旬の時期では太陽にあたる時間が少ない中で一生懸命育っていますので、ほうれん草自身が頑張ったあかしである「甘み」がたっぷり出ています(^^♪ただ茹でるだけでも良し、お鍋の共としてもOK、炒めてもおいしい、使い方のバラエティが多い野菜なので、ぜひどんどん活用しましょう♪英語ではSpinachで、漢字では菠薐草と書きます。どんな植物なのかや、食べる動物はいるのかも調べていきます。
どんな野菜?生態と豆知識

ほうれん草はヒユ科の植物です。
収穫するなら“午後2時のほうれん草”という話があるそうですよ。これは朝からたっぷりの日光を受け、午後2時頃には栄養がたっぷり! その頃収穫したほうれん草が味も栄養価も一番だと言われているそうです。育てておられる方は、ぜひ一度午後2時に収穫し、味を比べて見て下さい☆
原産地。
中央アジアから西アジアにかけてが原産地です。そこからヨーロッパ方面に西洋種が広がり、中国方面に東洋種の栽培が広まりました。
大きさ
成長すると35cmほどの長さになります。茎葉の長さが20cm~30cmで、重さが200gのほうれん草が出荷されます。

東洋種は葉が薄くて切れ込みが深く、付け根が赤みを帯びています。西洋種は葉が厚めで丸みを帯びています。ほうれん草の葉の付き方をよく見てみると、下の葉が葉柄が長く広がっています。冬の寒さに耐えながらも、どの葉にもしっかりと日光が当たり養分を蓄えられる仕組みになっているとか☆葉の長さや広がり方、大きさにもちゃんと意味があるんですね(^^)
値段。
スーパーでは一袋200gで販売されています。季節や出荷状況などによって異なりますが、一袋100円~200円ほどです。安い時と高い時ではずいぶん開きがありますね。
旬と美味しい季節。
最近では品種を変え、通年出回っていますが、本来ほうれん草の旬は11月~3月なのです。涼しい気候が好きなので、冷え込む冬が一番の旬なんだそうです☆ この時期のほうれん草は、葉の緑が濃くツヤがあり、夏の時期に比べると味も濃く甘みが増し、栄養価はなんと2倍以上になるのだそうですよ♪
今日は「おいしいほうれん草の見分け方」をご紹介します。
スーパーなどの売り場で見かけるほうれん草といえば、たいていが3~4束の下の方がぐるっと縛られていて透明フィルムに巻かれて販売されています。だからニンジンやジャガイモとちがって、ほうれん草そのものに触れてみるということができないのが難点なんですよね…。でもフィルムの上から「目で見る」だけでも、おいしいものを選ぶことはできます。まずは、大きすぎるものは避けてください。大きすぎるというのは、「葉1枚1枚がやたら大きいもの」と「背が高すぎるもの」ということです。野菜はついつい大きいものの方がお得な気がしてしまいますが、大きすぎるほうれん草は収穫が少し遅かったりギリギリすぎたりしたものが多いので、茎や葉がぶ厚くてかたいんです!中には、しっかり茹でても茎のところの「芯」がやわらかくならないものもありますので、注意しましょう。次に見るポイントとなるのは、「茎の下のほう」です。ほうれん草というのは色がしっかりしているので、葉の部分を見ても「傷み」とか「劣化」が見つけにくいですよね。茎の下のほうなら薄い緑色ですので、新鮮じゃないものや気候のせいで傷んだものは、黄色くなったり茶色がかったりします。見るポイントをまとめると、「葉がぶ厚すぎないか、全体が大きすぎないかを見る」→「茎の下のほうを見て、新鮮さを判断する」ということですね。
保存方法
野菜は、スーパーなどで常温販売されているので、そのまま常温保存しても良い気がしますよね?でも、ほうれん草の場合は、買ったらすぐに冷蔵or冷凍保存するのがオススメです(*´∇`*)
常温の場合。
ほうれん草の常温での保存は、季節・室温にも寄りますが、おおむね2~3日程度です。すぐにシナシナになってしまいますので、常温で保存しなければ行けない状況では、早めに常備菜として調理して食べてしまいましょう!
冷蔵の場合。
ほうれん草の冷蔵での保存期間は、約1週間程度です。新聞紙やキッチンペーパーのように、湿度を保てるもので包み、ラップやビニール袋に入れて冷蔵庫で保存すると、保存期間が少し延びますよ♪その時、新聞紙等を濡らし、冷蔵庫内に立てて保管すると尚良しです☆ラップ等は、ほうれん草が呼吸できるように、ゆるく包むことだけ注意してくださいね!
冷凍の場合。
ほうれん草を冷凍保存する際は、保管期間は大体1ヶ月程度です。茹でて絞っても、生のままでも可能です。冷凍用の保存袋に入れ、冷凍庫で保存しましょう。使いやすいのは、使いやすいサイズにざく切りして、保管することがよいですが、切らずにそのままでも冷凍可能ですよ!生でも、茹でても、冷凍保存できます。茹でる時間がないけど、すぐに使う予定もない…というときには、そのまま生で冷凍庫にいれてしまいましょう!
解凍方法。
自然解凍の場合温度や量にもよりますが、冷蔵庫に移しおおよそ2時間程で解凍できます。常温で自然解凍すると少し水っぽくなる為、冷蔵庫での解凍をオススメします。味付け後の小分け冷凍など調理済みの場合は、常温解凍でもあまり味が落ちず美味しくいただけます。お弁当にそのまま入れてもお昼頃には解凍されますので、作り置きしておくとホント便利です♪電子レンジで解凍する場合は解凍キーか300Wで5分程度、加熱解凍をして下さい。解凍が弱いようであれば、様子を見ながら時間を追加して下さいね☆多少水分がでるので水切りしをしてからお皿へ。お醤油と鰹節をかけシンプルにいただけば、ほうれん草の味わいも引き立ちます(^^)。解凍と加熱調理をいっぺんに済ませたい!!という方は、凍ったほうれん草に麺つゆをかけ、電子レンジの500Wで1分程度加熱すれば、あっというまにおひたしができちゃいますよ♪いい具合に味がしみてくれるので、もう一品欲しい時にすぐ作れて便利ですよ☆。バターを入れて加熱すれば、ソテーにもなります。解凍せずに冷凍のまま調理することも可能です☆炒め物やシチューにそのまま入れられるので、時短料理に最適です。生で冷凍したものも、そのまま炒め物やスープにいれるなどの加熱調理は可能ですが、やはりえぐみが残りますので気になる方は解凍後一度軽く下茹でしてから、調理する事をオススメします。
味

