さて、今回は文鳥のオスとメスの見分け方を書いていきます。飼い主さんの悩みが、「オスを飼うか?、それともメスを飼うか?」これはかなり重要な問題ですよね。我が子が男か女か知りたいのは当たり前のことです!判別が可能な大きさになれば、ぜひ自分で見極めたいところです。今後一緒に暮らしていく際に注意すべきところは少し違ってくるので、この記事で「雌雄判別のやり方」をぜひ理解しましょう!
オスメスどっち?外見からわかる性別の見分け方

結論から言いますと、一般的なオスとメスの特徴はあるのですが、実際のところ諸説あるものの、「見た目ではほとんどわからない」のです。なので、ここでは一般的に言われている外見での見分け方になります。
オス
- クチバシが丸みを帯びて太め
- 脚が太め
- 頭が少し角張っている
- アイリングがメスよりより赤みを帯びている
- クチバシの色がメスよりより赤みを帯びている
- 目の形がアーモンド型
メス
- クチバシが細くて薄め
- 脚が細くて小さめ
- 頭が丸め
- アイリングがオスより白め
- クチバシの色がオスより白め
- 目の形が丸い
- オスより華奢で一回りほど小さい
家のオスの場合、コクシジウムの時は動物病院の先生に指摘されるほどアイリングも脚も白かったですが、健康になった今ではしっかりと濃い赤色のアイリングとクチバシになりました。脚は細めですが長いです。メスの銀ちゃんは高カロリーのカナリーシードを好んでモリモリ食べ、粟穂もいの一番に食べていたそうですが、オスの鈴之助よりも一回りほど小柄だったそうです。メスがオスより華奢で一回りほど小さいとされる理由は、メスが卵を作るのにエネルギーを多く使うからです。なお、これらは「雛換羽が終わって成鳥になった頃の見分け方」になります。
鳥同士は判別できるの?

余談になりますが、文鳥に限らず、鳥はオスとメスの違いを見分けることができます。それは何故かというと、鳥の目には、人間が見えている世界プラス「紫外線」を見ることができるからです。「とりほん」によると・・。
紫外線を当てて調べた結果、ほとんどがオス・メスで紫外線反射率が異なることが実験の結果わかっています。紫外線反射率が高く色鮮やかなのはオスです。紫外線反射率は羽毛の微細構造によって決まりますが、不健康だとこの微細構造が綺麗に作られません。
出典:とりほん
つまり紫外線をよく反射することはオスの健康状態を表し、メスへのアピールになっているのです。人間には鳥のオス・メスが同じに見えても、鳥には紫外線によって違って見えてるんですね。
性格や仕草で見分ける!オスの行動、特徴とは?

我が家のペットは桜文鳥のオスですが、オスと分かった理由や行動があります。オスの特徴として一番わかりやすいのが、「求愛ソング」と「求愛ダンス」です。求愛ソングは、その名の通り「メスに求愛する歌」です。メスは歌わないので、求愛ソングを歌ったらオスです。雛の時に「ぐぜり」と呼ばれるお歌の練習をした時が一番、「この子はオス」と分かりやすいかもしれません。家の雛は生まれて約4週間ほどでぐぜり始めたので、我が家ではオスじゃないかという風になりました。そしてそのうち「ぴょんぴょん」とジャンプを始めたので、後々これが「求愛ダンス」だということもわかりました。上記に挙げた、成長過程で求愛ソングを歌うか歌わないか、求愛ダンスを踊るか踊らないかが、行動でオスかメスか見分けやすいです。嫁が飼っていた白文鳥の銀ちゃんは、歌とダンスは踊らなかったのでメスと分かりました。
オスの性格
- 人に慣れやすい、愛嬌がある
- 見知らぬ人やものに対し、メス以上に慎重な態度を見せる
- 感情の起伏が激しい
- オス同士でよく威嚇し、ケンカを起こす
- 恐怖によるてんかん様発作を起こしやすい
- 騒がしい相手は嫌い
性格や仕草で見分ける!メスの行動、特徴とは?

