実は、このイタチ科の動物のラーテルが本当に無敵なのです。百獣の王がライオンなどというのは、遠い昔話かもしれません。そこには、性格や背中の秘密が関係しているようです。今回は、その生息域や最強の理由などに迫ってみるぞ!
生態について

強さを語る前に、生態を知らなくてはいけません!ラーテルは哺乳類のイタチ科で、イタチやアナグマの仲間です。日本ではミツアナグマとも呼ばれます。蜂蜜が大好物の動物だからです。なので英語では、Honey-Badger(蜂蜜の穴熊)とも呼ばれます。
特徴。
まずは、ブサカワ動物。それに尽きる。動物のブサカワ顔ランキングでも上位に食い込めそうです。他に説明することとしては、強靭な体なのですが、後の方でしっかり解説するので、とりあえず特徴はブサカワ動物ということで終わります。顔面から腹部、四肢の色は黒です。頭部から背部、尾にかけての色は白です。

アルビノだと全身が白となります。でも、頭部から背部、尾にかけての皮膚が厚いのがわかりますね。
生息地。
アジアとアフリカに生息しています。

草原や岩などがある砂漠周辺やサバンナで生活しています。イタチ科の中では寿命が長いほうです。また、砂漠地帯周辺に生息していました。基本的な生態のことは分かったので、次はいよいよ強さを検証していきます。
大きさ

ラーテルと周囲に生えている雑草とを比較するとわかります。
- 全長 80cm〜110cm。ちっちゃくないですか?君。
- 重さ 7kg〜14kg。なんと体重も軽い・・・。
本当にこいつが最強動物なのか?ちょっと怪しい感じがしてきた。ついでに、クズリの体重は30kg前後なので、ラーテルの二倍ほどもあります。
餌は?

バリバリの肉食系!かと思いきや、果実も食べる雑食性。目に入った食べれる物は、なんでも餌として食べます。しかも、大好物は蜂蜜だとか。完全にプーさんに戦い挑んでますよね。でも、プーさんはあの顔でもクマだから意外に強いかもしれません。
寿命について

ラーテルの寿命は24年(飼育下)ほどです。飼育して24年ですから、野生での寿命は20年ほどです。寿命に関しては、似たような他の動物に比べると結構長いです。「クズリさん」の寿命は10年前後ですから・・・。なかなかやりおる。
最強説と弱点の検証

ラーテルが横になって落ち着いていて、王者の風格が漂っています。ぼくの勝手な判断で、ブサカワ動物とされてしまったのですが、そう言ってられない特技を持っています。隠れた強さと、その理由、また、弱点や天敵を順番に紹介していきます。
最強の理由

木登りが出来る。
木に登ることもできます。基本的に、イタチ科の動物は木登りや水泳が得意です。樹上でも水中でも移動できることも、最強である理由の一つです。
結構走るのが速い。

砂漠の中を砂煙を上げて走っています。また最後の方に動画があるのですが、結構なスピードで走れます。速く走れることも、最強といわれる理由です。
鉤爪。
地面についている前足を見ると、爪の様子が分かります。鋭い鉤爪があり、特に、蜂の巣を、この鉤爪で蜜を取ります。しかし、何と言っても最強の理由は他にあります。
背中の皮膚。

強さの秘訣は何と言っても、背中の皮膚です。頭から尻尾にかけて白っぽくなっている部分です。全体的にかなり皮膚が厚く、柔軟性もかなり高い。さらに、何と言っても頭から背中にかけての皮膚がすごいのだ。超厚い皮膚で、それに加えて柔軟に動くというので、ラーテルに対してはつかみどころがないのです。なので無敵なのです。NHKでおなじみのダーウィンが来たでは「ダブダブの皮膚」のような感じで紹介されていました。きっと背中は、何でも吸収する素材で、できているようなものなのでしょうね。そんなわけで最強で無敵の理由は、最強で厚い皮膚ということでした。
性格。
ラーテルは性格が無敵と呼ばれている理由の1つだそうだ。なんとギネスの「世界一怖いもの知らずの動物」に認定されているんです。そんなわけなので、めちゃくちゃ怖いもの知らずで、大きさではかなわないようなスイギュウとかにまで手を出します。なので、こいつがいるところに行ったら気をつけたほうがいいかもしれないですね。
いわゆる「スカンクの屁」。
いわゆるスカンクの屁と言われているやつです。やばいと思ったら、臭腺からかなりきつめのニオイがする液体を噴射!何日もニオイが取れないです。これも最強の理由の一つです。しかし、こいつにもやはり弱点はあるらしい。
弱点

