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深層水の特徴!その味は?深海生物や養殖にも!プラスチックごみの影響も

深海に存在する水のことを深層水と言います。その味はどうなんでしょうか?そもそも、それは、どんなものなんでしょうか?それを採取できる深海には当然、深海生物がいて、暮らしています。プラスチックごみ等の、地球の環境汚染の問題が影響しているのかも気になってきます。

深層水の特徴は?

Bubbles rising from the canyon in Dahab. 出典:123rf

世界中の海洋を還流している。深層水とは、熱塩循環によって北大西洋のグリーンランド沖と、南極海の二つの高緯度地方から沈み込んだ水深数千mのところまで流れる海水です。それは約2000年かけて世界中の海洋を還流しています。そのため、地球の気温など、気候変動にも影響を与えています。これは海洋学上の定義です。また、産業界で使われている深層水は、ただ単に水深200m以下から汲み取られた海水のことをいいます。そのため室戸岬沖や駿河湾、富山湾でも採取できます。逆に、水深200mまでの海水のことを表層水といいます。深層水はかなり高緯度の寒い地域から、深海を長い時間をかけて地球中の海洋を還流していましたが、そこから生まれてくる特徴はどのようなものがあるのでしょうか?調査していきます。

特徴①低温で、水質も安定している。

深層水はグリーンランド沖や南極海からできるため、低温です。また、日光が届かない深海に存在するため、低温のまま安定しています。表層水と比べて、大気と触れないため、酸素濃度は低いです。大気と触れず、日光も届きづらく、プランクトンなどの数も少ないため水質は安定しています。

特徴②地球上の海水量のほとんどを占めている。

産業上の定義で、水深200m以下の海水を深層水とすると、地球上の海水量の95%を深層水が占めることになります。膨大な量ですね。だからといって、採取しすぎてよいというわけではありません。還流して入れ替わるためには2000年近くかかるわけですから、採取しすぎたり汚染したりすると、気の長くなる期間、影響が残ります。低温で安定している深層水が地球上に大量に存在するため、気温が安定しているともいえます。そのため、採取しすぎたりして水温などへ変化を与えると、気候変動などの影響がでるかもしれません。

特徴③ミネラルが豊富である。

日光が届きづらく、ミネラルを消費する植物プランクトンが育ちにくく、その数が少ないため、深層水は無機栄養塩が豊富です。そのため、魚介類の養殖や飲料水に利用されます。

特徴④不純物が少なく、きれい。

植物プランクトンが少なく、魚類なども少ないため、深層水はきれいです。表層水には、生活排水などの化学的な環境汚染物質も流れ込みますが、深海までは届きづらいため、深層水はきれいです。しかし、最近では深海一万メートルでも、プラスチックごみが発見されているため、深海といえども汚染されています。汚染物質の海洋への投棄による環境問題への影響は深刻です。

味は?

国内では室戸岬や甑島、富山湾、佐渡島、三浦沖、駿河湾に面する焼津市などの深層水が有名です。深層水は塩分濃度やその他のミネラルの濃度も表層海水より高い硬水であるため、そのまま飲むと、味はかなり塩辛く苦いです。そのため、市販されているものは脱塩処理をして塩分濃度を低くしたものです。あるいは、深層水から精製した塩分を使用したものもあります。

どんな深海生物が住んでいる?

Sea cucumber on the ground in the filipino sea December 20, 2009. 出典:123rf

深海の深層水の中には、アンコウやコンペイトウなどの深海魚が生息しています。オオグソクムシなどの節足動物もいます。センジュナマコやフジヤマカシパンなどナマコやタコ、イカ、貝類などの無脊椎動物もいます。

魚介類の養殖にも深層水を利用している?

以前は、北欧で魚の養殖に深層水を利用していましたが、深層水を採取すると入れ替わるのに長期間かかるため、環境への影響を考え、現在は採取せず、養殖にも利用されていません。日本海など内海の水深の深くない富山湾などであれば環境への影響が少ないため、アワビや牡蠣の養殖に深層水を使用しているところもあります。

地球温暖化や海面上昇、環境問題への影響は?

Spectacular river water caused by the melting of the Matanuska Glacier in summer, Matanuska Glacier State Recreation Area, just two hours from Anchorage in Alaska, USA. 出典:123rf

最近、大気中の二酸化濃度が増加したために地球温暖化が進行しています。それは、工業化により石油などの化石燃料を燃やしたことによります。人間のしわざで地球が温暖化しています。深層水は地球温暖化や海面上昇、環境問題へ、どのように影響しているのでしょうか?

気温の安定化に貢献している。

先ほども述べた通り、グリーンランド沖や南極海からできる深層水は低温で安定しています。しかも、海水の95%を占めるため、気温を下げる方に安定化するために役立っています。温暖化を抑制して、二酸化炭素による温室効果に対抗していますね。

氷河が溶けると海水面が上昇する。

基本的には、海面に浮いている氷山が溶けても海水面は上昇しません。しかし、南極大陸やグリーンランドなど陸上の氷河がとけて、海に流れ込むとそれが海水の体積を増やして、海面上昇につながります。過去100年間で約19cmも海水面が上昇しています。また、温暖化により海から供給される大気中の水蒸気量も増えるため、雨の量も増えます。そのため、豪雨が増えたり、台風の強度が強くなったりするため、河川の水位も上昇します。深層水への冷たい水の供給を増やして、気温を低下させるような緩衝作用となればよいのですが。地球上で起こることは何事でも、ある作用があると、それを和らげる緩衝作用があります。それで一定の周期で気候が安定しています。

プラスチックごみなどの環境問題。

海に投棄されたプラスチックが海底に沈んで、最近では深海一万メートルでもプラスチックごみが発見されています。深層水も汚染され始めています。特に、細かい粒子のマイクロプラスチックを深海魚が食べて、それを人が丸ごと食べると、人間もマイクロプラスチックを食べてしまうことになります。工業廃水や生活排水も最終的には深海まで届くので、普段から環境問題には気を使わなければなりません。

まとめ

深層水が出来るまでと、その特徴を調べてきました。冷たくて、きれいな水でした。地球の気候の安定化にも貢献していました。その、深海の深層水の中で暮らす深海生物たちもいました。地球温暖化で氷河が解けたり、プラスチックごみが深海まで沈んだりと、環境への影響も深刻でした。

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