生きた化石と言われる「カモノハシ」(英語ではPlatypus、漢字では鴨嘴)は、かなり不思議に溢れた動物です。哺乳類の単孔目です。今回はそんな不思議溢れる動物の生態と気になる5つの不思議を調査してみました!
生態
5つの不思議を検証する前に、まず、その生態について、友達に自慢できるレベルになるようにまとめてみました。
大きさ
カモノハシはクチバシから尻尾まで、だいたい65cm~80cmくらいの長さです。だいたい人の足の長さってとこですね。割と見た目通りの大きさ。ちなみにオスとメスではオスの方が大きいよう。ちなみにポケモンのヒトカゲは60cm、ピカチュウの進化系のライチュウが80cm!だった。
重さ。
軽いんですよ。その重さはというと、
- オス 1〜3kg。
- メス 0.7〜1.8kg。
同じくらいの大きさのヒトカゲは8.5kgもありました。。。ポケモンの重さはどうやって測っているのか疑問です。
餌は何を食べる?
カモノハシは何を食べるのか?哺乳類を除く、生き物全般を食べます。とある情報筋では「なんでも食べたがる」という情報もありました。と言っても、自分より大きな獲物は食べれませんがね。餌の取り方はマニアックな方法を使っているので後でしっかり説明します!
寿命
カモノハシの寿命は最大21年!ペットの寿命の感覚と一緒くらいですね。
生息地
次に生息地。カモノハシがどこに住んでいるかというと・・・、オーストラリアの東側全域あたりですね〜。希少生物がたくさん生息するタスマニア島にもしっかり住んでいます!タスマニア島ではタスマニアデビルも有名です。ちなみに、オーストラリアに行ってカモノハシを見たい人は「木の生い茂った河川」や、「湖周辺」に生息するらしいので、探索してみると見つかります。
生息数は?
希少な種である事は間違いありませんが、だからと言って数が少ないというわけではなく、むしろ絶滅の心配はほとんどないです。「生きた化石」と呼ばれるくらいだから、生存能力もピカイチ。というよりも、オーストラリアにカモノハシの天敵となる生き物も、生存競争をするライバルもいなかったという理由もあるようです。いつか見たいと思ってるので、「とりあえず、このまま絶滅はしないでくれ。」
繁殖。
カモノハシは、1.7センチほどの卵を1〜3個産み、メスが温めて10〜12日ほどで赤ちゃんが誕生。おめでと。川の横に穴巣穴を掘ってそこで温めるそうです。卵は鳥というよりは、カメの卵のイメージがしっくりくる感じのネバプニな感じだと言います。そして、さすが哺乳類らしく授乳もさせるみたい。
赤ちゃん。
カモノハシの赤ちゃんはかわいい。そう思って赤ん坊時代の画像を見てみると・・・、
You will never raise a baby platypus with your australian wild life conservationist wife
— The Davidnator (@thecolombiandad) April 30, 2020
You will never bring Phillips to a week long camping trip in to the dingo bush
You will never milk him and collects his eggs to make omelette’s
Why even live. pic.twitter.com/QousZCb4dj
「・・・。」お前もコアラの赤ちゃん系統だったのか・・・。大人カモノハシは結構「可愛いな〜」と思っていたのに。しかし、残念がるのはまだ早い。これがもうちょっと育ったカモノハシの赤ん坊!
Here’s a baby platypus—I love how weird and cute they are!
— JJ (@tweetjjtweet) May 1, 2020
Sending prayers your way. pic.twitter.com/BMDxrH8sHz
「かわいい」生まれたての赤ん坊とのこの差はなんなのだろうか?
鳴き声
カモノハシは無口らしいです。しかし、そんな貴重なカモノハシの鳴き声をとらえた音声を発見。*このネット動画の10秒くらいのところです。
鳴き声に関しては至って普通でした。ここまでで、だいたいのカモノハシ像が分かったと思うので、これからはいよいよ「カモノハシ」が生きた化石と呼ばれる理由についての5つの不思議について迫ってみる!
