おうちで飼っている愛猫の鳴き声は可愛いですよね。実は、“人に飼われている” “人に飼われたことがある”という猫は、よく鳴きます。逆に、野良猫はほとんど鳴きません。一説に『人間の真似』をして話しかけていると言われています。しかし、何かを要求しているのはわかっても、具体的にどんな気持ちで何を伝えたいのかはわかりづらいですよね。この記事では、
- 鳴き声の種類や、持つ意味とは?
- オスとメスで違う鳴き声の理由
- こんな鳴き声には気を付けて!
をご紹介します。その意味を理解してあげたい!と願う飼い主さんは是非、参考にしてくださいね。
なぜ鳴くの?その理由

飼育している人たちに、必ず共通して言えることは「ペットに話しかけている」ということ。「お腹すいたね」「ごはんあげようね」など、日常生活の中でよく話しかけていますよね。人と暮らしている猫は、自分に話しかけてくれる人に対して、自分の要求を伝えたり、意思疎通の為に鳴いています。

主に鳴く場面は、
- 甘えたいとき
- 要求があるとき
- 不安なとき
- 発情しているとき
- 威嚇しているとき
ですよね。鳴く回数や頻度は個体差があり、それぞれの個性が出る部分でもあります。また、オスとメスで比較すると、オスの方が甘えん坊なことが多いため、よく鳴く印象です。普段あまり鳴かない猫がよく鳴くようになった場合は『発情期』のサインかもしれません。
オスが発情期に鳴く理由。
発情期になると、オスは攻撃的になったり、落ち着きがなくなったりしますよね。また、この時期は特に、メスを呼び寄せるために遠くまで響くように大きな声で鳴きます。
メスが発情期に鳴く理由。
メスも発情期はいつも以上に鳴きます。オスに比べて、クールな性格のメスですが、発情期になると甘えた声を出したり、呼び寄せるために長く鳴いたりします。
意味を理解してあげよう

猫を飼っているとよくわかると思いますが、鳴き声には多くの種類があります。「にゃっ」と短かったり、「にゃお、にゃおぉ」と少し長めだったり。「どんな気持ちなのか?」を理解するためには、その鳴き声の意味を知ることは必須です。いくつかの鳴き声を例に、猫の気持ちを考えてみましょう。
機嫌が良い時の鳴き声3選

猫が挨拶するときや、かまってほしいとき、甘えたい気持ちのときの鳴き声を説明していきます。
「にゃっ」と短いときは、挨拶
飼い主の呼びかけに対して、お返事しているのがよくわかりますよね。
なついていて、挨拶にちゃんと返事しています。猫もうれしそうです。
「にゃお」「にゃおぉ」と少し長めのときは、かまってほしいとき

からだをしっかりと飼い主さんに向けて、話しかけているのがよくわかります。
飼い主を見つめて、かまってほしそうに鳴いている猫がかわいいです。
かすれたような「サイレントニャー」は、甘えたいとき