感覚的な表現になりますが、尾羽をブーンと振るわせる行為は、メスが「交尾オッケー」のサインです。また、メスは卵を産みますが、それはオスと一緒に飼っていたり、ペアだから卵を産むとは限りません。例えば、メスは飼い主をパートナーとした場合、背中を撫でられる等の刺激で発情することがあります。その結果、無精卵を産むこともあります。無精卵だとしてもメスの体に大きな負担がかかるので、結果寿命に関わってくることになります。
メスの性格
- 自分からは積極的にアピールしないため、人に慣れたのかわかりにくい面がある
- オスより大胆で冒険好き、好奇心旺盛、気まま
- 自分を優先してくれる相手が好き
- 自分の世界があり飼い主さんに依存せずマイペース
家のオスの文鳥の場合、私にも嫁にも本当に懐いていて、愛嬌もたっぷりあります。最初こそ反抗期があったものの、今では立派なベタ慣れ文鳥です。クチバシを向けても怒らないですし、どこを撫でても怒りません。鈴之助の場合も、飼い主大好き、人間大好きな博愛主義だったそうですから。初めて見るものに関しては、やはり慎重ではありますが、同時に好奇心旺盛でもありますね。まずクチバシでつついて確かめ、興味があるものはくわえたりもします。感情の起伏はやはり激しいですね。うっとり撫でられてたかと思えば、私に怒ったり噛みついたりします。どうも私だとテンションが上がり、嫁だと落ち着くようです。私が色々テンションの上がるような遊びをしているからかもしれませんが。オス同士のケンカはまだ見たことありませんが、とても嫉妬深くもありますね。我が家にはもう1羽、オスのオカメインコを飼っているんですが、その二羽を同時に放鳥した時には、文鳥は自分より何回りも大きいオカメインコに怒ったり、飛んで体当たりしたりしましたから。文鳥はオス・メス関わらず気がとても強いんです。騒がしい相手は嫌い、とありますが・・私は相当な騒がしい人間ですが、家の子はどちらかというとパパっ子ですね。騒がしい方が賑やかで好きなようです。もっとも、それは私もそうですが、嫁も賑やかな人間だからかもしれません。メスの「銀ちゃん」の場合ですが、銀ちゃんはいつも人からは少し離れたお気に入りの場所によくいました。オスの「鈴之助」はそんな銀ちゃんについて行く感じですね。積極的にアピールせず、またマイペースでした。自分を優先してくれる相手が好きに関しては、銀ちゃんの場合なんとも言えないようです。自分と言うよりは、好きなタイミングでご飯を食べ、好きなタイミングでケージに帰る、マイペースな子でしたね。鈴之助はそんな銀ちゃんが帰ったら、鈴之助も帰る、といった感じでした。文鳥はメスの方が好奇心旺盛なため、危険を顧みずに探索をしたがります。そんなメスを心配しながら守るようについていくものみたいです。簡単に言えば、オスは犬的でメスは猫的といったイメージを持ってもらえるとわかりやすいかもしれません。
雛はオスメス判別できるの?
雛のうちに行動以外で見分ける方法は、それこそDND鑑定以外では実は「ありません」。例えば雛でも成鳥でも、「クチバシが丸みを帯びていて太く、脚が太め」なメスもいます。「頭が丸くてクチバシが細くて薄く、脚も細くて小さめ」なオスもいるわけです。オカメインコのブリーダーをしているユーチューバーさんの動画を拝見したことがありますが、その方の見つけた独自のオカメインコの雛のオスとメスの見分け方でさえ、「50%の確率が55%になる程度」と言っていました。どうしても文鳥のオスが欲しい!文鳥のメスが欲しい!という方ももちろんいるでしょう。中雛なら求愛ソングや求愛ダンスをしていればオス、していなければメス、とわかります。しかし、雛の場合は見分けることは実質「不可能」です。雛からお迎えする方は、後々の性別が欲しい性別と異なっていても、是非愛情を持って育てて欲しいと願っています。文鳥が可愛いことには変わりないのですから。
まとめ
これらが雌雄判別の詳細です!
- 一番の見分け方は求愛ソングを歌い、求愛ダンスを踊ったらオス、歌わなかったり踊らなかったらメス
- 見た目的な見分け方は諸説あるが、成鳥の場合当てはまらない場合もある
- 雛のうちからオス・メスを見分けるのはDNA鑑定を除いて人間には不可能(鳥同士は見分けられる)
- 性格的な見分け方は見た目的な見分け方よりも当てはまるが、必ずしも型に嵌るわけではない
ヒナを飼う際にも、「オスだったらどうするか」、「メスだったらどうするか」と心構えができますね!オスかメスか分かれば、その後の対応も分かってきます。