我が家に来てまだ5ヶ月、7月生まれでノーマルカラーのオスのオカメインコがいます。お迎えする経緯やペットショップの店員さんに教えてもらっことなども述べていきます。オカメインコ初心者に最低限知っておいたほうが良い飼い方やペット用品、コツを、実際に雛から育てた経験も含めご紹介します。
お迎えするきっかけ

まずはお迎えするきっかけを書きます。最初に文鳥を一羽お迎えしたのですが・・・私と嫁の間で、なんとなく「2羽目もお迎えしたい」と、毎夜のように話していました。その頃は文鳥のさし餌も終わり、中雛にもなっていたので、少し手が離れた時期でした。そんな中、とある鳥YouTuberさんの動画で、魅力たっぷりなオカメインコが映っていました。言葉をしゃべる可愛いオカメインコもいれば、ノリノリで歌を歌うものまで様々。文鳥とはまた違った魅力がたっぷりだったのです。その動画を見た私は、「2羽目はオカメインコにしよう!」と嫁に毎夜のように力説しました。このような感じでオカメインコのお迎えを決意しました。そんな中、8月下旬のある日のこと・・近所にあるペットショップに、オカメインコがいないかと店内を覗いたんです。そこにいたのは、1羽のノーマルカラーのオカメインコの雛でした。生まれたのは7月、私と嫁が近づくと、「ウンウン」と頭を上下に振って頷いてくれたんです。「か、可愛い・・!」私も嫁もしばらくその雛の前にいて、様子を見ていました。しかし、その日はそのまま店を後にしたんです。惹かれるものはありましたが、冷静に一晩考えようと思ったんです。翌朝・・やはり気になる例の雛。二人して、「あの『ウンウン』と頷いたのは、きっとアピールしてくれてたんだよ」と飼う気満々でした。しかし、ペットショップでの出会いはそれこそ一期一会です。取り置きしてもらっていたわけでもないので、「もし売れてしまっていたら諦めよう」という話もしていました。そして次の日の私の仕事終わりに、またペットボトルを覗きにいきました。「いた!!!」こうして初のオカメインコの雛をお迎えすることになったんです。文鳥の時は嫁一人でお迎えしましたが、今回は私も初のお迎えに立ち会えたんです。
雛の育て方

元気で可愛い雛を決めたら、店員さんに育て方を聞いたり、ペット用品を選んだりしましょう。
・ペットショップの店員さんに教えてもらう。
まずは店員さんから、さし餌のレクチャーを受けます。ペットショップではシリンジという、注射器のような形のものの先端に管を通し、それを直接口に入れてそのうにご飯を送り込むさし餌の仕方でした。ちなみにこの時はご飯を食べた直後ということもあり、さし餌のやり方だけで、シリンジにご飯は入っていません。そのレクチャーを受けている時の雛というと、ご飯を食べたばかりだというのにまだ食べ足りないのか・・「ジャージャージャー!」と猛烈にご飯欲しいアピールをしてました。管を口に入れると、ご飯が入っていないというのに・・「キュッキュッキュッキュッキュッキュッ!」物凄いがっついています。ご飯はいってないよー!?このレクチャーを受け、一通り購入の手続きを済ませていよいよペットショップから出ました。
・連れて帰る。

雛はというと、長方形の箱に入れられてとても怖そうでした。この状態で無事に家まで徒歩で帰らなければなりません。その帰り道はというと、私は「落としたらどうしよう」「風が吹いてビニール袋が揺れてる」「自転車に轢かれたらどうしよう」「車に突っ込まれたらどうしよう」といった心配ばかりが頭をよぎっていました。必要以上に慎重に移動したからか、何事もなく帰宅できました。家に帰り、早速箱を開けてあげます。「ふーっ!ふーっ!」・・あれ?怒ってる?いきなり環境も全く変わってしまったのです、怒るのも無理はありません。それでも落ち着いて出てきてくれた雛ですが・・なんと、今度はテーブルに敷いてあったランチョンマットに爪を引っ掛けてしまいます。「ギャーギャーギャー!」バタバタバタ!と大暴れです。人間も大混乱しましたが、これは「オカメパニック」という、オカメインコ特有のものだと後々わかりました。
※オカメパニックとは。突然の物音や振動、窓からの光など、オカメインコが驚くようなことがあると、発作的にパニックに陥ってしまうこと。そんないきなりの試練を与えてしまった我が家ですが、その1時間後にはご飯を食べてくれたので一安心しました。そんな雛をお迎えした時の話でした。
・準備するペット用品。

まず雛を育てる環境からです。我が家で用意したものはこちらです。
- プラケース(オカメインコは大きいのでなるべく店で売ってる大きいもの)
- パネルヒーター(雛の寒さ対策)
- 床材は消臭パルプエコマットZERO(プラケースの底に敷くチップのようなもの。我が家では環境をなるべく変えないためにペットショップと同じものを使用)
- 粟穂(ひとり餌の練習のため)
- サーモスタッド
オカメインコに限らず、鳥は環境の変化に弱いので、この場合もペットショップの環境と近い形にしました。
雛を育てるカゴ。

プラスチックケースを使用しました。まだ大きくなることも考えてペットショップおすすめの大きいものを用意しました。
保温器具。
パネルヒーターは雛のうちはいいかもしれませんが、大きくなってケージで過ごすことを考えると、保温電球ヒーターの方がいいです。拝見している鳥YouTuberさんの情報をまとめると、ASAHIの保温電球ヒーターが丈夫で長持ちして尚且つ暖かいのでおすすめです。温度は28~30度が雛に適しています。また、サーモスタッドという、センサーを任意の場所に置くことができ、温度管理してくれる商品があります。サーモスタッドは温度管理には必須です。
床材。

床材の消臭パルプエコマットZEROはニオイを抑えてくれて、かつ鳥の遊び道具にもなります。コストはかかりますが、ペットショップと近い環境にするために今でも使っています。床材は新聞紙やキッチンペーパー、ティッシュでも大丈夫です。
ヒナ用餌。

粟穂はひとり餌の練習のために入れていました。粟穂は遊びながらご飯を食べる練習にもなります。
育て方が気になる!ベタ馴れ手乗りオカメインコにするための方法!

