「歯が折れた!」リチャードソンジリスを飼育する上で1度は経験するだろう心配事です。原因は、いろいろあります。「金網のケージをかじって折れた。」「勢いよく、物に前歯がぶつかって折れた。」などです。折れてしまう前歯は、げっ歯類の特徴でもある切歯です。リチャードソンジリスの歯は、切歯(門歯)が上下2本ずつ、臼歯が18本あり、全部で22本です。齧歯類なので、切歯は生涯伸び続けます。また、歯をケアするため、リチャードソンジリスが噛む牧草や、噛む飼育用品なども説明していきます。
前歯が折れた!

我が家のリチャードソンジリスも例に漏れず、上の切歯2本を折った経験があります。原因は飼い主の不注意によるものでした。物音にびっくりして、前歯をぶつけてしまいました。一瞬の出来事で、飼い主が抱き上げると、リチャードソンジリスは口回りをペロペロしています。「えっ?何?何が起こったの?なんか口の中が変!」という表情で、飼い主を見つめておりました。
対処法は?
心配だったのですぐに動物病院へ行きました。対処方法としては、すぐに専門の動物病院を受診しましょう。骨折の心配もあり、レントゲンも撮りましたが、骨に異常はなかったです。心配なのは「折れた歯」です。獣医さんもこればかりは、何とも言えないといわれ、「2週間後にもう一度見せてください。」ということで診察終了でした。
折れたあとの経過。
餌のペレットも器用に臼歯で噛んで食べていました。水も飲めたし、食欲も落ちることはなかったです。獣医さんが2週間後と言ったのは、歯が元に戻るタイミングだったと思われます。2週間ほどすると元のように歯は生え揃いました。(正確には歯が伸びてきた)。「見て見て」と言わんばかりに伸びた前歯をアピールしています。↓
歯について
リチャードソンジリスの切歯(門歯)は伸び続けますが、臼歯は伸びません。切歯のエナメル質は黄色~橙色に着色しています。今回心配したのは、歯が生えてくるかどうか?歯が抜けたように見えましたが、切歯の歯根はかなり長いらしいのでめったなことでは歯根から抜けてしまうことはなさそうです。歯が抜けたというより、歯が折れたということなので、大抵は心配することはなく2週間ほど様子を見てもいいかと思います。2週間たっても伸びてこなければ、他に原因があると思われるので動物病院で診察をしてもらいましょう。
※その他、歯について。
金網ケージの咬癖や齧癖がある場合は、リチャードソンジリスが不正咬合になる可能性があり、そこから歯牙腫になってしまうことも…。上顎切歯で腫瘍が増殖してしまうと鼻腔に影響して最悪の場合呼吸障害を起こしてしまうかもしれません。
噛むための牧草や、ペット用品について!ケアについても

上の画像は、ペット用品のアドメイトラパンポタリーチモシーキープに入ったハイペットパスチャーチモシーを食べているリチャードソンジリスです。 健康な歯を保つためには、牧草(チモシー)が一番です!上下の歯を擦り合わせることで歯が削られて、歯の長さが維持されます。牧草を食べることは、歯のケアにとって、とても良いことです。普段から歯のチェックやケアを忘れないようにしましょう。草や藤、海草を原料として作られたペット用品のラビットナチュラル噛むおもちゃを噛んでいます。

また、わらっこ倶楽部トンネルハウスもチモシーが原料なので、リチャードソンジリスが噛むためのペット用品として最適です。チモシーはリチャードソンジリスの餌でもあります。ほかにも、ジリスセレクションのようなペレットも育てる際の餌として使用します。
まとめ

リチャードソンジリスとのふれあいは癒し…。カキカキ撫でてあげると、お礼に毛繕い風に指をクシクシ甘噛みしてくれます。普段から、噛むためのチモシーなどの牧草を与えてあげましょう。他にもチモシーでできたペット用品がありました。また、飼育する際は歯のチェックやケアなどをおこたらないようにしましょう。