実は住んでいる場所によって、同じ種類でも羽の色が違うミミズクがいるのですが、ごぞんじですか?たとえばシベリアに住む個体は全体的に灰色がかっていたり、ドイツに住む個体は茶褐色のまだら模様をしていたり。アフリカに住む個体だと、さらに茶色がつよかったりします。同じ種類なのにそんなに違うの?それってなんてフクロウ?と疑問に思うかもしれません。同じ種類であっても羽の色が違うという、そのワシミミズクについてご紹介していきますね。
特徴や生息地は?
世界で一番大きいとされるフクロウの一種で(ちなみにこう表現される種類はほかにもいたりします、笑)、さまざまな地域に生息しています。特徴的なのは、生息地によって羽の色が異なること。たとえばシベリアに住むワシミミズクは、全体的に灰色がかっていたり、ドイツに住む種類は茶褐色のまだら模様をしていたりします。アフリカのほうに住む種類はさらに茶色。住む地域の特色によって、体の色を様々に変えているんですね。花鳥園などにいくと「アフリカワシミミズク」とか、「ユーラシアンワシミミズク」など、住んでいる地域の名前がいっしょについていることがほとんどです。もし見つけたら、体の色から「どこからきたのだろう?」なんて推測するのも楽しそう。体の色以外には目の上についている耳のような部分。これを羽角というのですが、その部分が発達していることも挙げられます。瞳の色はオレンジ色で、くちばしは黒。足まで羽毛に覆われている種類です。
ハリーポッターで有名。その名前は?
さて、ハリー・ポッターの同級生のなかに、ドラコ・マルフォイという男性がいます。彼がハリーと初めて出会ったときに、ハリーが彼に従わなかったので、やや二人の仲が悪くなりました。ここで問題です。そのマルフォイが飼っている生き物はなんでしょうか?そう、「ワシミミズク」です。
・名前は?
ハリーポッターに出場する最も大きいフクロウです。その作中では、その名前はまだ明らかにされていません。今後に期待ですね。
大きさはどのくらい?
ワシミミズクの大きさは、60~75cm。体重は、2~4.2kgで、翼を広げるとなんと、1.5m以上になるんです!
このフクロウもカラフトフクロウや、アメリカワシミミズクのように、翼を広げた時は人の身長と同じくらいになるんですね。実際にバードショーなどで見たことがあるのですが、遠くからこちらに向かってくるときは羽音も聞こえず、本当に飛んでいるのかわからないくらいなんです。けれど近づいてきたときには「でかっ!でかっ!はやっ!」と叫んでしまうほど!この巨体が頭上を滑空していくときは、その迫力にハリウッド映画を見ているような感覚すら覚えます。
寿命はどのくらい?
地域によってそれぞれの個体名を持っています。さきほど挙げた、アメリカワシミミズクやユーラシアンワシミミズクなどですね。ですので種類全体の寿命を記載するのは少し難しいのですが、大型種であることを考えると、飼育下ではだいたい、20~30年ほどです。野生の場合の寿命は、5~15年です。
生態や種類
先のページで多くの地域に生息していると書きました。具体的には、ユーラシア大陸や、東南アジアの各方面に分布しているんです。ちなみに、単に「ワシミミズク」と表記した場合は「ユーラシアワシミミズク」を示すのだとか。食べるものは野兎やネズミなどの小型のほ乳類だったり、小鳥を食べたりするそうです。大きな体に強い力。とってもすごいですね!ちなみに、種類にどんなものがあるかというと、
- ユーラシアワシミミズク……羽の色は灰色をベースに、黒と褐色のまだら模様。
- ベンガルワシミミズク……羽の色は白をベースに、黒と黄褐色のまだら模様。
- アフリカワシミミズク……羽の色は灰色をベースに、濃い灰色と黒のまだら模様。
- アメリカワシミミズク……羽の色は白をベースに、黒と茶褐色のまだら模様。顔も茶色い。
- マゼランワシミミズク……羽の色は白をベースに、茶色のまだら模様。
- バーミグレイテッドワシミミズク(アビシニアンワシミミズク)……羽の色は白をベースに、こげ茶のまだら模様。瞳の色が黒。
……などなど。アメリカワシミミズクはキリッとして精悍な顔立ちをしています。埼玉県こども自然動物公園では、間近でマゼランワシミミズクを見ることができます。目を見開いたり、閉じたり、横を見たり、色々な仕草が可愛いです。最初は亜種として扱われていましたが、現在は一個の種として扱われているフクロウやミミズクもいます。一言で言えど、たくさんの種類がいるので、選ぶのに迷ってしまいそうですね。
どんな鳴き声なの?
この項目では鳴き声を紹介していきます。
「ほおーう。ほーぅ」と二回鳴いていますね。なんだかとってもフクロウらしい鳴き声だなぁと思って聞いていました。小屋の横の止まり木に留まっています。
片目をうっすらと閉じていて、ウインクをしていて可愛いですね。
飼育方法は?
ワシミミズクの特徴はその大きな体。飼うときの一般的な注意点にさらに付け加えるとするのなら、
- エサの量
- 個体に合わせた環境づくり
です。体は大きいですし、その体を維持するのにも多くのエサが必要です。小型のフクロウに比べて、餌の量が多くなることはきちんと把握しておいたほうがいいでしょう。そして個体に合わせた環境づくり。寒い地方に住んでいた個体ならば、夏の室温に、暑い地方に住んでいた個体なら冬の室温に、それぞれ配慮が必要になってきます。お目当てのフクロウがどこから来たのか、どういうところに住んでいたのかお店の方にあらかじめ聞いてみましょう。
値段はどのくらい?
これも種によって異なりますが、だいたい、30~40万円ほどです。
どこで販売されているの?
猛禽類を取り扱った販売店や、専門店などで販売されています。大型なので、食べる量もとても多いです。購入するときは与える餌の量も含めて、お店の店員さんにお話を聞いたほうがいいでしょう。
性格は?
活発で、やんちゃな性格の個体が多いようです。フリーフライトなどに向いているそうですよ!
まとめ
ワシミミズクについて紹介してきましたが、王道とでもいうべき存在。生息地により種類もたくさんいました。また、生息地により飼育法も違いました。見ることができる場所に出かけた時があったら、「どこから来たのかな?」なんて想像してみると楽しそうですね。