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「ハリセンボン」は、かわいい魚!生態や飼育方法など。

みなさん、ハリセンボンを知っていますか?ファインディングニモにも出てくる彼らですが、くりくりの目に、丸いトゲトゲになるあの魚です。実は、とても強い歯を持っていたり・・・、今日は生態などについてご紹介しましょう。

生態

Hedgehog fish swims above the corals. For protection and defense, it becomes a prickly ball. Underwater macro photography. 出典:123rf

ハリセンボン科の魚は6属20種類ほどが知られています。フグの仲間でもあって、フグ目の魚です!英語ではPorcupinefishです。

大きさ

出典:PIXTA

ハリセンボンの全長は15cm程のものから70cmを超えるものまで種類によって様々です。70cmほどになる、ハリセンボンの仲間で最大の種類はネズミフグです。

歯が強い?

Porcupinefish diodon hystrix a spiny puffer swimming away from the scene. 出典:123rf

貝類、甲殻類、ウニなどを食べます。ふぐも同じように貝などを食べますね。強い歯を持っているということですね。顔に似合わずワイルドな彼らなのですね。

生息地

Black blotched Porcupine fish (Diodon Liturosus) swims in the Philippine sea December 21, 2011. 出典:123rf

全世界の熱帯から温帯に広く分布しています。日本では津軽海峡以南の日本海沿岸、相模湾以南の太平洋岸、琉球列島に生息しています。彼らは比較的浅い海の岩礁域や砂地などに生息していて、岸から離れて群れを作ることもあります。

寿命

出典:PIXTA

野生でのハリセンボンの寿命は3~5年です。水族館やアクアリウムなどでの飼育下では5年ほど生きます。

天敵がいない?

ヒトヅラハリセンボン 出典:PIXTA

大人のハリセンボンには自然界での天敵はいないんだそうです。なぜならこの針があるために、他の魚は安易に近づけないです。作戦勝ちですね。このサイズで天敵がいない魚なんているんだなと驚きました。それだけこの針は強いんですね。

名前の由来

出典:PIXTA

そして名前の由来である、体にある棘。ハリセンボンという名前ですが、1000本はないようで、平均350本前後だそうです。この棘、うろこが変化したものなのです!私はこれにはとても驚きましたね。あの、ペラペラしているうろこが棘に変化するって変化しすぎでないですか!?そしてこの棘ですが通常時はたたまれています。そうすると、魚のフグとあまり変わらない見た目に!体を膨らませてとげとげになるのです。膨らむ時の体は通常時の2倍の大きさになります。胃に海水や空気を取り込み体を膨らませます。なんとその速さは約1秒!1秒で元の2倍の大きさに膨らむことが出来るなんてすごいですね。伸びやすくなっているのかな?体にも結構負担がかかりそうですが。ちなみに戻る時は2~3秒ほどです。

毒がある?

ハリセンボンはフグの仲間ですが、身や皮には毒はありません。ですのでふぐ調理師免許がなくても調理が出来ます。ただし、卵巣には毒があるとされているので食べないほうがいいでしょう。沖縄では「アバサー」と呼ばれていて、アバサー汁は有名な沖縄料理の一つです。

料理は?

腹の部分はほとんどが皮だけなので可食部は少ないですが、白身で味はよく、肝も加えて鍋物やみそ汁などにすると旨味がたっぷりのダシだ出て美味しいです。から揚げや煮つけにしても美味しいそうです。ハリセンボンを食す機会はなかなかありませんが、是非食べてみたいです。でもあのトゲトゲを取るのが大変そうですよね。ちなみに、沖縄の魚屋さんではハリセンボン(アバサー)があります。

ペットとして飼育出来る?

出典:PIXTA

見た目が可愛いフグの仲間たち。ハリセンボンも観賞魚として飼育は可能です。まず、水槽は最低でも90cmのものを用意しましょう。出来たら120cmのものが良いですね。そして混泳には向かない魚なので、単体での飼育をオススメします。水温は20度から28度と幅広いですが、基本的には水槽内の水温は一定に保つ方が、長期の飼育のポイントとなります。

なつく?

Fish hedgehog swims over the coral. In times of danger, the fish turns into a prickly ball. Underwater macro photography. 出典:123rf

ハリセンボンは人に慣れて人を認識するんだとか!これは可愛すぎますね。人が近づくと寄ってきたり、水槽の中から飼い主さんの方を見たり、手から餌を食べたり、気持ちよさそうに泳いだりと魚たちはとても可愛いですね。

Longspined porcupinefish groping on a coral. 出典:123rf

また最大の難題は餌です。個体にもよりますが、なかなかペット用品の人工餌に餌付かないのがハリセンボンが成魚では多くいます。餌付かない場合は、アサリを用意しましょう。殻を開いてあげて水槽内に入れます。アサリの身を食べにくるはずです。これを何日か繰り返し、アサリの身の代わりに沈殿する人工餌を置いてみてください。高確率で人工餌を食べてくれますよ。人工餌の味を覚えると貝殻がなくても食べてくれるようになっていきます。ハリセンボンは大変食欲旺盛で、排泄物の量も多くなります。ですので、ろ過システムの設備をしっかりし、海水交換をこまめに行うこともとても大切です。

ストライプドバーフィッシュ 出典:PIXTA

上の画像はアクアリウムで人気のハリセンボンの仲間であるストライプドバーフィッシュです。

水族館で見ることはできる?

人気なので、国内のほとんどの水族館でハリセンボンを飼育していて、見ることができます。

アクアワールド茨城県大洗水族館の水槽内を泳いでいるハリセンボン
仲間のネズミフグ

ハリゼンボン属で人気のネズミフグです。大きくなると70cmほどになります。各地の水族館で人気です。宮津エネルギー研究所水族館・丹後魚っ知館や沖縄美ら海水族館などで飼育されています。

まとめ
View of exotic tropical balloonfish also known as spiny porcupinefish and spiny puffer behind glass of aquarium. 出典:123rf

イメージといえば、膨らんだあのトゲトゲした姿だと思いますが、私は逆に実際膨らんだ姿を見たことがないように思います。水族館やら、海の中で見たハリセンボンは普通に泳いでいたので。そして、人に慣れるということにも大変驚きました。口はよく見てみると笑っているようにも見えてとても可愛いです。これらの点からもペットにしたい人が多いのでしょうね。私もフグ系の魚をどれか飼ってみたいです。

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