ヒョウモンダコ

私は海の近くに住んでいるのですが、先日、漁協へ行くと「ヒョウモンダコを見つけたら触らずにご連絡ください。」というポスターを見かけました。

はて?ヒョウモンダコとはなんだろう?

ということで、今日は猛毒も持つヒョウモンダコをご紹介しましょう。

ヒョウモンダコにご注意ください!

ヒョウモンダコが持つ毒にはフグと同じような毒が含まれています。加熱しても分解されません。

危険と知らずに普通に食べてしまったり、咬まれたりしたらすぐに病院へ行きましょう。間違っても毒を口で吸い出そうとはしないで下さい。

また、ヒョウモンダコを見つけても、素手ではさわらないようにしてください。

もし、ヒョウモンダコを見かけたら、各市町村の水産課などの窓口に情報提供をしましょう。

そもそも、見たことのない生物は触ろうとしてはいけません。

小さい変わった色をしたタコを見たら触りたくなるかもしれませんが、大変危険なので海遊びをする前にしっかり勉強しておいた方がよさそうですね。また大人も子どもから目を離さないよう気を付けましょう。

ヒョウモンダコの生態

ヒョウモンダコは軟体動物の一種です。

体長は10cmほどの小型のタコです。他のタコと同様に体色を変化させることが出来ます。

他のタコと同様に肉食性で、カニやエビを捕食しますが、捕まえられるならば魚類も食べます。

ヒョウモンダコの擬態

岩礁に擬態しているヒョウモンダコ

普段は岩や地面に擬態しているため、茶色い体色をしていますが、攻撃を受けると一気に黄色へと変色し、青と黒のヒョウ柄が現れます。自分には毒があるぞと周囲に伝えているのです。このヒョウ柄模様からヒョウモンダコという和名が付きました。

オオマルモンダコ

ヒョウモンダコの仲間にオオマルモンダコがいます。

英語では、Blue-Ringed-Octopusといいます。確かに、体の模様が青いリングのように見えます。

オオマルモンダコ

母の愛が大きいヒョウモンダコ

ここからが泣ける話。みなさん、ハンカチのご用意を。

秋の終わりごろメスは一生に一度だけ卵を50個ほど産みます。産むとすぐにその卵を触手で抱えます。この状態が6か月間続き、この間メスは食料を取らず、卵が孵化するとメスは体力を使い果たして寿命を終えます。

すごすぎません!私なんて息子がお昼寝中、必ずおやつを食べますよ。子どもたちのためにここまで出来るなんて。

そして、幼生は次の年には成長し、産卵が出来るようになります。

ということは、母が一生懸命守った中の、メスの子は次の年には母と同じ運命をたどるのです。。。切なすぎますね。そうやってヒョウモンダコは生き延びてきたのですね。

ヒョウモダコに天敵はいるの?

猛毒を持つ、ヒョウモンダコですが、実は天敵がいます。それはコウイカ。まさかのイカ!!

コウイカはヒョウモンダコ等が持つ毒に強い耐性を持っています。

ヒョウモンダコの生息地は?

ヒョウモンダコは熱帯や亜熱帯の海の浅瀬に生息していて、日本では沖縄や九州あたりでしか見かけませんでした。ですが、地球温暖化の影響で生息地がどんどん北上しています。

現在、四国、山口、島根、鳥取、兵庫、京都、福井、大阪、和歌山、三重、静岡、神奈川、千葉など目撃例が増えてきています。

昔は、沖縄の海に遊びに行ったら気を付けよう!と言った生物だったのが、現在では千葉まで伸びてきているのにはとても驚きますね。地球温暖化がいかに進んでいるかがよく分かります。

ヒョウモンダコは食べられる?

ヒョウモンダコはフグと同じように毒の部分を取り除けば食べられます。しかし、普通のタコの同じ味だそうです。

だったらもっと大きい普通のタコを食べたいですよね。

ヒョウモンダコは飼育出来る?

ヒョウモンダコは小さく綺麗なタコなので、好んでペットとしてアクアリウムで飼育する人もいるそうです。

ですが、猛毒を持っているということはお忘れなく。また、ゴム手袋をして触ろうとする人もいるそうですが、これは大変危険です。タコの歯はとても強く鋭いので、ゴム手袋を破る可能性もあるからです。

単独飼育が好ましく、飼育する際の水温は20℃から28℃くらいと広範囲ですので25℃に合わせておくと良いようです。

最後に

私はポスターを見た際、ここまで危険な生物とは知りませんでした。

そして夏には小さい息子を連れて海水浴へ出かけます。

見かけないことが一番いいですが、見かけてしまったらすぐさまその場から離れ、漁協か水産課などへ連絡しようと思いました。