最近では,、フクロウはペットとしての人気も高いです。もこもこした羽毛にくりくりと動く目。一つ一つの動作がかわいくて、ぜひ、おうちにお迎えしたい!そんな風に思われるかもしれません。私自身、フクロウやミミズクが大好きで、できるなら長く一緒に暮らしたい……。そこで気になってくるのが、寿命です。どのくらい生きるのか?今回はその寿命に関するあれこれを紹介します。
寿命は?
フクロウには大型、中型、小型という大きさの区別があり、だいたいはそれで寿命をわけられます。大きさの区別は体長や体重によってきめられているようです。もっと厳密にいうと、種類によって違うので、種類による違いは下のほうの項目で説明しますね。ここでは簡単に説明しますが、一般的には、
- 小型種は、10年から15年。
- 中型種は、20年から30年。
- 大型種で、40年前後。
と、言われています。もちろんこれは健康にすくすくと育っていった場合で、悲しいことではありますが、途中で病気をしてしまったりして、短くなることもしばしば……。逆に、もっと長くなったりすることもあるようです。どの大きさでも自分の人生の一角を担ってくれるパートナーになること間違いなしですね。
どのくらい長いか想像してみると…
想像してみると、小型なら成人したときに飼い始めたら三十路を超えるくらいまで、中型ならおなかの出っ張りが気になり始めるころまで(そんな風にならないようにしっかり運動していきたいものです)、大型だとそれこそおじいちゃんおばあちゃんになるまで。もし私がメンフクロウとともに暮らしたなら、今から30年後どうなってるのか……自分はしわしわになって、そばにメンフクロウがいて……。ちょっと悲しい想像もしかけましたが、その頃にも一緒にいてくれるという想像をした途端、「幸せ!」なんて思ってしまいました。フクロウの健康にも、自分の健康にも気を配って、お互いによりよい生活をしていきたいですよね。
どうして長いの?
フクロウは私たち人間や、ペットとしてポピュラーな犬、猫などの哺乳類と異なり、鳥類という分類に入ります。鶴は千年、亀は万年なんていう言葉もあるくらいですから、鳥類そのものが長生きな種類なのだと考えていいでしょう。少し難しい話になってしまうので、かいつまんだ結論だけいうと、鳥類は遺伝子的にエネルギーの使い方が上手なのです。エネルギーの使い方が上手だと、とりこんだエネルギーをそのまま生きることに無駄なく使うことができるので、その分長く生きられるというわけですね。
エネルギーの上手な使い方の秘密
そのエネルギーの使い方についてさらに調べてみると、ミトコンドリアというもの話になってくるのですが……。正直私はちんぷんかんぷんでした。むむむ、フクロウのためにもっと勉強しなくては……!もちろん、野生になってくると天敵がいたりして話は異なってきます。野生になると、寿命がどのくらいか調べるのも大変ですしね。フクロウの話からは少しそれるのですが、ペットとして安全な場所で飼育されているオウムの中には100年以上生きた子もいます。みなさんも、どこかでそんな話を聞いたことがあるかもしれません。鳥類の中でも小型なオカメインコでも15年以上生きる場合もあります。私の実家ではオカメインコを飼っているのですが、確かに長生きだなぁという印象があります。セキセイインコも飼い方によっては10年前後生きます。それではいよいよ、大型、中型、小型のフクロウ、ミミズクに分けて寿命を調査してみましょう。
大型はどのくらい?
大型種というと、体長が60cm以上にもなるもののことを指します。例えば、目の周りのバウムクーヘンのような模様が特徴的なカラフトフクロウや、メガネフクロウなどがいます。大型は大体40年前後生きるのですが、種類ごとに見てみるとどうなのでしょう?まずはバームクーヘンのようなカラフトフクロウから。
カラフトフクロウの寿命は飼育下で30年~40年前後です。メガネフクロウの飼育下での寿命は30年~40年前後です。寿命が長いことで有名です。やっぱり大型になってくるとこのくらいの長さみたいですね。また、個体によって50年や60年生きたりする子もいるみたいです。大事に育てたいです。
中型はどのくらい?
中型種というと、体長が30~40cmくらいのものを指します。例えば初心者向けといわれるモリフクロウや、お面をかぶったような顔をしたメンフクロウがいます。中型種は20~30年くらいの寿命と言われていますが、種類ごとに見てみるとどうなのでしょう?モリフクロウの寿命は飼育下で15年~20年です。
メンフクロウの飼育下での寿命は15年~20年です。アカアシモリフクロウの寿命は飼育下で20年~30年となります。シロフクロウの飼育下での寿命は25年~30年です。
かなり人気です。
ワシミミズクの種類のミミズクの寿命は飼育下で25年~30年です。アメリカワシミミズクやベンガルワシミミズクも同様です。モリフクロウとメンフクロウは若干小型寄りなのかな……?などと思いつつも、やっぱり長いなぁとしみじみしてしまいます。
小型はどのくらい?
フクロウの中で小型種というと、大体体長が20cmくらいのものを指します。例えば、掛川花鳥園のポポちゃんでおなじみのアフリカオオコノハズク(オオなのに小さい)や、コロッケのような姿形をしたスピックスコノハズクがいます。小型種は10~15年くらいの寿命と言われていますが、種類ごとに見てみるとどうなのでしょうか?アフリカオオコノハズクの寿命は飼育下で10年~15年です。ヨーロッパコノハズクも同様に10年~15年です。スピックスコノハズクの寿命は飼育下で7年~10年です。
アオバズクの寿命は7年~10年です。野生での寿命となります。アナホリフクロウの寿命は10年~15年です。
コキンメフクロウの寿命は飼育下で10年~20年です。小型の種類ごとの寿命を見てみると、飼っている人が多いからか寿命の年数にばらつきが出てきます。しかし大体は10~15年あたりの範囲におさまっているようですね。飼育するさいは、長い付き合いになります。
まとめ
フクロウの寿命は体の大きさによって異なることが分かりました。
- 小型は10~15年。
- 中型は20~30年。
- 大型は30年前後。
それぞれの寿命を紹介してみましたが、やっぱり寿命は長いですよね。ポピュラーなペットたちと比べて長生きなことに、驚かれたかもしれません。最後にはなりますが、フクロウを飼うときは長い年月ともに過ごすことを考えて、自分の体や身の回りの環境を整えてお迎えしましょう。