この記事には広告やプロモーションが含まれています。

フクロウの鳴き声には種類があった!!この声はどんな意味?

フクロウやミミズクの鳴き声というと、どんな音を思い浮かべますか?夜の森の中、どこからともなく聞こえてくるような、「ホーホー」という声。私はそんな感じを思い浮かべます。けど、本当に鳴き声ってそれだけなんでしょうか?ちょっと気になりますよね。調べてみると、どうやらその声の種類によって違う意味を表したりしているようです!今回はそんな声に迫ります。

鳴き声をご紹介

A tawny owl sits on a branch of a tree. 出典:123rf

ではまずスタンダードな「ホーホー」という鳴き声から探っていきます。

ホーホー

Snowy owl outdoors in nature. 出典:123rf

まずはよく聞くフクロウの鳴き声から。

遠くのほうから「ホーホー」って鳴いているのが聞こえますか?姿が見えないからこの声を聞いてもなんの声かわからなかった、なんて人もいるかもしれません。実はに聞こえるこの声、フクロウやミミズクたちの鳴き声だったんです。動画の投稿者さんは「ホーホーゴロスケホーホー」という擬音でこの音を表現しています。ゴロスケというのもなんだかとてもかわいいですよね。もう一つネット上の動画を紹介しますね。

こちらは「ホーホー」というよりは、「ホッホッホッ」と短く連続で鳴いているような感じでしょうか。見ていると背中を小刻みにゆらして鳴いているのがわかります。餌のひよこをもらえてご機嫌なのかな?とってもかわいいですね。この「ホーホー」という鳴き声なのですが、やはり夜によく聞かれるもののようです。

オスとメスの違いと意味

二羽のメガネフクロウ

でも実はこの鳴き方はオス特有のものなのだとか。オスには「喉袋」があり、それを膨らませたり縮ませたりしながらあの「ホーホー」という鳴き声を出すのだとか。その鳴き声は、なんと2km先までも響くのだそうです!対してメスにはこの喉袋はなく、短く「ホッホッホッ」と鳴くくらいです。鳴き声が届く範囲も大体100mくらい先までなのだそうです。野生では、オスが鳴くとメスがそれにこたえるように鳴くのだとか。こんな意味があったとは、とっても素敵ですね。

この声の意味は餌鳴きだった!

アフリカヒナフクロウ

餌鳴きというのは、ヒナが親鳥に餌をねだるときの鳴き声です。野生の場合は、大人になるにつれてそういった鳴き声をすることがなくなるようですが、人に飼育されている場合は大人になってもそういった鳴き方をするのだとか。結構大きめの声なので、動画を開くときは音量に気を付けてくださいね。

Barn owl (tyto alba) in an old barn in gelderland in the netherlands. 出典:123rf

こちらはメンフクロウの餌鳴き。

なんというか、猛烈に餌ほしいです!というのが伝わってきますね(笑)フクロウの中でも比較的鳴き声のトーンが高いので、そう思うのかもしれません。

出典:PIXTA

対してこちらはアフリカオオコノハズクの餌鳴き。

録音環境の違いもあるかもしれませんが、くぐもった鳴き声であることがわかります。動画の中にセリフが埋め込まれていることもあって、なんだかフクロウと会話しているみたい。でも実際、フクロウってこうやって何かを訴えているんですよね。

聞いていると・・・

Little owl, Athene noctua. Young man perched on his usual innkeeper next to the nest. 野生のコキンメフクロウ
出典:123rf

余談ですが、写真撮影をされている方が、「フクロウがどこにいるのか耳を澄ませていると、だんだんと鳴き方で何を話しているのかわかるようになってくる。」というようなことをおっしゃっていました。日常生活には必要ないかもしれないけれど、そこまで私も極めてみたい…!もっともっと知りたい!そんなことを思わせてくれた言葉でした。

威嚇の意味を込めている

餌をねだるかわいい(?)鳴き声もあれば、自分の縄張りを主張するときなどの威嚇の鳴き声もあります。フクロウと仲良く暮らしていく中で、あまり聞きたくはない鳴き声かもしれませんが、やはりそこは人と鳥。相容れぬ種族の違いがあるからこそ、意思表明があることをきちんと知っておきたいですね。まずはユーラシアワシミミズクの威嚇の動画から。

出典:PIXTA

こちらも大きな声で鳴きますので、視聴する際には音量に気を付けてくださいね。

こういう風に羽を広げて自分の姿を大きく見せながら、「ギアアアア‼」と鳴きます。また、威嚇の行動として、くちばしを大きく広げる、というのもあるようです。こういう動作をされたときは、下手に近寄らず、いったんひいたほうがいいでしょう。ほかにも、くちばしを鳴らして威嚇する、という行動もあるようです。次はアカアシモリフクロウの鳴き声です。

ヒナの頃は鳴き声よりもくちばしを鳴らすほうが多いのかな?というのが私の感想です。もしこんな風に威嚇されたら……。かわいい!かわいい!なでころがしたい!とはやる気持ちを抑えながら、ぐっと我慢するのが大変そうです(笑)。「ギャー」「ピイイ」もある?!

