夏から秋にかけて美味しくなる茄子ですが、水分が多いため、長く置くと皮がシワシワ、種も固くなり食感が悪くなってしまいます(>_<)そうならないよう正しく保管して美味しく食べる方法をお話しますね!焼いても炒めても美味しいよ~♪
どんな野菜?生態や豆知識

なすびが使われている慣用句はとても多いなと思います。ボケナスのように、性質に由来した悪い意味の言葉もあれば、一富士二鷹三茄子のように言葉の音を捉えた縁起の良い言葉もありますよね。ことわざや慣用句は、長年語り継がれてきた先人の知恵だと考えると、なすは古くから栽培され食べられてきており、馴染深く人々の生活に例えやすい野菜ということなのでしょうね。英語ではeggplantです。
原産地。
茄子はインド原産の植物です。インドから東南アジアを経由して5世紀ころには中国でも栽培されるようになりました。日本にも7世紀ころに伝わり、奈良時代から食べれるようになりました。西洋には13世紀ころ広まり、以降、世界中で栽培されるようになりました。
大きさ

たくさんの品種があり、大きさもそれぞれの品種で違います。大長茄子だと長さが50cmになります。また、漬物に使用される小茄子は丸っこくて短く、長さが8cmまでで、重さは30gまでです。賀茂茄子は京野菜で、重さは300gまで大きくなります。
美味しいナスの選び方は重さと色とハリ!
焼いても炒めても美味しいなすび♪柔らかくて味にクセもないので、うちの子供も大好きです(^^)美味しいものの選び方は、重さ、色、ハリです!表面に張りがあってツヤがあるものを選びましょう。陽の光をいっぱいに浴びたナスは色が深く、黒々としています。ヘタの部分に棘がありますが、さわって痛いものや棘がしっかりと立っているものが新鮮です。手にもったときにずっしりと重たいものが美味しいです。軽いものは中身がスカスカして美味しくないです(^^;スーパーに行くと大体が袋詰めされて売っていますが、子供とどっちが重いかな??と言いながらお買い物をするのが楽しみのひとつです(^^)おすすめの料理が炒め物です。ナスと舞茸をめんつゆ、砂糖で味付けします。気分でネギをいれたり、ミョウガを入れてみたり…簡単なのにすごく美味しいです♪ご飯がもりもりいけてしまいます!ナスは万能野菜の一つです!大きさによって使い分けるのがオススメですね!^ ^
値段
茄子三本を一袋で販売されていることが多いです。季節や出荷状況、相場などによりますが、一袋130円~200円で売ってあります。高級な賀茂茄子だと一個600円から高いものだと1000円ほどするものもあります。
保存方法
常温や冷蔵、冷凍の場合に分けて説明していきます。
常温では?
常温での保存方法ですが、袋に入れて冷暗所に保管し、3-4日以内に食べきります。乾燥しない場所で保存してください。キッチンペーパーでくるんでジップロックに入れるか、または風通しの良い場所に置いておけば数日は美味しく頂けます!
冷蔵では?
ナスは低温に弱く、そのまま冷蔵庫や野菜室に入れては逆に傷みやすくなります。1つ1つ新聞紙やポリ袋で包み、野菜室でジップロックに入れて保存してください。1週間以内には食べきりましょう。なすの表面が乾燥しないようにしっかりと封をすると、10日位は保存できます!それを過ぎてしまうと段々と色が変色していくので、美味しいうちに召し上がれ!常温も冷蔵庫でもカットしてからの保存はオススメしません。水分が抜け色や食感が悪くなりますので、カットしたらすぐに使い切りましょう。
冷凍では?
たくさんもらった、買っちゃった!って時には冷凍保存もオススメです★なすの冷凍保存方法はとても簡単です。カットしてあく抜きをした後、水分をふき取りフリーザーバッグにいれて保存します。保存期間は1ヵ月となります。しかも調理がしやすいので、時短にもなります。輪切りや短冊切りといろんな切り方をして、ジップロックに入れ冷凍庫で保存するだけなんです!なすは色んな料理に使えて、メインから副菜までとてもレパートリーの豊富な野菜ですよね。スーパーで安くなった時に大量購入したり、親戚に頂いたりした時には、冷凍保存がとても便利です。保存可能期間は14~30日間ですが、冷凍庫のにおいがうつってしまうこともあるので、冷凍したなすはお早めに料理に使ってください。煮物などの場合には、特に解凍の必要もなくすぐ調理できるので、時短調理に繋がりますね♪
解凍方法。
水分を多く含む割に煮崩れしにくいので、揚げ・焼き・蒸しどの調理法にも適しています。暑さや湿気に強いのが特徴なので、冷蔵保存にはめっぽう弱いのです。しかし冷凍保存には向いていて、生のまま冷凍すると色の変化や食感の劣化が少ないです。生で冷凍した場合、解凍せずそのまま料理に入れるだけです。いくつか切り方を変えて冷凍しておくと料理によって使い分けができます。我が家では、乱切りが一番使い回しが効きました!素揚げや煮込み、味噌汁の具など、万能なのでおすすめの切り方です。また、色味が少し悪くなりますが、火を通したものを冷凍することもできます。こちらも凍ったまま再加熱すればOKです。油で揚げたものを冷凍しておくと、食事の支度がとても楽になります。忙しいお母さん達、家族がいない自分1人のための昼食はサッと準備したいですよね!私も冷凍食品チンするだけでいいやという日が多々あります。ちょっと具材が寂しいなという時に素揚げのナスが冷凍してあると、一緒にレンジで温めるだけで食べられて満足感も上がりますよ!