生きた化石「カモノハシ」の5つの不思議
1、哺乳類なのに卵を産む。
これはまだ序の口。「哺乳類で卵を産むのはなーに?」と小学校で聞かれた時がある人も多いことだと思われます。それくらい「卵を産む哺乳類。」としてメジャーなカモノハシ。進化の過程でそうなりました。たまたまオーストラリアでは、カモノハシのライバルが少なかったので、直で子供を産む哺乳類系まで発展しなかったということです。さらにさらに、「卵を産む哺乳類は、カモノハシだけ!」なんて思っていなかったですか?残念ながら、それも違います。同じオーストラリアに生息する「ハリモグラ」という動物も、卵を産むのに哺乳類なんです。
2、いろんな遺伝〜進化〜。
カモノハシは見るからに「本当に哺乳類なの?」と疑いたくなるような動物。似たような動物と言っても、卵を産む哺乳類のハリモグラ、毒を持つという点では、蛇などの爬虫類など、そして特徴的なクチバシはカモ!ということで、様々な遺伝が関わっているように思えます。そんなわけであれこれ調べてみると、
日本、イギリス、アメリカ、オーストラリアの研究員ら約100人でつくる国際チームがカモノハシのメスの遺伝子を調べたところによるとカモノハシの遺伝子も哺乳類、鳥類、爬虫類の遺伝子の寄せ集め的な動物であることがわかった
のだという。そんなある日、さらに調べてみるとカモノハシの正体がわかる決定的な証拠をゲット!哺乳類の祖先から生き残った種類で、「祖先がたまたま今のカモノハシのような特徴を持った生き物だった!」というわけでした。
3、生きた化石。
生きた化石の代表格としては「シーラカンス」がいますが、カモノハシも生きた化石の仲間。上で説明したように、今いる哺乳類の中で似たような特徴を持つ動物はほぼいません。さらに決定的なのが化石。
化石によって立てられた説では、恐竜が絶滅し、哺乳類が地球上に多く出現し始めた6500万年前にはすでにカモノハシが存在していたといわれています。
*引用
この文のように、6500万年前には地球上にカモノハシがいました。まあ、卵とクチバシを持つ哺乳類なんて不思議ですから、「大昔にいた変な動物」のように思われても仕方がないですね。でも、考えてみると、6500万年前からいるって、実際どんな感覚なんでしょうね?
4、高性能のくちばし!
まさしく「カモ」のようなクチバシですが、性能的には「カモ」よりも高性能だったみたい。なんとこのクチバシは、すごい敏感な神経が張り巡らされており、電流や水流を感じることができて、食べることに役立っているのです。カモノハシは水中で目をつむって泳ぐのですが、このクチバシのおかげで目をつむったまま食べることができるんですね。「ぼくも、こんな能力が欲しい。」
5、実は毒も持つ。
すでにネタバレしちゃってますが、カモノハシって毒を持っています。「哺乳類なのに毒持ってるってどゆこと?やっぱりお前、哺乳類じゃないだろ!!!」と勝手に疑っているんですが、これでも哺乳類なのは変わりません。では、何のためにカモノハシは毒を持っているのか?というと、メスの抱卵中に外敵から身を守ってあげるためだと考えられています。このため、基本的にオスだけが毒を持っています。
結局、哺乳類なの?
カモノハシに関する究極の問題。本当に哺乳類なのか?ここで決着をつけましょう!
哺乳類は脊椎動物に分類される生物群である。分類階級は哺乳網とされる。基本的に、有性生殖を行い、現存する多くの種が胎生で、乳で子を育てるのが特徴である。
引用元:Wikipedia
なるほどね・・・。毒を持ってるとか、クチバシがあるとか、どうでもいいわけね。普通は胎生ってことは、卵生でもOKというわけか。と遂に思った今回のカモノハシの調査であった。
日本の動物園で見れる?
現在、国内でカモノハシを飼育している動物園はありません。どうしても見たいというかたは、オーストラリアに旅行するしかないです。
ペットにできる?
カモノハシはオーストラリアにしかいません。また、オーストラリアから外国に持ち出す許可も得られません。そのため、国内でペットにすることはおろか、日本の動物園で展示することすらできません。もし大人気のカモノハシが自宅の庭の池にいたら、そこには人が集まって、観光地と化してしまうでしょう。
まとめ
カモノハシを見たい!という人。ぼくもその一人ですが、残念ながらカモノハシは日本では飼育されたこともなく、オーストラリアに行っても動物園でしか見ることができません。クチバシを持ち、卵を産む哺乳類ということでもはや不思議でしかない動物ですが、今も生きている生きた化石と呼ばれる動物。絶滅しないようにこれからも見守っていきたいところです!