皆さん、タツノオトシゴは知っていますか?水族館で見たり、ダイバーの方は海の中で見たり、はたまた何かのモチーフになっているものを見たり。どんな見た目をしているかはご存知だと思います。

ポケモンでもタッツーとしてでています。

では、タツノオトシゴの不思議な生態。知っていますか?

私たち人間からしたら考えられないようなビックリな繁殖活動をするのです。今日はタツノオトシゴについてご紹介しましょう。

タツノオトシゴの生態

体長は小さいもので1.4cm。大きいもので35cmにもなります。

その差、すごいですね!!そして、35cmって私の中でもはやそれはタツノオトシゴではないんですけど!じゃあ、なんなんだって話ですが。

タツノオトシゴは魚です。ですが、泳ぎが苦手で短くて薄い背びれをパタパタ動かしながら立って泳ぎます。

私はこの姿が好きですねー。あんなに一生懸命背びれや胸びれを動かしているのに、少しずつしか動かない姿がなんとも可愛い。

天敵の肉食魚に見つからないように、海藻やサンゴに体を絡ませじっと身を潜めています。また皮膚の形や色を変えて海藻に見事に擬態することから、見つけにくい生き物です。

タツノオトシゴは小魚や甲殻類、小型の動物プランクトンをエサとします。エサを見つけると長い口先を近づけて、素早く吸い込みます。

タツノオトシゴの生息地

熱帯から温帯の浅い海、内湾や岩礁域、海藻がよく繁茂した藻場に生息しています。日本では北海道南部以南の日本各地で見られます。

日本ではどこにでもいるのですね。海遊びを良くしますが、実際に見たことがないのでとても驚きです。(網でタツノオトシゴを捕まえていたおじさんはいましたが。)

今度の夏、海藻が生い茂っているところをよーく見てみようと思います。

タツノオトシゴはオスが出産する!?

繁殖期、メスがオスを探して頻繁に移動するようになります。

そして、カップルが誕生するとオスとメスが向き合うようにくっつき、まるでハートマークのような形を作ります。実はこの時、メスからオスのおなかの袋へ卵が受け渡されています。

そこで受精されオスのお腹の中で育て、オスが稚魚を産みます。出産では体を前後にかがめて陣痛をイメージさせるような行動を示し、孵化した稚魚を袋から産出します。

オスのタツノオトシゴは動物界で唯一出産する動物です。また、袋の中で受精させるので交尾はしません。

オスが出産することにとても驚きです。

オスの体に産み付けるとは斬新ですね。ですが、そのオスが天敵に襲われない限り、卵は守られるので孵化出来る確率は他の卵を産み落とすだけの魚よりはとても高いでしょう。

オスが卵を守っている間にメスは次の卵の準備をします。そして、オスが出産するとまたすぐ、オスのお腹の袋に卵を産み付けます。

オス大変ー!!へとへとですね。

そして、このペアは繰り返しつがいとなります。

毎日挨拶のかわりに、数分間2匹でダンスをするそう。なんともロマンチック。このダンスで絆を強めているなんて。ペアが生活を共にするということは動物においても非常に珍しいことですが、魚類のなかではさらに珍しいことです。

タツノオトシゴは絶滅の危機?

サンゴ礁の減少や環境汚染とともに、乱獲により一部のタツノオトシゴは絶滅の危機に瀕しています。

また先にも述べたたように、タツノオトシゴはペアで行動しています。

そのため、パートナーが採取されていまうと、新たにペアは見つけ出すのに時間がかかります。ということは、別れると繁殖サイクルが分断され、子孫が減少するのです。

身勝手な人間の行動からロマンチックなタツノオトシゴのペアを引き離さないでほしいですね。そして、その数が減少してしまうまで獲ってしまうというのはいかがなものかと。

1990年代と比較すると、生息数はたったの20年の間に80%も激減してしまったと推測されています。そしてこの乱獲は年々ひどくなってきているのです。

さらに専門家の間では大型のタツノオトシゴは今後、10~30年以内に絶滅するのではないかという予測もあります。

まとめ

タツノオトシゴは様々な国で様々な幸運のシンボルとして愛されています。日本では安産のお守りとなっているようです。その他にも他国では夫婦円満のシンボルや幸運のシンボル、子宝のシンボルなどにもなっているそうです。

世界中で愛されているタツノオトシゴ。ですが、私たち人間の手で彼らを最も不幸にしていまうことになるかもしれません。私たち個人が、乱獲を止めることは出来ませんが、知るということはとても大切なことだと思います。そして、タツノオトシゴについて知った知識を広めるとか小さくても出来ることをすれば、少しでも変わってくるかもしれません。私はそういった心が大切だと思います。

私たちを幸せにしてくれるタツノオトシゴを不幸にしないためにも出来ることはやれたらいいですね。