私は日常的に動物図鑑を見るのですが、今日もペラペラとめくっていると。なんだこの可愛い動物は!とういうことで、今日は私が一目惚れした愛くるしいキンカジュー(英語ではKinkajou)をご紹介しましょう。
どんな動物?特徴や生態

キンカジューはアライグマ科に分類される小型動物で、丸い顔にクリクリとした大きい目と小さい耳、長い尻尾が特徴的です。この長い尻尾は木の枝などに巻き付けてぶら下がったり、バランスを取ったり、とてもしなやかに動きます。時には眠る際の心地よい毛布として使ったりもします。アライグマ科ですが、見た目や特徴がサルにも似ている、とても可愛らしい動物です。どんな生活をしている?また、キンカジューは木登りが得意でほとんど木の上で生活しています。それも20~30メートルと高い木の上。樹上で生活するために長い尻尾はとても重要なのですね。尻尾、便利でいいななんて思ったけど、私は樹上での生活はしてないので必要ないか。。そして、夜行性で真夜中にしか姿を現さないので、出会うことも難しく珍獣の中の珍獣なのです。昼間は樹洞(木に出来た穴)で寝て過ごします。
寿命は?
キンカジューの平均寿命は飼育状況下で23年ほどですが、ホノルル動物園では41年生きたという記録も残っています。一度に出産する頭数が1頭と少なく、子育てに費やす時間が長いにも関わらず、比較的寿命が長いこともあって、キンカジューはその個体数を減らすことなく維持されています。ですが、現在では開発や工業化などによって、生息地が減少しています。そのような環境問題のため、個体数は減少傾向にあるとも言われています。とても悲しいことですね。
大きさ

キンカジューの大きさは、体長約40cmから約60cm。体重は2キロから4.5キロほど。家猫くらいの大きさですね。
餌

好きな食べ物は木の実や果実。主にアボカド、グァバ、マンゴーを餌として食べます。その他にも花の蜜やハチミツ、昆虫や鳥、卵などを食べる雑食です。またハチミツを好むことから「ハニーベア」とも呼ばれています。花の蜜やハチミツは長い舌を伸ばして食べます。丸い顔にまん丸の目。それでいて長い舌でべーして食べる姿はなんとも愛くるしいですね。そしてアライグマのように手先がとても器用です。手は人間とよく似ていて、指紋もあります。霊長類でもなく、生活環境も全然違うのに人間と似ている部分があることがとても面白いですね。
生息地
生息地はメキシコ南部からブラジルの熱帯雨林や乾燥林などの森林地帯に生息しています。
大学の研究で分かったことは?
食事などは単独で行動することが多いため、かつては単独で生活する動物だと考えられていましたが、2000年以降のケンブリッジ大学などの研究でキンカジューは樹上で群れを作り、毛繕いなどの社会的な行動を互いに行うことが分かりました。一夫多妻または一妻多夫など流動的な夫婦形態を取ります。姿を見られることはほとんどありませんが、頻繁に鳴き声を上げるため、熱帯雨林の高いところで甲高い、あるいは鋭く鳴く声が聞こえることが多いです。
ペットにできる?販売している?
まだまだ、キンカジューは珍しいペットなので流通量は少なく、見つけるのに苦労するかもしれませんがペットショップで購入することは可能です。販売されているペットショップは時によって変わると思いますので、根気強く見つけてみるといいですね。
値段や飼い方は?
値段は15万~40万円ほどです。樹上生活が基本なので高さのあるネコ用のゲージがおすすめです。その中に登り木を配置してあげると運動にも役立つでしょう。快適な温度は27~33℃と高めです。餌はミルワーム、コオロギ、果物、ゆでたまご、ハチミツなどを与えます。また珍しいペットなので診てもらえる獣医さんを探しておくことも重要です。飼うからには最善の環境で大切に育ててあげたいですね。
なつく?

キンカジューの寝起きの様子のネット映像です。撫でられて嬉しそうにしています。あくびまでして安心しきっています。
舌を出してあくびをしながら、飼い主と握手をしたりして、幸せそうになついています。リラックスして、近づいてきたりして可愛いですね。毛布に横たわっている赤ちゃんです。こちらをじっと見ていて可愛いですね。当然、小さいころから育てると、さらになつきます。
動物園では見れる?
動物園でも見れます。2016年3月には上野動物園でキンカジューの子の姿が見られるようになりました。お近くの方はこの機会にぬいぐるみのような愛くるしいキンカジューを見に行くのも良いかもしれませんね。
まとめ
キンカジューはアライグマの仲間なので、かわいいのも当たり前ですね。雑食ですが蜂蜜を好んで食べました。ペットショップで見かけることは少ないですが、ペットとして飼育することもできます。動物園に見に行くのもいいですね。