飼い主と会話をしているようなやり取りがとても癒されます。ゴロゴロと甘えた時の喉ならしもよく聞こえますよね。
甘えている気持ちが伝わってきます。飼い主の話しかけに、すぐに返事していて可愛いです。かなり飼い主に、なついています。
機嫌が悪い時の鳴き声3選
猫が近寄らないでほしい気持ちのときや、威嚇しているとき、イライラのときの鳴き声を説明していきます。
口を閉じて「ンー」「ウー」というときは、近寄らないでほしいとき
おもちゃやおやつなどを与えた時などに、結構聞かれる唸り声。
威嚇している様子がよくわかりますね。
「シャーー」「フーッ」と強いときは、敵意剥き出し
野良猫が喧嘩している時などもよく「シャー」「フーッ」と鳴いていますよね。縄張り意識が強い猫は、自分の縄張りに他者が入ってくると最大の威嚇をします。もし、飼い主にこのような声で鳴く場合は、「自分の方が上」と思っている場合も…。動画のように、近づくと本当に危険です。
「ケケケッ」「カカカッ」というときは、イライラのとき
ハエや小さな虫、窓の向こうの鳥などを狙っている時、聞かれるのが「ケケケッ」「カカカッ」。
なかなか獲物が捕まらないモヤモヤイライラしている証拠です。
いつもと違う?!考えられる原因
毎日、愛猫に触れていると「なんとなく鳴き声が変だな」と思うことがあるかもしれません。どうしたのかな…と不安になりますよね。考えられる原因の一つ目は…『のどの炎症』です。
- 飼い主が長時間不在で、鳴き続けていた
- 感染症などでのどに炎症が起きている
という理由が考えられます。昼間、飼い主が不在の時は基本、寝ています。しかし、いつもより長い留守番になった時などは不安になります。「不安」「怖い」と猫が感じている場合、結構長い時間鳴き続けるので、のどがかれてしまいます。また、猫も人間と同じように咽頭炎になります。誤飲によるのどの傷や、鼻炎の悪化、口内炎の悪化などが原因になります。さほど酷い症状でなければ、数日で自然治癒しますが…
- 咳
- 食欲不振
- 首のリンパが腫れる
- よだれが増える
などの症状が続く場合は、早めに病院へ行き、治療をしましょう。考えられる原因の二つ目は…『尿石症』です。猫は尿路疾患に弱い動物です。尿石症にかかった場合、排尿時の激しい痛みにより、つらそうに唸るように鳴くことがあります。うずくまってしまう場合もありますので、早急に治療が必要です。キャットフードにも気を使ったほうがよいです。トイレを掃除するときは、
- 尿の色が濃くないか
- 尿量が減っていないか
- 血尿は出ていないか
などを毎日確認するようにしてください。毎日の些細な様子から、体調の変化に気付くことができます。最近は、状態を毎日確認できるハイテクなトイレもSHARPから発売されています。
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トイレの訓練や、クリッカーの使いかたも説明してあります。ハイテクなトイレを使うなら、そのトイレを覚えてほしいですね。
うるさい場合はどうすればいい?

アパートやマンションなどの集合住宅で猫を飼っている場合、鳴き声が大きすぎると感じる方も少なくないですよね。執拗な場合はまず、
- 餌はちゃんと入っているか
- トイレは綺麗に掃除されているか
など、要求が満たされているかを確認してあげましょう。夜間に鳴くことが多い場合は、家族が寝てしまって退屈している場合もあります。1匹でも遊べるようなアイテムを取り入れたり、給餌時間を夜間にするなどの工夫をしてみましょう。給餌時間を夜間に設定する場合、うっかり忘れてしまうこともありますよね。毎日定刻に設定できる自動給餌器がおすすめです。また、1匹遊びに退屈しないこちらのおもちゃもおすすめです!
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また、『発情期』になると飼い主でも手を付けられないほど鳴いてしまいます。『発情期』のうるさい鳴き声を予防する方法の一つが、避妊・去勢手術です。しかし、『発情期』を迎えた後に行う場合、100%防げる可能性は低くなります。もし、将来的に仔猫を迎えたいと考えていないのであれば、オスもメスも早めに手術することをおすすめします。ちなみに、発情期は年に2~3回で1~8月が一番ピーク!飼いはじめたら一度、病院で相談してみましょう。
動物園で聞ける?

動物園には、サーバルやマヌルネコ、オセロットなど、いろいろな種類が飼育されています。また、ライオンやトラの鳴き声も凄いですね。ぜひ動物園にいって、聞いてみましょう。癒されますね。
まとめ。飼い主に何か要求を伝えている!

ここまで、猫の鳴き声の種類や、その意味などを説明してきました。“自由奔放な動物”だと思われがちですが、人と生活することでさまざまなことを学習していきます。猫の鳴き癖を防ぐためには、
- しっかり遊んであげる
- 充分に甘えさせてあげる
- 必要以上に構いすぎない
と、生活にメリハリをつけることも効果的です。また、「鳴いている=なにか要求がある」という構図はある意味、「鳴けばなんでもしてくれる」と思われてしまうことにもなります。何か鳴いて要求している時は、終わって静かになったタイミングで対応してあげるのも大切です。「自分に話しかけている」とわかると、愛猫への愛情がさらに深くなりますよね。普段からしっかりとコミュニケーションをとりながら、小さな変化にも気付ける飼い主でいたいものです。ぜひ、参考にしてくださいね。