動物園に行けば、ライオンやトラなどを観ることができますよね!日本の動物園で飼育されているトラの多くがアムールトラです。迫力のある顔つきに、筋肉感のある大きな体、ゴールドの毛に黒縦縞が素敵です。この記事では、
- 生態
- 最強動物である理由
- 見ることのできる動物園
- 絶滅危惧種なの?
などについて、ご紹介します。
生態

ネコ科の動物です。別名はシベリアトラです。英語ではSiberian-tigerです。昼夜行性で、獲物の動きが機敏じゃなくなる夜間に盛んに活動する場合が多いです。オスは単独生活で基本、妻と子供につかず離れずで生活をし、子育てはもっぱらメスの仕事です。メスは自分の夫となるオスの隣接する縄張りを住処とします。
生息地。
かつては中国満州、朝鮮半島、モンゴル、シベリアに広く分布しており、中央アジアや西アジアにも生息していました。現在は、ロシア極東の沿海地方やハバロフスク地方のアムール川、ウスリー川流域でのみ野生での生息が確認されています。極めて寒冷な地域を主な生息域としていることから、他のトラに比べ、深く長い体毛を備えています。
大きさは?世界一大きいネコ科の動物?

アムールトラはオスだと、体長が2.5m、体重は300kgにも成長する大型のネコ科の動物です。野生個体では、ベンガルトラと並んで、アムールトラはネコ科の中で世界最大の動物といわれています。飼育下だと最大で体重450kgを超える個体もいます。ベンガルトラに比べると体長は長く、体高は低い傾向です。
餌は?
アムールトラは主に、
- イノシシ
- アカシカ
- ノロジカ
- ジャコウジカ
- ヘラジカ
- ツキノワグマ
- ヒグマ
を捕食します。背丈の高い草や低木が茂る場所に身をひそめ、待ち伏せスタイルで狩りをします。基本はシカ類を主食としていますが、時にヒグマも襲います。ヒグマを襲う際は狩りに失敗すると怪我を負うリスクがあるため、なかなか襲うことはないそう。狩り成功率は20%以下と言われていて、野生では痩せ細って体重が低下したアムールトラが確認されています。
最強動物である理由。
アムールトラは、強い動物であるネコ科の動物の中でも、世界一大きかったです。これも、最強動物である理由です。雪上でも森林でも移動できることも強みです。また、ほかにも最強といわれているヒグマよりも、アムールトラは強いです。そのため、最強動物といえます。
寿命は?

アムールトラは独り立ちするまでに2年かかると言われています。野生での寿命は平均して10~20年程、動物園などでの飼育下だと20~25年生きます。
絶滅危惧種なの?
アムールトラの現在の野生の生息数は500頭と言われており、絶滅の危機に瀕していると言えます。1頭あたり1000平方キロ(東京都の半分の面積)の森林が必要と言われていますが、昨今の森林伐採や道路建設などの環境破壊の影響で、生息に必要な森林が減少しています。そのため、生息数は減少しています。アムールトラはレッドリストに登録されており、現在、絶滅の危機として、対策が必要とされています。
鳴き声

旭山動物園で飼育しています。のそのそと歩いています。
「ガオーンガオーン」と強そうなトラの鳴き声です。みんなのイメージ通りです。迫力がありますね。口を開けて、舌なめずりをしています。

今にも吠え出しそうですね。
国内の動物園で見れる?

アムールトラは日本でも複数の動物園で観ることができます。
- 円山動物園(北海道)
- 旭山動物園(北海道)
- おびひろ動物園(北海道)
- 釧路市動物園(北海道)
- 大森山動物園(秋田県)
- 宇都宮動物園(栃木県)
- 多摩動物公園(東京都)
- 富山市ファミリーパーク(富山県)
- いしかわ動物園(石川県)
- 茶臼山動物園(長野県)
- 富士サファリパーク(静岡県)
- 日本平動物園(静岡県)
- 浜松市動物園(静岡県)
- のんほいパーク豊橋総合動植物公園(愛知県)
- 京都市動物園(京都府)
- アドベンチャーワールド(和歌山県)
- 天王寺動物園(大阪府)
- 安佐動物公園(広島県)
- 福山市立動物園(広島県)
- 徳山動物園(山口県)
- 到津の森公園(福岡県)
- 福岡市動物園(福岡県)
- 熊本市動植物園(熊本県)
- アフリカンサファリ(大分県)
この中でも、筆者がおすすめなのが「浜松市動物園」と「アフリカンサファリ」です。浜松市動物園では、アムールトラ展示スペースが柵状になっておらず、とてものびのびとしている様子を観ることができます。アフリカンサファリでは、野生に近い雰囲気で観ることができ、迫力満点です。多摩動物公園にアムールトラに会いに行きました。飼育スペースは広く、崖や草むらも整備されていました。手前には小川も流れていました。ずっと、お客さんの方を見てくれていていました。草むらを歩いたり、崖を登ったりしてくれました。
まとめ。会いに行こう!
トラの仲間はいずれも減少傾向にあります。現在、日本でも繁殖に力をいれています。全国24か所で飼育されているので、朗報が聞ける日も遠くないかもしれませんね!