サイベリアンの鳴き声の種類!この声はどんな気持ち?コミュニケーションできる?

サイベリアンは、ロシアの東北部で、極東の最果てと言われる亜寒帯で、冬季には極寒の、摂氏マイナス40~50℃にもなる、針葉樹林(タイガ)がいっぱいの、シベリア地方(もっとも、夏場には最高気温が摂氏30度になることもある)で自然発生の種に由来する猫の種類の名称です。そのためサイベリアン・フォレスト・キャットの異称をもっています。この猫種は、1990年代になって、初めてアメリカに持ち込まれたので、アメリカではまだ希少種に属して珍重されています。その頃、アメリカに住んでいて、猫も飼っていましたが、在米10年間で、一度もサイベリアンを見たことはありませんでした。サイベリアン猫は、知能が高いし、温和で、おとなしく、従順で、しつけしやすい一方、忍耐強く、飼いやすいです。

サイベリアンの顔は、丸型で、額から鼻にかけてわずかに傾斜した鼻筋も、婉曲して、丸みをおびている。大きな目で、目尻はやや上がっています。見方によっては、「愛嬌のある顔」です。また、身のこなしが軽く 足腰が強く、ジャンプ力があり、数メートルも跳躍できるという、優れた運動能力があります。動き廻ることが大好きで、じっとしていることが大嫌いです。

そんなサイベリアンの鳴き声がちょっと気になりますよね。調べてみると、どうやらその声の種類によって違う意味を表したりしているようです!今回はそんな声に迫ります。

鳴き声をご紹介

beautiful brown fluffy siberian cat on the windowsill. 出典:123rf

サイベリアンの鳴き声のトーンは基本的に高く、様々な声で、ほかの猫(飼主とも)とのコミュニケーションをこころみています。

甘える時、気持ちいい時、リラックスしている時、威嚇する時、お腹が空いて餌を欲しいときなどの時状況にによって鳴き声は多様に変化します。その変化の様子(模様)を下記に詳しく叙述してみます。

ウンニャーは甘えている時の鳴き声

cute gray fluffy siberian kitten in hands. 出典:123rf

「ウンニャー」「ウンウーン」「ウウウ」「ニャンニャンーン」「アオーン」「ウヌンー」などと鳴きます。

フローリングの床の上をゴロゴロしながら、飼い主についていき、「ウンウーンウンニャーウウウ」としきりに鳴いています。飼い主を見つけて甘えたい気持ちの時にしきりに発する声です。

ゴロゴロゴロはリラックスしている時や嬉しくて幸せな気持ち

Cute siberian cat lying in relax outdoor. 出典:123rf

「ゴロゴロゴロ」(これは、ほぼ25ヘルツの低周波音で身体の緊張をほぐしています。仮声帯:喉頭室皺壁を鳴らしているとも言われています)「グルグル」「クルル」「クアー」「エエーン」「クンクーン」「ニャオォ」「シーシーシー」「スススー」と鳴きます。

大好きな飼い主にかまってもらっているので、やや高いトーンでゴロゴロゴロゴローと鳴いています。リラックスして横になっていて目を開けたり閉じたりして可愛いですね。

ニヤーーンは寂しい気持ち

beautiful blue siberian cat, looks inside through the ajar door. 出典:123rf

「ニヤーーン」「ニァーオ」「ミャーオ」「クルル」「クルクル」「ブルル」「ムァッ」「ニッー」「ウヌン」「ウーン」と鳴きます。

飼い主が外出から帰ってくるのを待っているので、サイベリアンが寂しそうに「ニヤーーン」と探して鳴いています。飼い主が帰ってきて、手を差し伸べると、その鳴き声がピタリと止まりました。

ニャーンは餌が欲しいという意味

「ニャーン」「ニャオ」「ニヤオーン」「ニャニャニァ」と鳴きます。

「おなかすいたよ、なにかちょうだい」とでもいいたげに、飼い主の周りを「ニャーン」と鳴きながら歩いています。キッチンの棚の上やソファーにのって、餌のおねだりをしています。

