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ウミサボテンは発光する動物それとも植物?ペットとして飼える?大学での研究も

これは植物?動物?でも海中だよ!各地の水族館で飼育され大人気の「ウミサボテン」です。やはり、発光したり動いたりする姿がみんなを楽しませているのでしょう。浅虫水族館が有名です。ウミサボテンというからには、動物なのか植物なのかも気になるところですね。また、大学での既日リズムや蛍光タンパク質の研究でも注目されています。

生態

ウミサボテンは英語ではsea penで、漢字では海仙人掌と書きます。棍棒状の群体です。時々、発光します。生息地や大きさなどを調べていきます。

ウミサボテンは動物?

結論をいうと、ウミサボテンは刺胞動物です。なので動物です。ソフトコーラルと呼ばれる柔らかいサンゴの一種です。ポリプというイソギンチャクのような生物の群体です。最近のDNAの研究によると、イソギンチャクはDNAの中に植物の要素も持っているようなので、もしかしたらイソギンチャクと近いウミサボテンも植物の要素を持っているかもしれません。DNAの研究は目覚ましくてびっくりですね。よくよく考えると、動物とか植物とか分化する以前からの古代の生物からしたら、人間が動物だ植物だといっているのは、どっちでもいいのかもしれないです。人が勝手に分類しすぎているだけかもしれません!

生息地

インド洋から西太平洋の暖かい海域で広く生息しています。日本では北海道の石狩湾以南で見られます。浅虫水族館は青森県だからギリギリです。かなり広範囲の海に生息しているのですね。昔は日本各地で見ることができました。しかし、やはり、埋め立てなどの環境の悪化で生息域はかなり減少しているようです。ほかのサンゴと同様で残念ですね。次はやはり、ウミサボテンというからには植物?それとも動物?かを調べてみましょう。

大きさ

出典:PIXTA

ウミサボテンの大きさは伸びると50cmほど、縮むと10cm以下になります。昼間は縮んで、海底の砂の中に潜っています。夜になると伸びて、海中に出てきます。そのため、昔から、大学で既日リズムの研究に用いられてきました。また、海中では甲殻類のウミシャボテンカニダマシが潜んでいることもあります。サボテンではなくこっちはシャボテンなんですね。伊豆シャボテン動物公園みたいなネーミングですね。ウミエラにはウミエラカニダマシが潜んでいます。逆にキンチャクガニに共生しているカサネイソギンチャクもいます。いろいろ調べると面白いですね。ウミエラやカサネイソギンチャク、カニダマシについても、今後調べていきたいです。今回は置いておきます。

餌の食べ方。

ウミサボテンはポリプを動かして、海中のプランクトンを捕食します。やっぱり動物らしいですね。人口繁殖やアクアリウムではアルテミアやブラインシュリンプと呼ばれる餌を使用しています。あのシーモンキーのことです。

繁殖

こちらは貴重な産卵の動画です。

やはり、動物なので産卵します。なんだか神々しいですね。鳥羽水族館では日本で初めて繁殖に成功しています。ぜひ見に行きたいですね。次は食事についてです。

どうしたら光る?

出典:PIXTA

次は一番気になるところの光り方です。夜間、伸びているときに外的な刺激を加えると緑色に光ります。昔は日本の海岸でもたくさん光って波で揺れている様子を見ることもできたそうです。かなり淡い発光です。生物の蛍光タンパク質の光ということです。GFPと呼ばれる蛍光タンパク質の研究は現在も進んでいるようです。ウミサボテンと直接には関係ないけれども、2008年には、日本人の下村脩ボストン大学名誉教授が「緑色蛍光タンパク」の研究でノーベル化学賞を受賞しました。意外と知られていないです。

大学での研究は?

出典:PIXTA

昔の日本では、京都大学の森主一教授というかたが既日リズムの研究をしていました。えらいことです。ウミサボテンやショウジョウバエの既日リズムを研究していました。

どこの水族館で見れる?

出典:PIXTA

浅虫水族館や鳥羽水族館、いおワールド鹿児島水族館などで、ウミサボテンは飼育されています。鳥羽水族館では繁殖にも成功しているようです。

アクアリウムでペットにできる?値段は?

ウミサボテンはアクアリウムでペットにできます。熱帯魚専門店などで、価格は4千円~6千円くらいで販売されています。ウミサボテンが夜に水槽で光っているのも素敵ですね。水族館などでは、飼育や繁殖には苦労しています。なので、ご自宅のアクアリウムでも大事に育てましょう。

まとめ

各地の水族館で人気のウミサボテンについて調べてきました。運が良ければ、暖かい海でそのまま見ることができるかもしれません。よく釣り人が、糸にかかって陸に上がり、しぼんだウミサボテンをSNSでアップしているのを見ます。昔は日本のいたるところの海岸でみることができたそうです。やはり、自然環境の変化や埋め立てなどにより、生息域が減少しているのは残念でなりません。絶滅危惧種とまではいかないまでも、減少しているのは確かなようです。また、蛍光タンパクや既日リズムなどいろいろな研究で人の役にも立っているのもびっくりでした。ぜひアクアリウムでも見たいですね。

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