ほかにはどんな種類がある?

意味はちょっとわからないけれど、ほかにも面白い鳴き声があったのでご紹介しますね。鳴き声がホーホーだけじゃないのがよく分かると思います。こちらはお店の動画。

「ピイイイイイ」と鳴いたり、「ギャー」と鳴いたりしています。撫でられてうっとりしている表情も素敵ですね。

White Faced Scops Owl. Cute Animal. Ptilopsis Leucotis. face owl. Northern White-faced Owl. Bird with beautiful eyes. 出典:123rf

こちらはカフェにいるアフリカオオコノハズクの鳴き声。

動画のコメントにも「怪獣の鳴き声」みたいとある通り、確かに怪獣っぽいかも(笑)体をゆらゆらと揺らして、こちらの様子をうかがっているのでしょうか?

聞きたい時は?

出典:123rf

いかがでしたか?かわいい鳴き声もあり、ちょっと怖い鳴き声もあり、いろいろな声を楽しんでいただけたかなと思います。控えめに鳴くだけでなく、大きめの声で鳴いたり、そういう鳴き声がフクロウのどんな気分を表しているのかもっと深く知れたらいいですね。

Couple of spotted owl on a tree caressing each other. 出典:123rf

私のフクロウの鳴き声おすすめスポットはやっぱり花鳥園です。大きなホールの中に響き渡るいろいろな鳥の鳴き声の中に耳をすませてみると、時折フクロウの大きな鳴き声が響き渡ります。「どこにいるのかな?どの子が鳴いているのかな?」と、園内を探し回るのが、とっても楽しいんです!また、鳴いているところを実際に見ることができるのもおすすめの理由の一つです。体を震わせながら声をあげているところを見ると、「フクロウに出会えた!」という喜びが深く実感できますよ。それにしても、これだけたくさんのフクロウの鳴き声を聞いていると、ワンリンガルならぬフクリンガル(この字面だけでなんだかもう幸運をくれそう)がほしくなっちゃったりして(笑)フクロウを見かけたら、ぜひその鳴き声にも耳をすませてみてくださいね。

仲間の生き物たち

  • アカアシモリフクロウの魅力!人に慣れやすい? ふわふわもっこもこの羽毛、愛らしさと鋭さのつまったくりくりと動く瞳、その上にふさっと生える羽角、静かに空を飛ぶ翼、たくさんの魅力があります。今回は、「足」にある特徴から名前をつけられたフクロウについて紹介しますね。それはずばり「アカアシモリフクロウ」(英語ではRufous-Legged […]
  • キャビアだけじゃない!チョウザメの実態は?自分で飼育,養殖できる?! チョウザメ(英語ではSturgeon)というとキャビアが思い浮かぶけど、あれ実はサメじゃないってご存知だろうか?今、日本で養殖も盛んになってきているが、家の水槽でも飼えるの?なんならキャビア採れるの? 生態は? Sturgeon underwater. wildlife. wild […]
  • 希少!プレーリードッグをペットにしたい!値段や販売所、選び方は? 数十年前はどこのペットショップいっても3~5万円前後で購入できたプレーリードッグですが、輸入規制がかかり、今では激レアになっちゃいましたね。それでも飼ったことがある方は、何としてでも入手ようとしてしまうような魅力的な生き物です。そんなリピーター率の高いペットの魅力とともに、値段、販売しているところ、選び方についてご説明いたします! そもそもどんな生き物? 出典: […]
  • 「ホシバナモグラ」珍獣の王!その外見と生態!日本の動物園で見れる? 「動物」というと、僕たちは自分の生活の身近にいる動物たちをイメージする人が多いと思います。それはペットの犬や猫だったり、普段食べている牛や豚だったり、時折山から人里に出てくるサルやクマ、動物園の人気者のライオンやゾウ。みな馴染み深く、そして多くの人が、「かわいい」とか「かっこいい」いう風に思うでしょう。しかしこの地球には、そんな「可愛い」や「カッコイイ」からは程遠く、「本当 […]
  • ニホンイシガメは在来種の亀。生態や寿命は?なつく? 亀が登場する童話は「浦島太郎」などたくさんあります。それはニホンイシガメのことでしょう。また、その生態や生息域、ゼニガメの見分け方、飼育方などに加えて、生息数が減少している現状なども調べていきます。まずは、生態から調べていきましょう。 生態 イシガメ科です。 英語ではJapanese-pond-turtleで、漢字では日本石亀と書きます。一番わかり […]