「幸せなら手をたたこう」がいい、と意見が対立。試しに2曲とも口笛で吹いて聴かせたら、ナギは「幸せなら手をたたこう」の方が気に入って歌い始めたのがきっかけです。最初から最後まで完璧には歌えませんが、最初の「幸せなら手をたたこう♪」の部分は歌えています。
「幸せなら手をたたこう♪」の後の合いの手は入れられませんが、自分で合いの手まで入れるオカメインコを動画で見たことがあります。
ファイナルファンタジーのチョコボのテーマ
「幸せなら手をたたこう」をよく歌うようになってしばらくして、2曲目に教えた曲です。
SNSでチョコボのテーマを上手に歌っているオカメインコがいて、「我が家も覚えさせたい!」となったわけです。2曲目は夫婦間での対立はありませんでした(笑)こちらも1曲目同様、最初だけは特徴を掴んで歌えています。
家の子は2曲歌えるんですが、「幸せなら手をたたこう」を歌う時もあれば、「チョコボのテーマ」を歌う時もあります。これは気分によって歌いたい方を歌っている気がします。※3曲目は夫婦で考え中です(笑)
「ウキョキョキョキョ!」「ピヨピヨピヨピヨ!」発情期に見られる独特なさえずり
「ピヨピヨピヨピヨピヨ!」と鳴いています。
我が家では通称「ビーム」と呼んでます。最初は私がやってるゲームアプリの音でも真似ているのかな?と思っていたんです。それくらいビーム音に似ています。
本を読んで、「発情期に見られる独特なさえずり」だと気づきました。さえずりはオスの求愛ソングで、さえずり=オスの証拠ですね。また、この独特なさえずりに加えて、お尻フリフリなども発情行動として見られます。
鳴きマネ
オカメインコに限らず、インコやオウムは、例えばその家庭の電子レンジの音だったり、蛇口をひねる音を鳴きマネする子がいます。
拝見している鳥YouTuberのサザナミインコは、iPhoneのカメラのシャッター音をそっくり鳴きマネします。この色々な音のモノマネをするのは、「鳴きマネが上手いほどメスにモテるから」です。鳴きマネのうまさは頭の良さや器用さの証、つまり優秀なオスの証とされているからです。
そんなわけで鳴きマネをするんですね。ここでもそれを例にとってみます。
「わんわん!」はご機嫌な時
「どこで覚えたの!?」と我ら夫婦が疑問に思っています。我が家は犬を飼っていませんし。
よく拝見する鳥YouTuberのオカメインコの「わんわん!」を、さらに鳴きマネしました。「わんわん!」と上記で挙げた2曲の歌に繋がることが多いです。ご機嫌な時に「わんわん!」と鳴きマネします。
「わんわんおU・x・U」
本当にどこで覚えたの!?(笑)これはおそらく、「わんわん!」の派生でしょう。たまたま「わんわんお」に聞こえた飼い主が喜んで反応したので身につけたと思われます。「わんわん!」よりレア度が高いですが、こちらもやはりご機嫌な時に鳴きマネ?します。
「ガー!」「ガーガー!」
実は我が家の1軒ほど隣の家で「アヒル?」を飼っていて、その子の鳴き声がよく部屋に聞こえてくるんです。そのアヒル?の鳴き声は最初から聞こえていたので、我が家に来る前からいます。私と嫁は「ガーちゃん」と呼んでいますが、それこそ毎日のように鳴いているので、家の子からすれば私たちの声の次くらいによく聞いているわけです。結果、「ガー!ガーガー!」と鳴くオカメインコの出来上がりです(笑)
オカメインコって喋るの?
結論から言いますと、「しゃべるオカメインコもいる」です。みんながみんなしゃべるわけではもちろんありません。ですが、飼い主が根気よく同じ言葉を繰り返し繰り返し教えることが大事です。こちらも歌と同じく、しゃべろうとしたら褒めてあげましょう。自分の名前だったり、「こんにちは」や「バイバイ」としゃべるオカメインコもいます。
注意して欲しいのは、根気よく教えたとしても、あくまでしゃべるのは「その子が気に入った言葉」です。覚えてほしくない言葉を覚えることももちろんあります。例えば飼い主が感情的になって発した言葉。これはオカメインコの印象に残るので、覚えることがあります。
怒った時の言葉だったり、叱った時の言葉だったり・・「こら!」「めっ!」「ダメでしょ!」と言った言葉を覚えてしゃべるオカメインコが拝見している鳥YouTuberにいます。
家の子にも「こんにちは♪」とぬいぐるみを使って何度も話しかけていますが、しゃべるのはまだ早いようです。
まとめ
いかがでしたか?かわいい鳴き声もあり、ちょっと怖い鳴き声もあり、いろいろな声を紹介しました。
- 「ピュイ!」は地鳴きで、オーソドックス
- 「ピィー!」は呼び鳴きで構ってほしい時。その音は非常に大きい
- 「ギャッ!」「ギャー」は、機嫌が悪い時や拒否するとき
- 飼育環境によっては呼び鳴き対策が必要
- 呼び鳴きを抑えるには、反応しないことが大事
- 歌を教えるには、何度もその歌を聞かせて教える
- 鳴きマネはよく聞くものから何気ない音まで様々
- 根気よく何度も繰り返し教えればしゃべるオカメインコもいる
- 冠羽も見るとよりオカメインコの気持ちや感情が読み取れる
- 歌やおしゃべりを教える際は、できたら目一杯褒めてあげる
ぜひ、その声に耳を澄まして聞いてあげて、その気持ちを理解してください。