また、美味しいものを食べて満足しているときは「ウニャ」「ウニウンャー」「フニャフニヤ」「ナウンナウン」と鳴きます。

ウーンウーンは退屈している時

「ウーンウーン」「ウンウン」と鳴きます。

一通りモフモフのぬいぐるみと遊び終わった後、飽きたらそのぬいぐるみを床の上に置きます。そして退屈してきたら、飼い主に話しかけてほしそうに「ウーンウーン」と声を発しています。

カカカッは威嚇しようとしている時

「カカカッ」「クククッ」「ケケケッ」「ガガガ」と鳴きます。

サイベリアンがフローリングに横たわって、細い棒にたいして「カカカッ」と鳴きながら威嚇しています。

また、うまくいかずに、いらだっている時にも同じように鳴きます。

サイレントニャーは親しみを込めた声

口を開けて鳴いてるが声が小さめで、あまり聞こえずに静かに鳴くことをサイレントニャーといいます。

親しんだ飼い主の手をサイベリアンが触りながら、「ニャーニャー」と鳴きながら、時々、口を開けるだけで、無音で鳴いています。

サイベリアンとコミュニケーションできる?

Siberian cat breed Neva Masquerade in the hands of the owner. 出典:123rf

猫は人間ののどぼとけに当たる喉頭の筋肉が収縮し、声帯が振動することで、声が鳴っているものと考えられています。その音による振動が、横隔膜によって増幅されて、ゴロゴロという音が鳴るという仕組みです。また、喉に「仮声帯」と呼称される器官を持っていて、ここを動かすことで、ゴロゴロと喉を鳴らしているとも考えられてもいます。

ところで、我が家の猫は、性格が勝手気ままで、自分の気のままに、行動し、飼主の言うこともあまり聞かない(聞く耳をもたない?)自由人(自由猫?)でした。私は、今から紹介する言葉で、サイベリアンに話しかけてコミュニケーションをとっていました。

  • 「こっちへお出で」、「そっち(へ行って)はダメ!」、「そっちへ行ってもいいよ!」
  • 「こらこら」、「こらっー」、「これをあげる(から遊びなさい)」、「それはダメだよ!」
  • 「ごはんですよ!」、「食べなさい!」
  • 「早く!」、「急げ!」、「行くぞー!」
  • 「よしよし」、「いい子だ」、「いい子にしてなさい!」、「可愛いねぇー!」、「いい子、いい子!」
  • 「止めー!」、「お手ぇー!」、「止まれ!」、「ハウス」(元々アメリカで使われていた、ケージや猫床へ入れ!、という意味の言葉)、「待て!」
  • 「ニヤンと言ってごらん!」
  • 「ねんこねんこ(お昼寝して!)」、「起きなさーい!」「起きろー!」(目を覚まさすための呼び掛け言葉)
  • 「(飼主の私の顔、頬、唇、掌に)チュッチュッしてぇー!」(しかし、大抵は、そうしない:残念!)、「スリスリ(と猫の顔に自分の顔を接近してみる)」、「なでなでしようね!」(っと、手を出してみる)
  • 「腹這い、俯せ!」、「ジャンプー!」、「登れ!」「上がれー!」(との、椅子の上、ソファの上、キャットシェルフ:棚、キャットボックス、キャットカートン、タンスの上、本棚の上、へ行けとの意味。機嫌の良い時、気持ちのいい時、リラックスしてる時には、わりと、素直に、従う傾向あり)、「降りろ」「ダウン(英語のDownでアメリカで使用していました)
  • 「お留守番!」(これは嫌がります。今度は決して聞こえない振りはしません)

これらの人の言葉をサイベリアンは十分に理解していて、大抵はコミュニケーションがとれました。

早くおやつを食べたいがために、「早くちょうだい、早くおやつの袋を開けて」とでも言いたげに、「お手」をしています。

しかし、飼主が話しかけても、聞こえないふりをして無視したり、逆の行動をしたりすることがあるような(人間に例えると)へそ曲がり・天邪鬼となることもあり、またそこが可愛らしかったです。

