みなさん、こんにちは。猫のチンチラペルシャってすごくかわいいですよね。あの美しく、また高級で優雅な佇まいがたまらないです。あのくりっとした大きい目で、ジーッと見つめられたらドキッとしてしまいますね。それはとても大人しく、騒いだりすることがほとんどないことから、ペットとしてお迎えする人も多いです。大切なペットですから、「できるだけいつまでも健康で長生きしてほしい」と考えるのは当然のことでしょう。そこでこちらの記事ではチンチラペルシャ(英語ではChinchilla Persian)の寿命を伸ばすためのコツをお伝えしていきます。私も以前チンチラペルシャを飼っていたので、その経験談も紹介していきますね。ぜひ役立てていただけたら嬉しいです。
そもそも寿命は何年?
では、チンチラペルシャの寿命はどのくらいなのでしょうか。その寿命は12年~17年で、「猫の動物白書」の発表によると、平均寿命は13.9歳とされています。猫全体の平均寿命は14.2歳なので、そう考えると平均とほぼ近いくらいに長生きができると考えられます。実際には個体によって、あるいは飼い方によっては、さらに長生きしてくれるケースもあるでしょう。実際にうちのチンチラペルシャの場合、16歳9ヶ月まで生きてくれました。やはり飼い主さんの日頃のケアなども関係してくるのではないでしょうか。
必見!長生きさせるには?
チンチラペルシャはペルシャ猫の種類の中の1つで、ゴールドとシルバーで色が分かれています。その短い手足と大きな丸い目、そして綺麗にくるりと入ったアイラインが可愛いですね。ペルシャとチンチラペルシャに大きな違いはありませんが、チンチラペルシャの方が毛質が軽いとされています。基本的にとっても大人しく、ほとんど暴れたりしない傾向があります。うちに居たチンチラペルシャも、やはりすごく大人しくいつも置物のように立っていましたよ。お客さんが来た時など、あまりに動かないので「あれはぬいぐるみなの?」と驚かれるくらいでした。そんなかわいいチンチラペルシャを長生きさせるための具体的な飼い方を述べていきます。
チンチラペルシャを迎える時に見極めておく。
チンチラペルシャを初めて迎え入れる時に、どこから入手するのか?これはとても重要な点です。
- ペットショップ
- ブリーダー
- 里親募集
まず、一番オーソドックスとも言えるのはペットショップで出会ってお迎えする、というパターンでしょう。うちのチンチラペルシャも、ペットショップからのお迎えでしたね。ペットショップでお迎えする場合、どんな状態なのかを目で確認したり、直接触れ合ったりできるという利点があります。しかしペットショップによってはきちんとした管理がされていなかったり、あまり飼育環境が良くない場合もあるので見極める必要があるでしょう。ペットショップには色々な動物が多く飼育されているので、病気などに感染しやすくなる…というリスクも潜んでいるのです。「第一種動物取扱業者」の資格を所持しているのはもちろんのこと、しっかりと猫について詳しいスタッフがいて、猫の性質や状態について細かく教えてもらえるかをチェックしましょう。
また、ブリーダーから譲り受ける場合はペットショップに経由していない分、入手価格を安くできるというメリットがあります。他にもブリーダーの元だけで暮らしていた分、感染症のリスクも低いと言えるでしょう。飼育環境がしっかりしているか、見学ができないブリーダーは要注意です。当然チンチラペルシャについての知識を有しているか…などもチェックしておく必要があるでしょう。里親募集からも、チンチラペルシャと出会える可能性はあります。しかし、その場合、正式な血統書はないことが殆どでしょう。
里親募集からであっても健康かどうかをチェックすることはできます。詳しく状態を教えてもらったり、直接触れ合ってみることでペットとして迎えるかを決めることができます。
しっかりと飼育しているペットショップから譲り受ける。
