身を寄せ合っている子猫たち
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猫は犬に比べて、愛情表現に乏しいな~と思われている方は少ないですよね。

どちらかというとクールな表情が多い印象です。

しかし、喉をゴロゴロと鳴らしたり、頭をスリスリとこすりつけてきたり…。

猫と生活していると「これは甘えているんだな」という瞬間がいくつもあります。

この記事では、

  • 猫はどんな習性がある?
  • 猫が愛情表現として行っている5つのしぐさ。
  • 猫の尻尾にも感情が現れるって本当?

についてご紹介していきます。

愛猫がどんな気持ちでどんな行動をとっているのか、是非参考にしてみてください。

猫の習性を知って、困った行動の意味を理解しよう

猫は犬と違い、単独で生活する動物です。

基本的に、単独行動をする猫はリーダー的存在を必要としていないため、飼い主への忠誠心もないと言われています。

反対に言えば、誰に指示されることもなく、自分の気持ちひとつで行動を決めているというわけです。

猫がプライドが高く、マイペースで気分屋と言われる理由もこういう習性からきています。

夜行性なのはなぜ?

散歩をしている野良猫
散歩をしている野良猫 出典:123rf

猫の睡眠時間は1日平均で12~16時間です。

「日中たくさん寝ているから、夜に元気になるのかな?」と思われている飼い主も多いのではないでしょうか。

実は、猫が「夜行性」だと思われているのも習性によるものです。

本来は「夜行性」ではありません。

猫が一番活発的になるのは夕方と明け方…つまり、多くの小動物が頻繁に活動する時間帯なんです。

野生の猫は、狩りをしてネズミや鳥などを捕獲していますよね。

夕方と明け方は猫にとって狩りをする時間帯に適しています。

現代では、完全な室内飼育の猫と自由に外を出歩く飼育の猫、野良猫が存在していますが、完全室内飼育の猫は基本的に人間の生活ペースに合わせて活動します。

また、外を自由に行き来している飼い猫は、習性的に夕方に外に出て朝方に帰宅する…という猫が多いですが、夜間ずっと活動しているわけではありません。

飼い主が起きて扉を開けてくれる時間だと思っているから、朝に帰ってくるのです。

野良猫が夜間に活動するのは、習性もありますが、夜中のほうが人や車の行き来が少なく安全だからです。

なぜ、爪とぎをするの?

片手を台の上に乗せている猫
片手を台の上に乗せている猫

猫はなわばり意識の強い動物です。

自分のニオイや視覚的なマーキングの為に、爪とぎの行動をしています。

また、本来狩りをする動物である猫にとって、爪は獲物を捕らえるためにも必要なアイテムでした。

人間と生活している猫が爪とぎをする理由は大きくわけて2つあります。

  1. 絨毯やカーペットの上でも安全に動くため。
  2. リラックスや気分転換。

絨毯やカーペットは爪が伸びているとひっかかってしまい、安全に動くことができません。

また、来客などでストレスの気持ちを感じたり、気分を変える為に爪とぎをすることもあります。

完全室内飼育の猫であれば、飼い主への自己アピールの気持ちという場合もあるので、爪とぎをしながらこちらをチラチラ見てくるようであれば、おもちゃで遊んだり、名前を呼んであげたり、かまってあげるようにしましょう。

家の中で猫を快適に飼育したいですね。

猫の愛情表現が現れる5つのしぐさ

仲良く遊んでいる猫たち
仲良く遊んでいる猫たち

猫を長く飼育していると、愛猫がどんなことを求めているのか、どんな気持ちなのかは感じ取ることができますよね。

しかし、新しい猫を迎えた時や猫を飼育しはじめたばかりの人にとっては、猫の愛情を汲み取ることはかなり難しいことだと思います。

長年多数の猫を飼育してきた筆者が、実際に猫を見てきて『愛情表現』とわかる行動を5つご紹介します。

毛布や服をもみもみ、ふみふみ

幼い猫に多く見られるのが「もみもみ」「ふみふみ」する行動です。

布団の中に入ってきてする子もいれば、1匹でいる時にする子もいます。

この行為は、仔猫が母猫のミルクを飲む時にしています。

この行為を成猫が飼い主の近くでしたり、飼い主の布団でしている場合は、仔猫のような気分で甘えたり、くつろいだりしている気持ちの証拠です。

飼い主のことを母猫のように感じているのかもしれません。

足や体に顔をすりすり

猫はなわばりをアピールする場所に対しても体をこすりつけますよね。

飼い主に体をこすりつけている場合も「わたしのものよ!」とアピールしたい気持ちが強いと言えます。

飼い主がくつろいでいる時に、猫が近くに来て体をすりすりします。また、飼い主がキッチンで作業している時なども、猫が足元にすりすりすることがあります。

「飼い主さん、大好き~」という猫の愛情表現の行動の一つです。

手や耳をなめなめ

飼い主の上で手を舐めている猫
飼い主の上で手を舐めている猫 出典:123rf

愛猫が飼い主の手や耳、髪の毛をなめることはありませんか?

