キタシロサイはシロサイの亜種です。現在、ケニアにメスの二頭しか生息していません。その二頭も高齢です。

なので、絶滅は時間の問題となってしまいました。

なぜキタシロサイが絶滅を回避できず絶滅確実となってしまったのか、理由などを調べていきます。

また、シロサイの種類や、犀でもクロサイとの違いなども気になってきますね。クロサイも絶滅危惧種となっています。

まずは、キタシロサイの生態などから。

二頭の向かい合うキタシロサイ

キタシロサイの生態やシロサイの種類

見た目だけではなかなかキタシロサイとシロサイの見分けが難しいですね。

シロサイはケニアやウガンダ、ジンバブエ周辺の草原に生息しています。現在の生息数は二万頭前後です。やはり、南アフリカ共和国やスーダン、チャドなど、シロサイの絶滅が確認された国もあります。

シロサイは大きくなると、体長が400cm前後、背の高さが180cm前後です。体重もオスが3500kg前後となります。メスが1500kg前後で、メスよりオスのほうが大きいです。 角は二本あります。

下の写真は普通のシロサイの親子です。かなりデカイです。

シロサイの親子

犀はゾウに次ぐ大型の哺乳類でかなりの巨大生物です。

そのシロサイの亜種に「キタシロサイ」「ミナミシロサイ」がいます。

キタシロサイはケニアにあるオルペジェタ自然保護区で生存する、高齢のメスの二頭のみとなってしましました。キタシロサイはミナミシロサイよりやや小型となります。

ミナミシロサイは南アフリカ共和国では、かつて、絶滅の危機にありました。政府など保護活動によって、現在は二万頭ほどに生息数が回復しています。なので、ミナミシロサイは準絶滅危惧に指定されています。

草食動物であり、サバンナの草や木の葉を食べています。日中は体温の上昇を避けるため、あまり活動はせずに、木陰に潜んでいたり、水浴びをしたりしています。夕方に涼しくなってから、草を食べるために動きます。

ベルクマンの法則というのがあって、巨体だと熱が体内に貯まりやすいです。ホッキョクグマは寒冷地に生息するので、巨大なほうが有利です。シロサイは熱帯に生息しているのに、熱がこもりやすいですね。なので、昼間は休んでいます。

巨大生物のシロサイの強さについてはこちらも。

キタシロサイが絶滅寸前の原因は

以前は、キタシロサイはケニアだけでなく、コンゴやチャドなど広範囲に生息していました。やはり、人間の密猟や、開発による生息地の面積の減少が、絶滅へ向かう理由です。

1960年ころには、二千頭ほど生息していました。その後、生息域の国々の内乱や密猟のため、2008年に野生絶滅となってしまいました。

やはり人間のせいなんですね。

次は残ったキタシロサイについてです。

2016年に3頭いたキタシロサイ

現在、キタシロサイは二頭のみ

上の動画は、ケニアのオルペジェタ自然保護区で2016年に撮影された動画です。2009年にチェコの動物園からオスのキタシロサイ、名前は「スーダン」がケニアに寄贈されました。なので3頭となっていました。しかし、すでに3頭とも高齢で生殖能力はありませんでした。

動画では、厳重に警備されて、大事に飼育されているのが伝わってきますね。

結局、オスのスーダンは2018年に45歳で亡くなってしまいました。結構、シロサイは長生きといえば長生きですね。

そのため、高齢のメス二頭が残されることとなりました。悲しい事実ですね。

ちなみに、シロサイの出産は通常は一頭の赤ちゃんのみとなります。鳥類ですが、ドードーやリョコウバト、オオウミガラスも産卵は通常一個のみでした。そのあたりも、絶滅に近づいている理由かもしれません。

次は、ちょっとここでシロサイとクロサイの違いについて。

クロサイの子供

シロサイとクロサイの違い

上の写真はクロサイの子供です。まだ角が生えていなくて、かなりかわいいですね。

実際は大人のシロサイもクロサイも灰色っぽい体色で、そんなに違いはありません。

クロサイは大きくなっても、1300kgほどで、シロサイよりは小型です。それでもかなり巨大ですけどね。

サイは英語で「Rhinoceros」とか、略して「Rhino」といいます。

シロサイはかなり巨大で口の幅が広いサイだったため「Wide-Rhinoceros」と呼ばれていました。WideとWhiteが似ていたため「White-Rhinoceros」と間違われ、以降、シロサイの名前が定着してしまいました。

その結果、もう一方のサイがクロサイと呼ばれるようになりました。結構、いい加減な理由ですね。クロサイも絶滅危惧種となっています。

復活計画

一応、雄のキタシロサイのスーダンから精子が、メスからも卵子が凍結保存されています。研究としては、受精卵の作成には成功しています。

まずはミナミシロサイの人工授精に取り組んでいます。ミナミシロサイの人工授精や繁殖に成功すれば、次は、ミナミシロサイを代理母とした研究となるんでしょう。賛否両論ありそうですが、いずれにしても遠い道のりですね。

日本の動物園

シロサイは北から南まで、色々な動物園で飼育されています。日本では特定動物で巨大なので飼育には苦労があるでしょう。

サファリリゾート姫路セントラルパークのドライブスルーサファリの大型草食ゾーンでは、ミナミシロサイを見ることができます。ぜひ近くに立ち寄った際はいってみましょう。

最後に、やはり絶滅不可避なのは人間のせいでした。ステラーカイギュウやリョコウバトなど他の絶滅動物たちと同じ原因ですね。生息域の環境を壊さないようにするのも重要です。