どの方法でチンチラペルシャをお迎えするにしても、きちんと必要なワクチンを接種しているかを把握する必要があります。生後2ヶ月から混合ワクチンを接種することができます。ペットショップやブリーダーでは第1回目のワクチンが接種されていることが多いです。そこからさらに1ヶ月後に2回目のワクチンを接種することになるので、忘れないようにしてください。この時にしっかりと信頼のおける獣医さんを見付けておくことも大事ですね。今後も何かあればすぐ相談することができるので、猫本人や飼い主さんの気持ちに寄り添ってくれる獣医さんを選びましょう。私自身、家から車で10分ほどの場所にある獣医さんの元へ通っていたのですが、うちのチンチラペルシャがシニア期になってからも丁寧なケアをしていただきました。信頼できて、的確で心のこもったお世話をしてくださる獣医さんがやはりおすすめです。
トータルポイントで長生きできそうかを見極める。
まだ2ヶ月程度の子猫であっても、健康状態が良好かどうかを見極めることはできます。先程の「フードの食いつき」がしっかりあるかどうかも大切な点ですし、鼻水や目やにが出ていないかなどもチェックしてください。くしゃみや下痢などもしていないでしょうか。毛並みはつやつやでキレイでしょうか。子猫の前に何かを置いた時に、それを避けて歩いているでしょうか(きちんと目が見えているかが分かります)。
うちのチンチラペルシャの先代の猫は、アメリカンショートヘアでした。ペットショップでお迎えしたのですが、最初から鼻水がたくさん出ていました。その猫は生後半年を過ぎていて安売りされていたのです。可哀想になってしまったことと情が沸いたことで家族としてお迎えしましたが、残念ながら2年しか生きることができなかった…という悲しすぎる経験があります。大切な愛猫にはできるだけ健康で、長生きしてほしいものです。やはり最初にお迎えする際の猫の見極めは一番大切なポイントだと言えるでしょう。
チンチラペルシャがなりやすい病気にも日頃から注意しておこう。
チンチラペルシャがなりやすい病気があるので、あらかじめ把握しておきましょう。
- 毛球症
- 流涙症
- 多発性嚢胞腎
毛球症は、猫がグルーミングをすることで体内に毛が入り、それをうまく吐けないことで体内に溜まってしまう病気です。毛玉ケアの効果があるフードを選んだり、毎日ブラッシングをしてあげることで余計な毛を取り除きましょう。多発性嚢胞腎は、腎臓の中に嚢胞(小さな袋の中に液体が入ったもの)ができてしまう遺伝的な病気で、進行すると腎不全になります。水をたくさん飲んでいたり、おしっこの量がいつもより増えていたりすると、前兆の可能性があります。とにかく、「猫の様子が何だかいつもと違うかも?」と気付いたらすぐに病院へ連れて行きましょう。
フードには常に気を付けよう。
チンチラペルシャに限らず、「毎日フードをしっかりと食べてくれるか」はとても大切なポイントです。猫がもりもりとフードを食べてくれるかどうか、それが健康のバロメーターになるとも言えるでしょう。お迎えをする前に「フードの食いつきはしっかりとしているか」を教えてもらい、なるべく食欲旺盛なチンチラペルシャを選ぶようにしましょう。
チンチラペルシャにあげるフードは何がベストか、その体質にも気を付けて選んであげる必要があります。
最も重要とも言えるのがフード選び。
チンチラペルシャはとてもモフモフしていますが、実際にはその見た目に反して筋肉質なんですね。そんな筋肉質さを保つために、なるべく低炭水化物、高たんぱくのフード選びをしましょう。魚や肉が主な原料として使われているもの、そして毛玉対策として食物繊維がバランス良く配合されていると尚いいですね。チンチラペルシャは流涙症という鼻涙管が詰まることで涙がたまってしまう病気にかかりやすいとされていて、魚や肉は低アレルゲンでもあるためそのようなフードを選ぶのがオススメです。 さらに体毛が長いことで毛球症になりやすいので、毛玉ケアがされているフードも良いでしょう。チンチラペルシャのオススメフードはモグニャンです。チンチラペルシャの状態に合わせて、柔軟に対応しましょう。
フードをあげる頻度や量も大切。
