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ジュゴンは日本では沖縄にいたが絶滅?港湾開発が原因?生態など

哺乳類カイギュウ目のジュゴン(英語ではDugong、漢字では儒艮)です。海の牛と書いて海牛です。色々と話題の多いです。また、絶滅危惧種となっています。日本では沖縄にのみ生息していましたが、絶滅との情報も!その生態や生息域、マナティーとの違い、絶滅危惧種となる理由などについて調べていきます。また、飼育している水族館も!

生態について

海面付近を泳ぐ 出典:PIXTA

海中にいて、頑張ると、最大の潜水時間は6分ほどです。普通は、1分半ほどの潜水をします。深さは最大で水深30mほどまで潜れます。普通は、水深12mくらいまで潜ります。ゾウアザラシは2時間ほど潜水できます。水深1700mくらいまで潜れます。ジュゴンとくらべると、ゾウアザラシの潜水は凄いです。普通は、ジュゴンは時速3kmほどでゆったりと泳ぎます。急ぐときは時速20kmほどで泳ぐこともできます。

生息地。

sea cow dugong while swimming on sea surface. 出典:PIXTA

沖縄やフィリピン、オーストラリア大陸周辺の沿岸部から、インド洋周辺のインドやペルシャ湾、ソマリア半島、マダガスカル島周辺の沿岸部に生息しています。かなり広範囲に生息しています。おおざぱにいうと、オセアニアの海域周辺です。

大きさ

ジュゴンは大きい個体になると、体長が3mほどになります。また、体重は450kgほどになります。人間の女性の体重は平均して50kg程度なので、女性9人分の重さです。かなり大きいです。海牛と呼ばれるのも納得です。

餌について。

dugong from the bay of Mars Mubarak Dugongo. Sea Cow in Marsa Alam. Marsa Mubarak bay. 出典:123rf

植物食です。上の画像のように、海底の海草を食べています。海藻を食べてこんなに大きくなるんですね。水族館などの飼育下では、海草に加えて、レタスなどの野菜も食べています。

寿命

ジュゴンは長生きで、寿命は70年ほどです。水族館などの飼育下では33歳という記録があります。やはり、自然の中で生活する方が長寿ですね。

鳴き声

インドネシアのアロール島で撮影された動画です。「キューキューグルグル」と鳴きながら、スキューバダイビングをしている人たちに近づいてきています。水中に甲高く響いています。

ダイバーに興味津々で寄り添って泳いでいて可愛いですね。水草を咥えて泳いでいます。にっこりと笑っているような表情です。

ジュゴンとマナティーとの違いは?

manatee close up portrait underwater in crystal river. 出典:PIXTA

上の画像はマナティーです。口の形が少し違います。ジュゴンのほうが少しノペーとしています。マナティーはカリブ海沿岸やアフリカ西海岸に生息しています。なので、生息域が違います。また、マナティーは大きいものになると1トンを超えます。ジュゴンは450kgほどなので、種類にもよりますが、マナティーのほうが大きいです。ジュゴンの尾びれは、三角のような形をしています。一番の違いは尾びれの形です。

マナティーの尾びれ 出典:PIXTA

上の画像のように、マナティーの尾びれは丸みをおびて、しゃもじのような形をしています。

絶滅の危機!その原因は?日本では?

その理由を考えます。先ほどの述べた通り、ジュゴンは海藻を食べています。地球の環境変化により、海中の海草が減少しています。また、生息域である沿岸の工業化などの開発や生活排水によっても、海草が減少しています。沖縄の辺野古大浦湾は藻が多く、餌場でした。沖縄の沿岸部の港湾開発により海藻が減少しています。そのため生息数が、沖縄では急激に減少していました。最近では、沖縄周辺ではジュゴンが確認されていません。沖縄では絶滅したと考えられています。環境問題や開発などにより、餌となる海草が減ってしまったことが原因で、ジュゴンは絶滅の危機となっています。同じカイギュウ目で絶滅してしまった動物には、ステラーカイギュウもいます。

目撃情報。

大航海時代の16世紀ころ、ポルトガルやスペインの船員さんたちが、ジュゴンを人魚と見間違えました。それがジュゴンの人魚としての目撃情報の始まりです。デンマークのコペンハーゲンには人魚の像があります。これもジュゴンの見間違い?南極海近くでの、未確認生物の人魚あるいはヒトガタニンゲンの目撃情報というのもあります。

スキューバダイビングで見れる?

出典:PIXTA

フィリピン沿岸の海などでは、スキューバダイビング中にジュゴンを見れることもあります。人懐っこいので、近づいて見ることができます。スキューバダイビングで見るのは夢ですね。ぜひフィリピンなどの海に海外旅行に行きましょう。

なつく?

ブスアンガの海でのスキューバダイビング 出典:PIXTA

先ほどの、アロール島での動画のように、海藻を食べていたジュゴンも人懐っこくダイバーにスイスイと泳いで近づいてきます。嬉しそうにダイバーの周囲を泳いでいました。草食動物でもあるため、野生のジュゴンでもなつきます。

ペットにできる?

ジュゴン オーストラリア モートン島 出典:photolibrary

ジュゴンは世界中でも、四つの水族館にしかいません。それほど生息数が減少しており、絶滅危惧種となっていて、個人では入手できません。また、鳥羽水族館ほど巨大な水槽は個人では用意できないです。そのため、個人でペットとできません。

見ることのできる水族館は?

鳥羽水族館で見ることができます。ジュゴンの長期飼育世界記録も達成しています。ぜひ、近くにお立ち寄りの際は、ジュゴンを見に行きましょう。

まとめ

カイギュウ目のジュゴンでした。生態としては、草食で海藻などを食べていました。やはり、地球の環境問題や沿岸の開発のため、餌の海草が減少して、絶滅危惧種となっています。沖縄では、辺野古大浦湾の海藻減少により、ジュゴンは絶滅したと考えられます。また、ステラーカイギュウのことも気になりますね。なんとか、環境などを維持できたらいいです。