味
「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざ、みなさん知っていますよね。今までなんとも思わなかったのに、嫁いだ今はとても気になる!そんな意地悪なこと言わないで、嫁にも美味しい秋茄子を食べさせて欲しいなと思ってしまいます。この言葉は、美味しいものは嫁なんかに食べさせたらいけないという意味だと思っていました。あ〜やっぱり嫁って憎らしいのね…と、ちょっとひねくれたりしたんですが、調べてみたら他にも意味があったんです!なすは水分を多く含み、カリウムという成分がたくさん含まれているので身体を冷やす働きがあります。これは夏野菜の特徴でもありますよね。このことに由来して、夏から秋にうつり変わり気温が下がってきた時期になすを食べてしまっては、大事な嫁が体を冷やしてしまうので食べさせてはいけないという説なんだそうです。なんとも嫁の体を気遣った心優しい意味合いがあったんですね(^ ^)冷えは女性の大敵ですからね!ちなみに英語圏でも同じ意味のことわざがあるそうですよ!嫁姑問題は万国共通なのかなと思ってしまいました^^;何はともあれ、秋茄子が美味しいということには変わりありません。甘くて旨味が強いので、家族みんなで楽しく食べましょう!
匂い。
水っぽい青臭さがあります。油料理だと気にならないのですが、味噌汁や焼きナスだと少し水っぽい匂いが残ります。そのため生姜やネギと一緒に料理することが多いです。
旬。
夏〜秋にかけてが旬です。特に秋ナスは美味しいです。
作り置きレシピ
水分を多く含む茄子の構造は、スポンジをイメージして頂くとわかりやすいと思います。収穫したてのなすは、スポンジがたっぷり水を含んだ状態です。生のなすを調理する過程で、熱が加わると水分が蒸発してスポンジがスカスカになります。油と相性や良いと言われる理由は、この構造のおかげでよく油と馴染むからです。カロリーが気になる人は、まずレンジで加熱してから少ない油で調理するとカロリーをおさえられますよ。作り置きのレシピでは、スポンジの隙間に味を染み込ませるような、タレにつけて保存するものや煮込み料理がおすすめです!つけダレに入れて保管しておくことで、日に日に味わいが増していきます。またなるべくシンプルな味付けで作り置くと、他の料理に使い回せるので、最後まで美味しく食べきることができます。
茄子の揚げ浸し:保存期間5日
材料
- なす 3本
- 揚げ油 適量
- 白だし 大さじ1
- 醤油 小さじ1
- みりん 小さじ1
- 生姜すりおろし 小さじ1/2
- おかか 3g
作り方
- なすを乱切りにして、油で揚げる。
- つけタレを作る。鍋に調味料を合わせ中火にかけ、ふつふつしたら火を止め、おかかを入れる。
- 茄子の油を切って、つけタレの中に入れる。
- 粗熱が取れたら清潔な容器に入れて、冷蔵庫で保管する。
ポイント
- 乱切りにすると断面が増えて味か染み込みやすいので、細かく切れ目を入れる手間が省けます。
- 薄味に仕上げておくと、うどんやカレーに入れてられて便利です。
ラタトゥイユ 保存期間5日
材料
- なす 1本
- トマト 2個
- 玉ねぎ 1/2個
- ピーマン 1個
- パプリカ(黄) 1個
- にんにく 1かけ
- サラダ油 少々
- 白ワイン 50ml
- 塩 小さじ1
- オリーブオイル 大さじ1
作り方
- にんにくはみじん切りにする。そも他の野菜は角切りにする。
- 鍋にサラダ油とニンニクを入れ、香りが出たら玉ねぎを入れて炒める。さらにトマトを加え潰しながら炒める。
- 汁気が出てきたら、白ワインと塩を加えて中火で10分煮る。
- フライパンでオリーブオイルを温め、なす、ピーマン、パプリカを炒める。焼き目がついたら、鍋に合わせ弱火〜中火で5分煮込む。
ポイント
- 野菜の食感が残るように、煮込み過ぎない方が日が経っても美味しいです。
- パスタソースやグラタンのソースにも使えます。
可愛い花や季語は?

実と同じく紫色をしていて、小さくて可愛い花です。おしべやめしべの黄色も鮮やかです。花言葉は「よい語らい」や、「優美」「希望」「真実」「つつましい幸福」です。つつましく下向きに優美に咲くことが多いです。「茄子の花」は夏の季語です。ここで俳句を一句。「茄子の花 川辺で語る 君と僕」
餌として食べる動物はいる?
オナガザル科のゲラダヒヒが茄子を手に持って食べています。

家庭菜園に狸や鹿、カラスがやってきて、茄子を食べたという目撃情報が多数あります。また、動物園では猿に餌として与えることもあります。ハムスターには食べさせないほうがいいです。
植物園で見れる?
福岡市植物園の野草園ではナス属のツルハナナスの花を見ることができます。京都府立植物園では甲子園という品種の茄子が栽培されています。
まとめ

茄子は長いものから丸っこくて短いものまでありました。重さがずっしりしていて、色の黒みが深く、ハリがあるものが美味しいです。揚げ浸しやラタトゥイユも美味しそうでした。花もつつましく咲いていて可愛かったです。意外と色々な動物が餌として茄子を食べていました。