凄い防御力を誇るラーテルの弱点とは、・・・ズバリ、顔とお腹!まず顔から説明。顔は目もあるし、口もあります。その上、鼻もある。というか、ラーテルに限らず、どんな動物でも顔は弱点になりうるのはお分かり頂けると思います。次にお腹。お腹も皮は厚いらしいですが、やっぱり背中ほど厚くはならないみたいです。ひっくり返ったら、無敵でもピンチです。しかし、もしもお腹を向けるようなことがあったら・・・でも、ただじゃ済ませないです。先ほどのスカンクの屁を出します。全部出揃ったので、いよいよ本当に最強なのか検証します。まずは天敵の確認!
天敵は、いるの?

一応、ラーテルにも天敵はいます。今から紹介するライオン、そしてヒョウ、ハイエナが天敵なんだとか。しかし、滅多に相対することはないです。では、動画を見てみましょう。
vs.ライオン
ラーテルと元祖百獣の王「ライオン」の対決のネット上の動画です。
1対1だったら、ラーテルの方がライオンを押してますね。負けていないので、無敗記録は継続。
vs.蛇
ラーテルと蛇の対決の動画です。
負けた?と思ったら、2時間後に復活。勝ったとは言えませんが、負けたとも言えません。とりあえず、無敗記録は継続。ラーテルは蛇などの持つ毒に強い耐性があります。
vs.クズリ
イタチ科で最強と呼ばれる生物同士も対決です。クズリは北極圏や亜北極地帯に生息しています。生息地が違うので動画はありませんが、いろんなサイトの意見を参考にしたところ、ラーテルとの意見が優勢です。というのも、何時間も相対する場合、どちらも疲れが見え始めますが、頑丈さの勝るラーテルが有利だからです。無敗記録は継続。やはり最強でした。また、同じイタチ科のクズリの体重は大きいもので30kgほどです。そのため、大きさはラーテルの2倍くらいあります。
vs.武井壮
こちらも百獣の王と呼ばれている武井壮との対決です。こんなことを想像するなんて、ちょっと変人ですが・・・。ラーテルは背中を向けてじっとしているため、武井壮は両手を構えて近づこうとしますが、なかなか間合いを詰められません。グルグル回っているうちに、武井壮はジャンプして近寄ります。しかし、ラーテルも振り向いて、鉤爪のある両手を上げます。結局、両者の対決は膠着したまま引き分けでした。
動物園でみれる?実際に見に行った!
名古屋市にある東山動植物園でラーテルを飼育していて、見ることができます。ということで、そこに見に行きました。

かなり暑い日で、ほとんどの動物たちが木陰で休んでいたのですが、ラーテルはもともとサバンナに生息しているため、元気に動き回っています。興味津々に、こちらに近寄ってきてくれました。砂場で穴を掘るかわいい姿も見ることができます。ぜひ見に行きたいですね。やはり、かわいさも無敵でした。
ペットにできる?
ラーテルはライオンに立ち向かうほど強い動物です。そのため、危なくて、個人でペットにすることは困難です。また、よほど頑丈な設備が必要ですが、それも個人で整えることは難しいです。ラーテルは大人気の動物なので、もしペットとして庭にいたら、見物客が絶え間なく訪れてきてしまいます。
まとめ

振り返りをしましょう。結果的には最強とは言えませんが、最も無敵に近い動物ということが言えます。というのも、上の動画を見た限りでは強さというよりも、生き延びる力の方が感じられたからです。そんなわけで、世界最強動物ランキングで1番に近い動物ということが決定しました。