猫が自分の体をなめるのは、ニオイ消しのためと言われていますが、飼い主に行う場合は愛情表現の行動の一つと言えます。

飼い主が外出先から帰宅した後、飼い主の皮膚についている不快なニオイや好まないニオイを舐めて消しているという説も…。

また、自分のニオイ付けや毛づくろいのつもりで行っている場合もあります。

結構痛い…猫の甘噛み

仔猫によく見られるのが「甘噛み」です。

甘噛みは、母猫からおっぱいを吸う吸い付き行動の名残です。

しかし、突然甘噛みをしてくる場合などは「かまってほしい」「甘えたい」という気持ちを伝える愛情表現でもあります。

猫の歯は結構鋭く、痛いので、あまり強く噛む場合は「痛い」ことを伝えましょう。

また、水を入れた霧吹きなどをシュッとするのも効果的です。

猫のしつけにはクリッカーも効果的です。

飼い主が夢中になっていると邪魔したくなる

飼い主が読書をしている時やパソコンでの作業中、猫が上に乗ってきたり、手を出して邪魔をしてくる行動があります。

猫が飼い主の邪魔をするのは、好奇心や自分を見てほしい気持ち…という意図があります。

飼い主が視線をやっている場所でアピールすれば、かまってもらえるかもしれない…と猫は期待しているんですね。

愛猫が邪魔をしてアピールしてくるときは、おもちゃで遊んであげたり、体をなでてあげたり、かまってあげるようにしましょう。

猫は尻尾でも感情を表現している?

尻尾を立てている
尻尾を立てている 出典:123rf

実は、猫の体の中でも一番気持ちが表れやすいのが「尻尾」です。

しっぽの立ち具合や振り方でも、猫の気持ちを読み取ることができます。

尻尾が垂直にぴーんと立っている

猫の尻尾がピーンと立っている時は、好意的な感情の表れです。

「嬉しい」「甘えたい」といった感情があるときに、尻尾が上にすっと伸びています。

飼い主さんに向かって歩いてくるときに、ピーンとしている時は「大好き」といった愛情表現の行動の一部とも考えられます。

甘えたそうだな…と感じる時に、尻尾を見てみてください。

きっとピンっと立っていますよ。

尻尾をブンブン早く動かしている

大きな物音が聞こえたり、怒られた後などに大きく尻尾を振る行動をすることはありませんか?

猫が尻尾を激しく大きく振っている時は「興奮気味」な時です。

「近づかないで」「早くして」「ちょうだい」など、高まる気持ちをアピールしています。

尻尾を足の間に巻き込んでいる

The Yellow Cat Sitting by The Tail Hook Its Leg
The Yellow Cat Sitting by The Tail Hook Its Leg 出典:123rf

猫が尻尾を足の間に巻き込んでいる時は、恐怖を感じていたり、不安な気持ちになっているサインです。

神経質になる要因がないか、あたりを見回してみてください。

長時間の来客や、長時間かまわれていない…ということがあると、テンションが落ち、不安になる子も少なくありません。

そんな状態になっている時は、そっと優しく話しかけてあげてください。

尻尾を真っ直ぐ下に降ろしている

猫が尻尾を真っ直ぐと降ろしている時は、攻撃的な気持ちになっているサインかもしれません。

近くに獲物がいたり、知らない猫が近づいてきたりすると、緊張のために尻尾が下がることがあります。

もし、尻尾を下げている時はあまり近づかないようにしましょう。

尻尾を巻きつけてくる

尻尾を柱に巻き付けている
尻尾を柱に巻き付けている 出典:shutterstock

飼い主の腕や足に尻尾を巻きつけてくることもあります。

これは、猫同士の間では「友好」を意味します

猫の飼い主への愛情表現の行動の一つといえます。

愛猫の愛情表現に気付ける飼い主になろう!

猫は愛情表現が乏しいと感じる方が少なくありませんが、そんなことありませんよね。

きっと最後まで読んで頂いた方は、「あるある~」「そういう意味だったのか」と思う仕草も多いのではないでしょうか。

猫の愛情が現れる仕草や行動として、

  • もみもみ、ふみむみ
  • すりすり
  • なめなめ
  • 甘噛み
  • 邪魔をしてくる

という5つをご紹介しました。

自宅で飼育している猫の多くに現れる仕草なので、是非よく観察してみてください。

そして、猫の感情や気持ちが最も現れる尻尾は、

  • ピーンと立っている
  • 激しく大きく動かしている
  • 巻き込んでいる
  • 下に降ろしている
  • 巻きつけてくる

という5つの動きをご紹介しました。

ただゆらゆらと動かしているだけだと思っていた方には意外なアピール方法だったかもしれませんね。

猫の鳴き声からも気持ちがわかります。

犬と違い、激しい愛情表現がないように感じがちですが、猫もしっかりと飼い主に愛情表現をしていることがわかると、一層可愛く思えますよね。

愛猫の感情の動きや愛情表現を少しでも知っておけば、猫とのコミュニケーションもスムーズにとることができます。

是非、愛猫の気持ちを汲み取れる飼い主になってくださいね。