シュウ酸が含まれるため生で食べると多少えぐみがあります。水につけて、あく抜きすることは重要です。最近はシュウ酸が少ないサラダ用ほうれん草も市場に出回っています。こちらだと苦くないです。加熱すると甘みも出てきます。特にバターでソテーすると、さらに甘みが増しますね。
匂い。
葉の部分の青臭さと、根っこの部分のすっきりとした苦みのあるような匂いが混ざっています。
食べ方。
基本的に生で食べることはできません。シュウ酸というえぐみ成分があり、口当たりもが悪くあまり美味しくないですし、摂取しすぎると尿路結石の原因になると言われているからです。必ず下茹でしアクを抜いて下さいね☆下茹でする時に、加熱しすぎると栄養価が流れて出てしまい、またシャキッとした歯ごたえもなくなるので、茹で過ぎないのがポイントです☆下茹で後は、おひたしやナムルなどの冷たい副菜はもちろんの事、炒め物やスープなどの暖かい料理も◎ピューレにして小麦粉に混ぜれば、ほうれん草のパウンドケーキもできますよ(^^) 鮮やかな緑がキレイ♪栄養満点スイーツができます。肉や魚のソテーに付け合せれば彩も豊かになりますし、ほうれん草が肉や魚のエキスを吸ってとっても美味しいですよ~。
切り方。
5㎝くらいの長さに切りそろえ、おひたしや炒め物、キッシュなど☆短めに切って、白和えや茶わん蒸しに入れても美味しいですよね(^^) みじん切りにして餃子のタネに加えても◎ほうれん草嫌いの子供も喜んで食べてくれますよ。またフードプレッサーやすり鉢などでピューレ状にし、ポタージュに混ぜたり本格的なインドカレー、ケーキなど入れても美味しくいただけます。
レシピ(作り置き以外)
キッシュや白和えを紹介します。
ほうれん草のキッシュ風
材料
- ほうれん草1/2束
- ベーコン
- 卵3個
- 牛乳50ml
- 粉チーズ大さじ3
- ニンニク一片
- 塩少々
作り方
- ほうれん草は塩を加えた熱湯に入れ、固めに茹でて水にさらします。
- 水気をよく絞って長さ4㎝に切る。
- にんにくはみじん切りにする。
- 卵、牛乳、粉チーズを合わせ卵液を作っておく。
- スキレットを熱しオリーブ油を温めたらにんにくとほうれん草を入れ軽く炒める。
- 卵液を入れ、ふつふつと表面が泡立ってきたら火を止め、オーブントースターに移します。
- こんがりと焼いたら出来上がりです♪
卵がふわふわ、ににくの風味とほうれん草が甘くておいしい一品です。
オーブントーターに入れる前にチーズを乗せても美味しいですよ☆
ほうれん草の白和え
材料
- ほうれん草1束
- 豆腐1丁
- にんじん、こんにゃく
- 調味料
- 砂糖大さじ1
- 薄口しょうゆ大さじ1
- 塩少々
作り方
- 豆腐は水切りをする。
- ほうれん草を下茹でし、水気をよくきっておく。
- にんじんは細切りにし下茹でする。
- こんにゃくは湯通ししておく。
- ボウルに豆腐を入れ、泡だて器で滑らかになるまで混ぜる。
- そこへ調味料を入れ混ぜ合わせ、ほうれん草、にんじん、こんにゃくを加える。
- 混ぜ合わせたら出来上がりです。
ほうれん草の甘さと大豆のうまみ、素材を生かした味付けが体に優しい一品です。
餌として食べる動物はいる?
アクアリウムで育てているレッドビーシュリンプに餌としてほうれん草を与えます。水草よりも食いつきがいいです。ほうれん草にはシュウ酸が含まれるため、ほとんどの動物が食べません。人間は茹でて調理してシュウ酸の量を減らすことができる為、食べることができます。ほうれん草を食べるのは人間と海老くらいですね。猫も匂いを嗅ぐ程度です。茹でたものなら食べることもあります。蝶々など昆虫も寄ってきます。
植物園で見れる?
東京都板橋区にある赤塚植物園の中に農業園が開園しました。そこでほうれん草を栽培しており見ることができます。農作業や料理をすることのできる体験型の農業園です。
かわいい花や季語は?
白くて小さい可愛い花がかたまって咲いています。ほうれん草は春の季語です。花言葉は「健康」や「活力」です。確かに、食べると元気が出て健康になれそうです。ここで俳句を一句。「モフモフの 夢が広がる ほうれん草」
まとめ
ヒユ科の植物でした。旬の冬の季節のほうが美味しく栄養価も高かったです。収穫する時間も栄養に関係していました。キッシュや白和えもおいしそうでした。花の白くて小さくて可愛かったですね。シュウ酸を含むため、食べる動物は人間と海老くらいでした。