フードをあげる頻度や量にも、しっかりと飼い主さんが配慮しておきたいものです。チンチラペルシャを2ヶ月過ぎた頃にお迎えした場合、まだ離乳食を食べている段階かもしれませんね。少しずつふやかしたフードを与えて、だんだんカリカリのフードを食べられるようにしていきましょう。月齢が低いと1度に食べるフードの量も少ないので、食事の頻度を上げてください。体重を毎日計って増加していることをチェックしつつ、猫の状態に合わせてフードの量を加減します(フードパッケージの裏に月齢に合わせたフードの量が記載されています)。7歳を過ぎたらシニア期に入るので、フードをシニア用にしたり、カロリーを抑えたりする必要もあるでしょう。
理想体重。
意外と筋肉質であることは先程紹介しましたね。がっしりとしたチンチラペルシャの理想体重はオスの場合3.0から5.5キロ、メスの場合3.0から5.0キロとなっています。うちのチンチラペルシャはオスで、体重はずっと4.5キロでした。体毛が長いので体型が分かりにくいですが、お腹やウエスト、肋骨部分などを上から見たり触ったりして太っていないか、痩せすぎていないかを確認しましょう。毎日、ペットとコミュニケーションをとったり、ブラッシングをする際にチェックできますね。
チンチラペルシャが過ごしやすい生活環境を把握しておく。
猫にとって毎日の生活環境が過ごしやすいかどうかはとても大切なものです。
基本的にゆっくり猫なので、ストレスのかからない生活環境を重視。
チンチラペルシャの活動量はあまり多くありません。子猫の頃には少し騒がしくなることもありますが、基本的にとても大人しい猫種です。人間のことは好きですが、あまり構いすぎるとそれがストレスになってしまうこともあるので注意しましょう。特に抱っこをしすぎるとストレスになるとされています。うちのチンチラペルシャは、ほとんど抱っこをさせてくれないタイプでした。でも気が付いたらいつも隣にいる…という感じ。お昼寝の時には横で寝ていることもあったりと、適度な距離感でしたね。たまに猫じゃらしなどで遊んであげると喜びます。疲れると自分のお気に入りの場所で休むので、そっとしておいてあげましょう。
快適な温度設定を保つ。
チンチラペルシャは、体毛が長いことで暑さに弱く、熱中症になりやすい猫種です。夏場はエアコンを付けて28度や29度の設定にしておく必要があるでしょう。クールマットなどを置いておくと、暑いときにはその上に乗っています。人間が少し暑い、と感じて汗ばむくらいの気温が猫にとっては快適だとされていますが、個体によってもっと低い温度の方が良い場合もあります。冬の場合は21度から28度の間で温度設定しておくと良いでしょう。コタツを付けておけばその中にいることが多いです。うちのチンチラペルシャもコタツが大好きで、コタツを設置するとすぐに飛んできて、ずっと入っていましたね。コタツの中で暑くなりすぎたりしないように、一ヶ所だけ小さい隙間を開けていました。夏でも冬でも言えることですが、チンチラペルシャが過ごしやすい空間に移動できるように「エアコンが付いている部屋以外にも入れる」ようにしておくと、自分が一番快適だと感じる場所に移動してくれますよ。
まとめ
これまでチンチラペルシャの寿命を延ばすために飼い主さんが気を付けてあげられることについて紹介してきました。
- チンチラペルシャの平均寿命は13.9歳。もっと長生きする場合もある。
- どこから迎えするかも慎重に選ぶようにする。
- なるべく長生きしてくれそうなチンチラペルシャを選んでお迎えする。
- 病気にかからないよう、日頃から変化がないかチェックしておく。
- フードの種類やあげ方、肥満に気を付ける。
- いつもチンチラペルシャが過ごしやすい気温設定にしておく。
- ストレスがかからないように配慮する。
こちらがそのコツとなります。これらの点に日々注意しておくことで、より健康で長生きしてくれる可能性が上がるので、それだけ長く一緒に居られますね。家族であるチンチラペルシャが毎日過ごしやすく、幸せな猫生を送れるように、この記事が役立つことを願っています。