屋内・室内から外へ「出たい」時には、4パターンの行動をとります。

  1. 外とさえぎられている扉、ドア、玄関、窓(ガラス)を手足(また爪)で引っ掻いたり、叩いたりします。
  2. さえぎっっている物に向かって(顔を向けて)吠えたり、鳴いたり、唸ったりします。
  3. (中と外を)さえぎっている物(遮蔽物)の(直)前に立って、あるいは、座って、まるで外側が見えてる如くに、その物を凝視してます。
  4. 遮蔽物の前面で、遮蔽物に顔を向けながら、身体を、ぺたーんと、平たく伏せます。逆に、屋外から屋内や室内に入りたい時も、上記の行動パターンです。すなわち、正座、伏せ、などです。

こちらからの呼びかけと、こういったサイベリアンの鳴き声や行動でコミュニケーションをとっていました。

鳴き声の気持ちを理解するのに役に立つ文学

Tabby Siberian cat in flowers and greenery top view. Walking with pets in nature. 出典:123rf

明治・大正時代に、文豪森鴎外と並び称される文豪の夏目漱石(江戸牛込生まれの、作家、評論家、俳人、英文学者、大学教師で、代表作は「坊ちゃん」「それから」「こころ」「草枕」)も「吾輩は猫である」という、猫の目線で人間模様を描いた小説を書いているほど、猫好きであったらしい。この作品は本当に愉快で楽しめます。お薦めです。

ほかにも、イタリアのベニスを舞台にした、カリスマ・ボス猫が殺人事件の情報集めに奔走する猫たちを描いた、クリスティアーネマルティーニの「猫探偵カルーソー」や、小さな島の派出所の巡査のまわりで起こる様々な事件を描く「ポリス猫DCの事件簿」や、山荘のパーティで起こった事件の真相に迫る、柴田よしきの「ゆきの山荘の惨劇」や、人の言葉を理解する猫と弁護士事務所に通う主人公との推理対決を描いた深木章子の本格推理小説「猫には推理がよく似合う」や、重松清のレンタルされる猫を描いた「ブランケットキャッツ」や、越谷オサムの猫がキーとなる恋愛小説「陽だまりの彼女」や、加納朋子の猫を通して行われる文通が物語の中心の「モノレールねこ」や、大山淳子の猫をこよなく愛する弁護士のハートフルルミステリー作品「猫弁」(話のテンポがいい)や、有川浩のロードノーベル「旅猫リポート」や、西加奈子の猫目線で描かれた猫同士の日常会話や描写が可愛らしいが、しんみりとする「しずく」や、赤川次郎の猫とタッグを組んだ刑事が次々と難事件をスリリングに解決していく「三毛猫ホームズの推理」、「三毛猫ホームズの懸賞金」、「三毛猫ホームズの裁きの日」、「三毛猫ホームズの復活祭」や、小手鞠るいの日系アメリカ人と見合い結婚した日本人女性の物語「猫の形をした幸福」や、中原仲矢の「はけんねこ」(シリーズ)があります。そして、エドガー・アラン・ポーの猫の神秘的側面を描いた怪奇小説「黒猫」や、キャロル・Nダグラスの「黒猫ルイ名探偵になる」や、田舎町の郵便局の女局長とその飼い猫のまわりで起こった連続殺人事件を解決する、リタメイブラウンの「町でいちばん賢い猫」や、日本の宮沢賢治の童話「猫の事務所」や、谷崎潤一郎の猫のリリーを取り巻く人間関係を描いている「猫と庄造と二人のをんな」や、女流作家小川洋子のファンタジー長編「猫を抱いて象と泳ぐ」や、大原まり子のSFファンタジー「人で歩いていった猫」や、万城目学の冒険小説「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」など、文学好きなら誰でも知っている、猫が主人公か準主人公の純文学小説が多数あります。

まとめ

ウンニャー、ゴロゴロ、ニヤーンなど色々な種類の鳴き声がありました。

サイベリアンにとっては、鳴き声も立派なコミュニケーションツールの一つです。

その声を飼い主は耳を澄ませて感じとり、その気持ちを汲み取ってあげましょう。

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