今日テレビを見ているとクマが人里へ降りてきたというニュースがやっていました。日本にはヒグマとツキノワグマの2種類がいますが、世界にはどんなクマがいるのか気になり、調べてみることに。すると、とっても大きなクマ、「コディアックヒグマ」(英語ではKodiak bear)を発見!今回は世界最大級と言われるクマをご紹介。
どんな動物?生態や特徴

コディアックヒグマとはアラスカ半島沿岸部およびコディアック諸島の島々に生息する世界最大級のヒグマです。アラスカというととても寒いイメージがあるかもしれませんが、このコディアック諸島は、近くを流れる暖流のおかげで一年を通して穏やかな気候に恵まれています。生息する山はトウヒやモミなどの針葉樹に厚く覆われ、川には5種類ものサケが次から次へと産卵にやってきます。それらのやってくるサケはタンパク質や脂肪など栄養がとても豊富です。サケの産卵シーズンは半年以上続き、そんなサケをモリモリ食べられるおかげで、コディアックヒグマは世界最大級とも言われる大きさにまで育つのです。

大きさは?

コディアックヒグマは立ち上がると3m近くにもなります。3mものクマがすぐ隣にいたら怖くて動けなくなりそうですよね。ちなみにバスケットゴールの高さが305cmなのでコディアックヒグマはジャンプせずにダンクシュートを決めることが出来ますね。そしてもう1つ。日本のヒグマは体長おおよそ2m前後。同じヒグマでも大きさがとても違います。
ヒグマは縄張り意識が強いため普段は単独行動をしますがサケの時期は餌場が重なり同じ場所にいることが多くなります。

また、子熊は2年ほど母親と暮らし、その間に狩りの場所と技を磨きます。また、コディアックヒグマはグリズリーやホッキョクグマと比較してみるとその大きさが分かります。コディアックヒグマVSグリズリー&ホッキョクグマ。最大のコディアックヒグマの大きさは1134キロ!?
グリズリーとどっちが大きい?

グリズリー(内陸のヒグマ)の平均体重は260キログラムに対して、コディアックヒグマのオスの平均体重は390キログラムで、最大級で800キログラム前後に達するとも言われています。圧倒的にコディアックヒグマの方が大きいですね。グリズリーもコディアックヒグマもヒグマの仲間です。普段食しているものでこんなにも大きく変わるということは、食がいかに大切なものかが分かりますね。人間も同じだなと思いました。タンパク質や脂肪が豊富なものを食べてると太る。私は太りたくないから気をつけよ・・・。北海道にはエゾヒグマが生息しています。また日本にはツキノワグマも生息しています。
ホッキョクグマとの比較

ホッキョクグマは地上最大の肉食獣と言われています。コディアックヒグマの大型個体となればホッキョクグマに匹敵する大きさとなりますが、ホッキョクグマは最大で1000キロにもなりますのでホッキョクグマの方が大きいですね。しかしながら単純な戦闘力ならコディアックヒグマのほうが上回ると言われています。ここからは私の勝手なイメージですが、ホッキョクグマの方が顔つきがシュッとキレイ系な顔をしていて、ヒグマはぼてっと力強い顔つきをしているように思います。

首の長さや鼻の長さが違うせいでしょうか。生活環境が違い、食べるものが違うと同じクマでも見た目も結構違いますね。コディアックヒグマもホッキョクグマも強いです。最も大きい個体は1トンを超える?!調べてみた!
最大は?

飼育下の最大のコディアックヒグマは、ノースダコタ州ビスマークのダコタ動物園にいたクライドという名前のオスで、1987年6月に22歳で死んだときには体重が966.9キログラム、その1年前ほどには1090キログラム近くありました。また、コディアックヒグマかは不明ですがカムチャッカでは1134キロのヒグマもいたようです。
日本の動物園で見れる?

現在、国内の動物園ではコディアックヒグマを飼育しておらず、見ることはできません。ぜひアメリカに旅行して、アラスカ州のコディアック島に行くか、アメリカの動物園に行って見ましょう。
ペットにできる?

クマ科全種が特定動物のためペットにするためには都道府県知事の許可が必要です。動物園でのホッキョクグマの飼育に、一日当たりの餌の量は肉と野菜を合わせて8kgほど必要です。かなりの金額になります。また、世界最大のクマのための設備を整えるのも大変です。そのため、個人でペットとすることは、ほぼ不可能です。
まとめ
世界にはこんなにも大きなクマがいることにとても驚きました。コディアックヒグマは、最大で最強動物でした。コディアック島の大自然の中で悠々と暮らしいる姿は圧巻でしょう。是非一度自分の目で見てみたいものですが、その際には彼らの生活の邪魔にならないように最善の注意を払いたいと思います。誰だって自分のテリトリーに入られたり、汚されたりするのは嫌ですからね。