実は難しく考える必要ありません。ヒナのときから手で餌を与えて、手間暇かけて育てていれば、自然に手乗りオカメインコになります。また、そうして人間の手のひらに慣れてもらうのが一番いいです。たくさん食べたら褒めてあげて、優しく愛情を持って接しましょう。
・餌の与え方や作り方は?

続いて、さし餌の仕方です。我が家で用意したものはこちらです。
- フォーミュラ(パウダーフード)
- 乳酸菌とクロレラ
- シリンジ
- 例えばボール皿
まずボール皿(こちらの容器は耐熱性があるものならなんでも大丈夫です)に、フォーミュラと乳酸菌とクロレラを入れます。フォーミュラの量はティースプーンに山盛り2杯、乳酸菌とクロレラは付属のスプーンに1杯です。フォーミュラと、乳酸菌とクロレラを入れたボール皿に沸騰したお湯を25ccくらい入れます。フォーミュラの量、乳酸菌とクロレラの量、お湯の量は、12ml入るシリンジを2回全部飲んでもらう計算です。お湯の温度がお風呂と同じくらいの温度(40度くらい)になったら、シリンジにその溶かしたフォーミュラを入れます。シリンジの管の長さは、我が家では少し切って10cm前後にしました。オカメインコの雛はお腹が空くと「ジャージャー」と鳴きます。シリンジを口の中に入れて、ゆっくりシリンジを押してそのうに流し込んであげます。我が家ではシリンジ1本12mlを1分半以上かけてあげていました。なるべくゆっくりの方がいいと動物病院の先生にアドバイスをいただきました。食べる時は大体1本半から2本分食べていました。また、我が家ではシリンジを使いましたが、ふやかしたあわ玉をスプーンであげる方法もあります。ご飯に関しては引き取ったペットショップのさし餌の仕方をそのまま続けると良いです。
・声かけをして、いっぱい食べたら褒めて、優しく愛情を持って接しよう。

さし餌の際は声かけをし、いっぱい食べたら褒めて、優しく愛情を持って接してあげましょう。触られるのを嫌がったり、頭を撫でるのを嫌がる子もいます。その際はやりすぎないようにしましょう。そっと手のひらで包み込んであげるようにすると落ち着くそうです。さし餌の際は、最初のうちはプラケースに手を入れて、手に乗るように促してあげましょう。「ここ(手のひら)に乗って」と、声かけをしたり、手のひらをトントンと叩いたりしましたこうすることによって、我が家ではご飯の際にプラケースに手を入れる勝手に手に乗ってくれるようになりました。この自然な行動からか、今では手乗りになってくれています。懐いて手乗りになるコツは、まずは「人間の手は怖くない」ということを覚えてもらうことです。大事なのはやはりよく話しかけ、いいことをしたらいっぱい褒めて、優しく愛情を持って接することです。そうしてオカメインコと心を通わせてみてください。我が家では雛から育てましたが、雛から育てる場合は人間がご飯をくれるので、体感として懐きやすいですし手乗りにもなります。
・「頭撫でて」と甘えてくる。

また、オカメインコには手乗りだけでなく、「カキカキ」と「ニギコロ」ができる子もいます。カキカキとは頭をカキカキと撫でることです。そう、オカメインコは頭を撫でることができるんです。オカメインコが頭を下げた時は、「頭撫でて」と飼い主に甘えてきているサインです。優しく撫でてあげましょう。
・リラックスして手のひらの上で仰向けになる。

またニゴコロとは、オカメインコを手で握ると、手のひらの上でコロッと横たわることです。「握ったら仰向けになってコロっとする」ことだと思ってください。こちらのニギコロ超無防備な体勢なので、出来る子と出来ない子がいます。無理強いはしないでください。しかしできたら、よほど飼い主を信頼していてリラックスしている証拠で、可愛いの間違いなしですね!しかし残念ながら、我が家のオカメインコは手乗りではあるんですが、カキカキもニギコロも今は出来ません。と、いうのも、オカメインコには人間の子供同様、「反抗期」があります。うちのオカメインコも絶賛反抗期なのです。反抗期になると、今まで触れてた子が急に触られるのが嫌になったり、ケージに戻らなくなったり、噛み付いてきたりします。しかし、反抗期は1~2ヶ月ほどで収まります。無理強いせず、気長に反抗期が終わるのを待ってあげてください。
まとめ

今回の記事をまとめると以下のようになります。
- オカメパニックがある
- 反抗期がある
- お迎えする際は環境を整えてあげる
- 声かけ、優しく愛情を持って接することでオカメインコと心を通わせることで結果懐いてくれる
- 人間の手は怖くないと覚えてもらう
- 懐いてくれれば、手乗りだけでなく、カキカキやニギコロをできるようになる子もいる(個体差があるので無理強いは注意)
これであなたも手乗りオカメインコを育てることができます!育てる楽しさや可愛い仕草を見て、もっと深くオカメインコの飼育にのめり込んでください!