ネコ科のヨーロッパオオヤマネコについてです。別名はシベリアオオヤマネコです。でも見かけは大きな猫。主に、ヨーロッパからシベリアの森林に住んでいます。 さてどんな生活をしているのでしょうか?また、ペットとして飼えるのでしょうか?生態や強さなども調べていきます。
生態は?

夏場は黄褐色や暗褐色で黒い斑点が見られます。また冬には全身が灰色っぽくなります。しかし、分布の範囲が広いので地域によって若干の違いがあるようです。英語ではEurasian-Lynxです。単にオオヤマネコとも呼ばれます。 いつも単独で行動していて、人の前に現れることはまずないようです。
大きさ

ヨーロッパオオヤマネコの体格は、体長80~130cm、肩高70cm、体重(オス)20~30kg(メス)18kg前後です。ほかの動物に例えると、ラッコと同じくらいの重さです。全身がフサフサです。オオヤマネコ属の仲間の中では、最大の猫です。
餌

食べるものは主に小動物(ウサギやリス等)ですが、魚や爬虫類・昆虫・鳥類も食べます。さらに、ヨーロッパオオヤマネコは非常に力が強いため、イノシシやトナカイなどの大型の動物をとらえることもあります。かなりの強さで、ある意味、最強動物です。
生息地

主にヨーロッパからシベリアにかけての森林に生息していますが、草原や山脈の岩場などにも現れることがあります。
木登りが得意

夜行性なので、昼間は木の上などで休息します。そして夕方や早朝に活発な活動を開始します。 さすがネコ科!木登りが得意なんですね。上の画像では、細い木の枝の上を上手に歩いています。樹上のほうが、猫は安心するのでしょう。
泳ぐこともできる

そしてナント、ネコ科なのに上手に泳げるのです。これにはビックリ!オオヤマネコは泳ぐこともできるので、お魚をとってくることもあります。水遊びをしている姿もかわいいです。これは、秋の森林の渓流で遊んでいる様子です。
寿命

ヨーロッパオオヤマネコの野生での寿命は10~15年です。飼育下での寿命は20年前後です。
鳴き声

この動画で鳴き声を聞けます。森林の中で、偶然出会った、ヨーロッパオオヤマネコたちの鳴き声です。
「ニャーシャー。」と大きな鳴き声ですね。ほかのオオヤマネコの仲間のボブキャットなどの鳴き声とも似ています。林の中を歩いています。口を開けて舌を出していて可愛いですね。
縄文時代には日本にもいた?絶滅?
なんと、縄文時代の後期までの遺跡からはオオヤマネコが発見されます。

シベリアから渡ってきました。縄文人もペットとして飼育していたと考えると、イメージが変わってきますね。その後は、環境や気候の変化などにより、オオヤマネコは日本からは絶滅してしまいました。
ペットにできる?

ヨーロッパオオヤマネコを日本で個人がペットとすることは難しいです。とても食欲旺盛なので、毎日、餌やキャットフードを大量に用意しなければなりません。それはちょっと無理ですよね、トホホ、、、、、。しかし、場所や毎日食べる大量の餌などを考慮しますと、ペットにするのは難しいかな!?と思えてきます。
なつく?

海外の動画を見かけます。
飼い主が、ペットのヨーロッパオオヤマネコの頭や背中をなでています。そしてアイコンタクトしてくれている姿が可愛いです。なついているので、落ち着いてじっとしています。家の軒下の日陰になっている砂地で、寝そべっています。

穏やかに過ごせているようです。それでは、日本ではどこの動物園に行けば見ることができるのでしょうか?

日本の動物園でみれる?

京都市とパリ市は友情盟約都市です。そのため、パリ動物園から京都市動物園にヨーロッパオオヤマネコがやってきました。名前は「ロキ」です。フランスとの友好を確認するためにも、京都に行く機会があったら、ぜひ京都市動物園に立ち寄ってみましょう。

栃木県の宇都宮動物園には、「ダンケ」と「リーベ」がいます。兵庫県神戸市にある王子動物園には、ラトビア共和国のリガ動物園やってきた「アル」と「ベル」がいます。群馬県にある群馬サファリパークや東京都の羽村市動物園でも飼育されています。ぜひ、近くを立ち寄ったさいは、見に行きましょう。日本では数か所の動物園でしか見ることができない、珍しい猫です。
宇都宮動物園に見に行った!その探訪記
宇都宮動物園までヨーロッパオオヤマネコに会いに行きました。宇都宮の道路沿いに動物園の案内の看板がありました。この道を入っていきます。駐車場では、何故か巨大なロボットが出迎えてくれました。ロボットのスピーカーからは、また何故か、ウグイスの「ホーホケキョ」という鳴き声が流れていました。

入り口には、「いらっしゃいませ」と書いてあります。

入ってすぐ園長室があります。

「さんた」という名前の、ねこ園長です。今日は外出自粛中で会えませんでした。

途中にプールもありました。夏は水泳をするお客さんで賑わっているのでしょう。

10月だったので休憩所もハロウィンの飾りつけがしてありました。

カバの像の横を通り過ぎていきます。

すると、看板があり、そこにヨーロッパオオヤマネコのダンケとリーベがいました。

最初はシャキッと目を開いていましたが、疲れたのか、そのうちに寝てしまいました。

今回は無事に見ることができました。
まとめ
今回紹介したヨーロッパオオヤマネコ。こんな猫もいるんだ、と思った方も多いのではないでしょうか?木に登るのも得意でした。また体が大きくて、フサフサです。やはり、森林の減少などにより、生息数が激減しているといわれていて、とても心配です。日本では縄文時代にオオヤマネコは絶滅してしまいました。動物園のようなところでしか見ることはできないけど、縄文人がペットとして飼っていたと思うとロマンありますね。森林などの環境を整えて、暮らしを維持させてあげたいですね。