タカアシガニ

タカアシガニ(英語ではJapanese spider crab)といえば、最大で4メートルにもなる個体もあります。その風貌からは想像もつかない地味な生態とは?

そして結局のところ、美味しいのか?まずいのか?調べてみました。

タカアシガニの愛すべきところ

見た目のインパクトに比べ、つまらないカニだとか、味も美味しくないという残念な噂が。

きっとそんなことないよ。とタカアシガニを勝手に励ますために、ひとまずタカアシガニのいいところを探してみた。

寿命が凄い

愛すべき点かどうかは分からないが、推測では寿命は100年ほどです。

一般的にカニの寿命は平均3年程度です。

凄いじゃん、タカアシガニ。伊達に大きくはなかった。

脱皮が一生懸命

あれだけ脚が長く、複雑なタカアシガニの脱皮は数時間かかる。動画で見れるが、一生懸命感半端ない。

脱皮が終わったばかりのタカアシガニは、カニの殻を脱ぎ捨てた「身」という感じでまだぶよぶよと柔らく、水族館で脱皮した場合は他のカニに食べられないように堅くなるまで網で囲いをするそうだ。

デリケート

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タカアシガニ

タカアシガニは、ストレスで自分の脚を切り落とす。

「自切」といい、トカゲがしっぽを切ったりするのと同じで、身の危険を感じるとハサミや脚で自分の脚を落としてしまうのだが、水族館への輸送の際に自分の排泄物で水が汚れたことにもストレスを感じて、折れてしまうという、非常にナイーブな子なのだ。

因みに、1回か2回くらいなら脱皮の際に復元する。

実はおとなしい

ナイーブなタカアシガニは、おとなしい子でもある。ハサミもそれほど鋭くなく、挟まれても内出血ができる程度で済みます。

手加減が入っているのかもしれないが、それはそれでいい奴である。

ずっと立っていると疲れる

そして、ずっと立っていると疲れるらしく、たまに座って休憩する。

好き嫌いがある

水族館では小魚、エビ、イカなどを与えるが、気に入らないとハサミで挟んでポイポイ放り投げることもある。何でも食べるよい子もいる。

海外では人気。でも輸送方法が大変。

日本では珍しくもないタカアシガニ、海外ではその大きさから人気らしく、水族館からのオファーが凄いです。

でもデリケートなタカアシガニだから、海外なんて連れて行ったら輸送中に折れてしまって、観賞用の価値が無くなってしまう。

そこで考えられた輸送方法というのが、タカアシガニを輪ゴムを使って、ダンボールで運ぶということだった。

タカアシガニは水中に溶け込んでいる酸素を口から水を取り込む事によって息をしている。なので、タカアシガニの口元に水があれば、自ら上がっていても呼吸が出来るのである。というワケでタカアシガニを水槽から出した所で海水に濡らしたタオルを呼吸用としてカニの顔にのせていたのである。

そして普通の輪ゴムをすべての脚に使ってしまう。しかし、ストレスで脚を折るほど繊細なので、全ての脚に使ってしまって大丈夫なのだろうか。

最初から脚の角度とか体が動けない様にすれば折れ様にも折れないので、脚が折れない方法なのである。そう、カニに負担がかからないよう、脚の角度を計算し、輪ゴムを使っているのである。

呼吸はできるとはいえ、あまりに大変です 。

タカアシガニの生態

タカアシガニは、いたって無害なカニとわかったところで、その生態などについてもまとめてみる。漢字では「高足蟹」です。

大きさ

クモガニ科に分類される世界最大の節足動物で、オスの鋏脚を広げると全長3〜4メートルにも及ぶ個体もある。

甲羅は40cmほど。メスはオスに比べて大分小さい。

ちなみに、淡水中での最大の甲殻類はタスマニアオオザリガニです。タスマニアオオザリガニについてはこちらも。

陸上での最大の甲殻類はヤシガニです。ヤシガニについてはこちらも。

タカアシガニは、古代からその姿が変わらない「生きた化石」でもある。では、次のページではそんなタカアシガニの生態に迫る!

タカアシガニの生息地!味はうまい?まずい?

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タカアシガニ

生息地

日本の本州、九州の太平洋岸の水深200~500メートルの深海に生息する深海生物。産卵期のみ水深100〜30メートルほどの浅い水域に移動する。

日本固有種だと考えられていたが、近年台湾の東方沖でも生息が確認された。

食べ物

動物質が中心の雑食性で、個体によって偏食です。大きさの割に少食です。

タカアシガニの味!旬はいつ?美味しい料理法とは?

まずいと言われたり、美味しいと言われたり、意見の別れるタカアシガニ。じゃあ試しに食べてみようか、とそれ程気軽にすぐ食べられるものでもないらしい。

どこで食べられるの?旬は?

タカアシガニ料理は、静岡県沼津市戸田の名物料理である。駿河湾はタカアシガニの主要な漁場で9月~5月が漁期で、春の産卵期は禁漁になる。

新鮮なうちに食べないと美味しくなくなるため、産地のみで食べることができる。

旬は2〜3月とのこと。

気になる味は?

味は料理法などによって変わるらしいが、水分が多いので蒸すと濃厚で美味しいんだそうだ。その他、刺身、焼きなどある。

カニ味噌が多く、味噌好きにはお薦めだが時間が経つと独特の苦味が出てくるらしい。また、時期によってもとれる大きさなどが違い、美味しく調理するには熟練の技が必要らしい。

まとめると

  • 専門店で産地の熟練の料理人に調理してもらう。
  • 新鮮なうちに食べる。
  • その為には、お店に事前に予約を入れておくとよい。
  • 蒸すのがお薦めの料理法。

これが美味しく食べるコツのようだ。

まとめ

タカアシガニは、見た目を裏切る愛されキャラのカニだった。

そして、食べると美味しいが、それは新鮮なものを上手く調理した時に限るっぽいので食べるときは専門店で食べるのがよい。