大きさは違いますが、ドジョウはウナギやナマズとも似ていますね。
昔は水田や用水路の底のほうで、よくドジョウが泳いでいるのをを見かけることができました。ニュルニュルと泳いで、手ですくっても直ぐにつるっと逃げられてしまいます。
その生態や大きさ、寿命などを調べていきます。
ドジョウの生態

淡水魚で、コイ目ドジョウ科です。英語ではweather-loachです。鯉や鮒、金魚、タナゴと同じ仲間とは驚きです。
口ひげが10本あり、それで餌を探します。
鰓呼吸だけではなく、水面で口から空気を吸って腸から酸素を吸収する腸呼吸もできます。
色

茶褐色で斑模様がある個体が多いです。
ヒドジョウ
緋色のドジョウのことです。ドジョウは黒色の色素胞と黄色の色素胞を持っており、それが混ざって茶褐色になります。黒色の色素胞(メラニン色素)が減少すると白変種となり緋色あるいは黄色になります。
アルビノ

メラニン色素を合成するDNAが欠損し、メラニン色素が欠乏している個体のことをいいます。体色は白色です。虹彩などの色素も欠乏し、網膜の毛細血管が透けて見えるため、目が赤いです。
生息地

日本や台湾、韓国、中国大陸などの東アジアに分布しています。その、湖沼や池、河川、水田などの底のほうに生息しています。川底の砂利や泥の下に潜っていることもあります。
大きさ

細長い体型をしており、成長すると10cm~15㎝の体長になります。削っていない鉛筆の長さが17cmほどなので、それよりは短いです。

シマドジョウは小型なので6cmほどの長さまでしか成長しません。

餌
川底にいるイトミミズなどを食べます。
ペットや観賞魚として育てている方も多く、水槽の底に直ぐに沈んでいく顆粒状の餌も熱帯魚専門店などで販売されています。
寿命

野生での寿命は2年~5年です。淡水のアクアリウムなどでの飼育下では5年~10年です。
栄養価が高いため長寿の祝いの席にその料理が出されたり、お年寄りの演芸会で「どじょうすくい」が披露されたりと、なにかと長寿のシンボルとされています。
味

身が薄く骨っぽく、淡泊で、やや生臭いため、濃い味付けで料理されることが多いです。一番有名なのは、やはり、鶏卵やゴボウと一緒に割り下で煮こんだ柳川鍋ですね。ほかにも、どぜう鍋や蒲焼きがあります。いずれも、醤油で濃く味付けされています。
ドジョウとウナギの違いは?

どじょうはせいぜい15㎝ほどの長さで、口ひげが10本あります。一方、ウナギの成魚は1mほどの長さになり、口ひげがありません。大きさと口ひげ有無が違いです。また、ウナギは海洋の深海で産卵し、稚魚となり、河川に戻ってきて成長します。ドジョウは一生、淡水魚です。
また、うなぎは身が大きく食べ応えがあり、脂っぽく濃厚な味ですが、ドジョウは身が薄く淡泊です。
結局、違いは、
- 口ひげの有無
- 大きさ
- 海水、汽水、淡水を回遊するか、一生淡水か。
- 味
を見ると分かります。
ペットとしての飼育方法は?

家庭用の水槽で飼育できます。川砂利の中に潜ろうとするので、川砂利は薄めにひいたほうがいいです。また、岩や流木の下に隠れようとする性格があるので、岩や流木をインテリアとして置いてあげましょう。

どじょうの餌は底に沈むタイプなので、水面に浮く餌と違い、水が濁りやすいです。そのため、こまめに水を交換しましょう。
ドジョウを別の水槽に移しかえる時は、ソイルや川砂利と一緒に網ですくってあげると良いです。川砂利に埋もれているドジョウを探して、何匹いるかも確認しましょう。
水槽の立ち上げ

まずは川砂利を洗います。洗浄水の濁りがなくなるまで何度も繰り返して洗います。

水槽に良く洗った川砂利と、カルキ抜きをしておいた水を入れます。

熱帯魚専門店で買ってきたドジョウを袋のままつけて水合わせをします。2時間ほどたって温度が安定したら、袋を開けて、ゆっくりと水を混ぜて合わせていきます。

エアレーション用のストーンを入れて立ち上げが完了です。
混泳はできる?

小型の金魚やメダカなどの小魚となら混泳できます。どじょうは基本的に水槽の底のソイルの上にいて、小魚たちは水中を泳いで、棲み分けをしています。時々、どじょうは水面まで飛び跳ねてきます。
値段

ヒドジョウやシマドジョウは熱帯魚専門店で300円~500円で販売されています。
アルビノのドジョウは2000円前後で販売されています。
水族館で見れる?
森の中の水族館(山梨県立富士湧水の里水族館)ではマドジョウとシマドジョウ、ホトケドジョウを富士山の湧水で育てていて、見ることができます。
他にも、栃木県なかがわ水遊園や新潟市水族館マリンピア日本海、アクアマリンふくしま等で見ることができます。
まとめ

生態や色、大きさ、寿命、値段などにつて説明してきました。栄養価が高く、料理としては柳川鍋としても有名です。うなぎとは大きさや口ひげの有無などが異なりました。飼育する際の水槽の立ち上げ方や、混泳できるかについても説明しました。