両生類のオオサンショウオ(英語ではJapanese giant salamander)です。2015年7月に鴨川で話題になったりと、一度見るとなぜか気になるので調べてみた。
生態

「生きた化石」であるオオサンショウウオは3000年前と今と同じ姿なのだ。あまり詳しい調査をしないうちに急速な開発で絶滅危惧種になってしまっていて、生態には不明な点が多い。
特徴
見た目の特徴を、同じ両生類仲間であるイモリと比較してみた。
- お洒落なイモリと違って、色は地味な茶黒系。
- 目がぱっちりなイモリと違って、目が極小。しかもほとんど見えないらしい。
- 尾にかけて細くてすらっとしているイモリと違って、全体的に寸胴。
- そして足も短い。
書いているうちに、オオサンショウウオファンに怒られそうな気がしてきたので、「そんなところがかわいい。」と書き加えておく。
大きさ

名前に「オオ」がつくからには大きいに違いないそのサイズは、チュウゴクオオサンショウウオの大きい個体でなんと150cmくらいのものもある。小柄な人間の身長くらい。オオサンショウウオの一般的な大きさは約50〜80cm。人間の赤ん坊くらいだろうか。ちなみに普通のサンショウウオは殆ど20cm以下なので、普通サイズでもかなり大きい。そして、オオサンショウウオの中でチュウゴクオオサンショウウオは「世界最大の両生類」なのだ。
餌
来るもの拒まず。動物性ならなんでも餌として食べる、肉食の食いしん坊さん。魚やカエル、沢蟹、貝類です。ひたすら待って目の前に来た獲物はとりあえず丸呑みです。
生息地
生息地は日本です。学名「Andrias japonicus」の japonicusは、「日本の」という意味。日本の中でも、西日本や九州の河川の上流域に生息している。他のサンショウウオが成長すると陸に上がるのに対し、オオサンショウウオは大人になっても水中で過ごす。一応成長するとエラ呼吸から肺呼吸に変わるけど、陸に上がるのはやめたようだ。さすが、3000万年進化しない生き物。今では希少種となり、国の「特別天然記念物」になっている。もし見つけても捕まえたりしては駄目なので気をつけよう。
絶滅が心配だ
2015年7月に、京都府の鴨川で撮影されたオオサンショウウオが世間を賑わせたが、2013年以降の市の捕獲調査では外来種や交雑種しか見つかっていない。1970年代に中国から食用として持ち込まれ、無断で放流されたチュウゴクオオサンショウウオとの交雑で、京都市では在来種が今や絶滅の危機。深刻な問題になっている。しかも見た目ではほとんど見分けがつかず、DNA鑑定しないとわからない。そして、捕獲した個体が外来種や交雑種であることがわかると、元に戻すことができないので、オオサンショウウオの研究施設である「NPO法人日本ハンザキ研究所」や水族館で一時保護されている状態。その数なんと200匹以上。人の都合で行き場の無くなった雑種のオオサンショウウオにも思いを馳せたいですね。河川の工事や水質の悪化なども原因で絶滅危惧種となっています。
寿命

なんとなく寿命が長そうな感じだが、野生で10年以上、飼育下では50年以上の個体もいた。
見ることのできる水族館や動物園は?

海遊館や京都水族館、アクア・トト・ぎふ、東山動植物園、日本サンショウウオセンター、上野動物園、さいたま水族館、アクアマリンふくしま、登別マリンパークニクスなどの水族館や動物園で、オオサンショウウオを見ることができます。
ペットにできるの?

今までの流れからいってわかると思うけど、「ペットにできません。」でも、普通のサンショウウオなら可能な種類もあるので、大きさにこだわらないなら調べてみてはどうだろうか。
夢占い
オオサンショウウオの夢を見てしまったけど、どんな意味なの?と気になり過ぎて眠れない人のために、おまけで夢占いを調べてみた。どの夢占いを見ても、「運気上昇」などいいことばかり書いてあるので、今日から心配せずにぐっすり眠ろう。
まとめ
おさらいをすると、
- オオサンショウウオは世界最大の両生類。
- 生きた化石で、3000万年前と同じ姿。
- 日本固有種で、絶滅危惧種、特別天然記念物。
- 食事が凄い。
見れば見るほど愛嬌があり、ビギナーだった私をすっかりオオサンショウオ好きにしてしまう不思議な魅力の生き物なのであった。