さて、今回はオカメインコのオスとメスの見分け方を書いていきます。結論としては、成鳥になれば品種(オカメインコのカラー)によっては簡単ですが、ヒナの段階では成長したメスの特徴がオスにも出ていて、なかなか判別することはできません。ベテランの人でも見分けられる確率としては、「50%」です。DNA鑑定をすればオスかメスかわかりますが、実はこのDNA鑑定も100%ではありません。DNA鑑定をしてもらい、オスと判定された子が、いきなり卵を産んでメスと判明したというケースもあります。オスにはオスの良さ、メスにはメスの良さがありますので、最初から「男の子が欲しい!」「女の子が欲しい!」という想いはあるかもしれませんが、迎えた子がどちらの性別でも大切に育てて欲しいというのが私の想いです。
オスメスどっち?外見からわかるオカメインコの性別の見分け方
ノーマルグレーの場合のオスとメスの特徴を書いていきます。
①尾羽の裏の縞模様で見分ける。
家のオカメインコはノーマルグレーなんですが、尾羽の裏には縞模様があります。これはまだヒナだからなのですが、この尾羽の裏の縞模様、ヒナ換羽で尾羽が抜けてまた生えてきたときにオスだと縞模様がないんです。メスの場合、この縞模様はヒナの時のようにはっきりと残ったままになります。なので換羽で尾羽が抜けて、また生えてきたときにオスかメスかわかるのです。ですが、この尾羽の裏の縞模様は、カラーがノーマルグレー・シナモンの場合に限ります。また、オスでこの縞模様が消えるのは、生後6ヶ月〜1年半と個体差によりまちまちなので、若い鳥の場合はこの縞模様だけで判断できません。
②顔全体が黄色くなる。
オスの場合、ヒナの頃は顔全体がグレーがかっているのですが、このグレーが段々と黄色になってきます。これはどうやらノーマルグレーのオスの特徴のようで、メスの場合はグレーにわずかに黄色を混ぜたような色になります。
③羽色で見分ける。
オスはメスより羽色が全体的に華やかな印象です。
④チークパッチで見分ける。
オスの場合、メスよりもチークパッチのオレンジ色が濃いとも言われていますが、これには個体差があります。
⑤鳴き声で見分ける。
オスの鳴き声はよく通り、バリエーションも豊富です。また、呼び鳴きが多いです。言葉を覚えやすいのも特徴です。メスの場合、鳴き声はオスより静かめです。呼びなきはオスよりは少なめです。
性格や仕草で見分ける!オスの行動、特徴とは?
さて、家のオカメインコはオスなんですが、成長してオスだと判別できたことがいくつかあります。まず、そのオスの行動やしぐさを書いていきます。続いて、性格の特徴も書いていきます。
①求愛ソングを歌う。
「求愛ソング」を歌うとオスになります。家のオカメインコの場合、ヒナの頃から口笛をよく聞かせているのですが、口笛で吹いた音楽を真似するようになりました。これはどうやらさえずりのようで、オカメインコはそれこそ教えればどんな歌でも歌えると私は思います。ちなみに我が家は、最初に「幸せなら手をたたこう」を何度も聞かせ、それを覚えてオリジナルに仕上げています。「オリジナル」という表現をしたのは、オカメインコは教えた曲を完コピするのではなく、90%そっくりそのまま覚えて10%はオリジナルで曲を仕上げるからです。2曲目は、ゲームの「ファイナルファンタジー」シリーズの「チョコボのテーマ」を教えてるところです。こちらも今では大分歌えるようになってきました。このように、求愛ソングを歌う子はオスになります。
②ワキワキする・アジの開きになる。
翼をワキワキと半開きにして姿勢を低くする通称「アジの開き」と呼ばれる独特のポーズがあります。我が家では「ワキワキしてる」と呼んでますが、ワキワキしたら(アジの開きになったら)オスです。家のオカメインコの場合、まず歌から始まり、「もしかしてオスかも?」と思っていたところ、ある日突然「ワキワキ」し始めたのです。最初はエサ箱の上でワキワキしているところを嫁が目撃しました。このワキワキ、発情のサインでもありますが、インコの典型的な「おねだりポーズ」でもあります。「遊んで」「おやつちょうだい」など、飼い主に甘えているときにとるのもワキワキの特徴ですね。家のオカメインコはケージによじ登っている時や、ご飯を食べているとき、またケージの床を歩いている時などにワキワキします。このワキワキもオス特有ですね。メスはワキワキしません。
③お尻ふりふり。
オスはブランコなどのおもちゃ、止まり木などに対して、お尻をスリスリと押し付ける行動をします。我が家ではお尻ふりふりと呼んでいます。家のオカメインコは止まり木によくお尻ふりふりしています。
④言葉をしゃべる。
求愛ソングより更に高度なことになりますが、実はオカメインコはしゃべれる子もいます。自分の名前だったり、「こんにちは」「こら!」「めっ!「だめでしょ!」と言った単語になりますが、こちらも根気良く話しかけ続ければしゃべるようになります。ですが、人間が覚えて欲しい言葉をしゃべるというよりは、その子が覚えて話したい言葉をしゃべります。ナギはまだしゃべれませんが、「わんわんおー」と言った言葉?は得意です。この言葉をしゃべるのもオスの特徴ですね。ちなみに、稀にしゃべれるメスもいます。
性格や仕草で見分ける!オスやメスの行動、特徴とは?
オスの性格。
オスの場合、「小学校3年生くらいのわんぱく坊主」のような性格です。好奇心旺盛でイタズラや遊びが大好きで、怖がりで人見知りするくせに、一度人慣れするとベタベタです。からりとしていて後腐れが少ないようです。飼い主とのコミュニケーションに積極的ですが、孤独に弱いのもオスの特徴です。家のオカメインコの場合はわんぱくもありますがとにかくやんちゃ坊主です。気に入らないことがあると地団駄を踏みます(羽をバタバタさせる)。この地団駄、オカメパニックではありません。とにかくかまってちゃんで、「ボクを見て!」アピールが激しいです。歌を歌ったり、ケージによじ登ってケージの横の棒を「ジョリジョリ」としたり(我が家用語)、「わんわんおー」と鳴いたり、ビーム音を出したり・・。どうにかして人間の気を引こうと必死なのがわかります。ちなみに構ってくれないと「ピー!ピー!」と鳴いたりもします。そして超寂しがり屋・・。また綿棒が大好きで、放鳥時に綿棒を渡すとクチバシでくわえてものすごく満足気なキラキラした目で遊びます。見ていて納得する、「小学校3年生くらいのわんぱく坊主」のような性格ですね。
メスの行動や性格を書いていきます。
卵を産む。
これは極端な見分け方かもしれませんが、卵を産んだらメスです。メスの場合、発情すると尾羽をあげます。この尾羽をあげるしぐさはシャチホコのようにも見えます。オスはこの尾羽をあげるしぐさはしません。
メスの性格。
メスの場合、「20代前半のお嬢様」のような性格です。クールで物静かなのに、時として大胆になる気まぐれ屋さんです。ちょっと神経質で、愛する者とも一定の距離を保つところがあります。独立心旺盛で一人遊びを好み、人好きではあっても、ケージから出す時間が少ないと手に乗らなくなる傾向があるようです。「一人で遊ぶから見ててね」と言いたげな性格です。オスより保守的・内向的でマイペースです。オスに比べて孤独を苦にしないのもメスの特徴です。オスが「小学校3年生くらいのわんぱく坊主」なのに対し、メスは「20代前半のお嬢様」・・。余談ですが、これはどことなく、人間の男性・女性でも言えることかもしれませんね(笑)。男性は子供っぽく、女性は大人っぽいイメージです。これはオカメインコにも言えるんですね。
まとめ
最後に、オスとメスの見分け方をまとめてみます。
- ヒナのうちからオスかメスを見分けるのは不可能、確率としては50%
- DNA鑑定も確実ではない
- オスとメスを見分ける特徴はあるが個体差はある
成長したオスの見分け方
- 求愛ソングを歌う
- ワキワキする、アジの開きになる(おねだりポーズ)
- お尻ふりふり
- 言葉をしゃべる(根気よく教えることも大事だが、あくまで結果的にはその子の覚えたい言葉をしゃべる)
- 尾羽の裏の縞模様がなくなる
- 顔全体が黄色くなる
- 羽色がメスより全体的に華やか
- メスよりチークパッチの色が濃い
- 呼び鳴きが多く声も大きい
- 小学校3年生くらいのわんぱく坊主のような性格
成長のメスの見分け方
- 卵を産む
- 尾羽をあげる
- 尾羽の裏の縞模様が残る
- 顔はグレーにわずかに黄色を混ぜたような色
- 呼び鳴きが少なめで静かめ
- 20代前半のお嬢様のような性格